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ホテルの上階から飛び降りようとする男性と事件に関わる人々を描く、製作ソル・C・シーゲル、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ポール・ダグラス、リチャード・ベースハート、バーバラ・ベル・ゲデス、デブラ・パジェット、アグネス・ムーアヘッド他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:ソル・C・シーゲル
原作:ジョエル・セイアー”he Man on the Ledge”
脚本:ジョン・パクストン
撮影:ジョセフ・マクドナルド
編集:ドロシー・スペンサー
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演
チャーリー・ダニガン巡査:ポール・ダグラス
ロバート・コシック:リチャード・ベースハート
ヴァージニア・フォスター:バーバラ・ベル・ゲデス
ルース:デブラ・パジェット
クリスティン・ヒル・コシック:アグネス・ムーアヘッド
ポール・E・コシック:ロバート・キース
モクサール副署長:ハワード・ダ・シルヴァ
ダニー・クレンプナー:ジェフリー・ハンター
シュトラウス博士:マーティン・ガベル
ルイーズ・アン・フラー:グレース・ケリー
ウォルター:フランク・フェイレン
ファーリー巡査部長:ジェフ・コーリー
ボイル巡査部長:ジェームズ・ミリカン
ベンソン博士:ドナルド・ランドルフ
記者:ブラッド・デクスター
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1951年製作 92分
公開
北米:1951年3月6日
日本:未公開
■ アカデミー賞 ■
第24回アカデミー賞
・ノミネート
美術賞(白黒)
■ ストーリー ■
聖パトリックの祝日、ニューヨーク。
早朝、パトロール警官のチャーリー・ダニガン巡査(ポール・ダグラス)は、人がいない静かな街を見回っていた。
ホテルのルームサービス・ウェイターのウォルター(フランク・フェイレン)は、男性客(リチャード・ベースハート)の部屋に朝食を運ぶが、男性が、15階の部屋の窓の外に立っていることに気づき驚く。
それに気づいた向かいのビルの女性が叫び声をあげ、通りにいたダニガンは、男性を目撃して警察署に連絡する。
ダニガンはホテルに向かい、部屋のウォルターからの連絡もあり、その場は混乱する。
ホテル付近には野次馬が集まり始めて、警官が到着する。
部屋に向かったダニガンは、警察が来たら飛び降りると言う男性に、客を装い冷静に話しかける。
そこにモクサール副署長(ハワード・ダ・シルヴァ)が現れ、その場を仕切る。
ダニガンは、男性が説得に応じないために、警察官であることを話す。
しかし、モクサールに呼ばれたダニガンは、パトロールに戻るよう指示されてそれに従う。
混乱する通りの様子を見つめる男性は、シュトラウス博士(マーティン・ガベル)と共にその場に呼ばれた精神科医ベンソン博士(ドナルド・ランドルフ)から話しかけられるものの、最初に部屋にいたダニガンとしか話さないと伝える。
仕方なくダニガンを呼ぶよう指示したモクサールは、通りの無数の群衆に加えて、向かいのビルにテレビカメラが設置され、事件の様子が中継されていることに気づく。
部屋に戻ったダニガンは、シュトラウスから、普通に会話するよう指示されて、男性と話し始めるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1938年に起きたジョン・ウィリアム・ウォードの飛び降り自殺事件を記した、1949年に発表されたジョエル・セイアーの短編”he Man on the Ledge”を基に製作された作品。
製作ソル・C・シーゲル、「死の接吻」(1947)などのヘンリー・ハサウェイが監督し、主演はポール・ダグラス、リチャード・ベースハート、バーバラ・ベル・ゲデス、デブラ・パジェット、アグネス・ムーアヘッドなどが共演した作品。
ホテルの上階から飛び降りようとする男性と事件に関わる人々を描くドラマ。
冒頭のクレジットでは、登場人物は架空のものとしているが、上記の通り、飛び降り自殺したジョン・ウィリアム・ウォードの事件に基づき製作された作品。
大都会の中で起きる事件であり、その目撃者となる多くの人々が群がる様子や、緊迫感溢れる現場の雰囲気、さらには、その事件に関わる様々な人間模様などが細やかに描かれるヘンリー・ハサウェイの演出手腕と、実力派スターの演技も見ものだ。
第24回アカデミー賞では美術賞(白黒)にノミネートされた。
また、離婚訴訟の件で悩みながら事件を見守る女性を演ずるグレース・ケリーのデビュー作でもあり、事件を目撃しながら出会い恋に落ちる若い男女デブラ・パジェットとジェフリー・ハンターの演技も印象に残る。
自殺しようとする青年に信頼されるパトロール警官を好演するポール・ダグラス、ホテルの高層階から飛び降りようとする青年リチャード・ベースハート、その元婚約者のバーバラ・ベル・ゲデス、ロバート(リチャード・ベースハート)のヒルてリックな母親アグネス・ムーアヘッド、その夫で息子と疎遠だったロバート・キース、現場を仕切る副署長のハワード・ダ・シルヴァ、精神科医のマーティン・ガベルとドナルド・ランドルフ、ホテルのルームサービス・ウェイター、フランク・フェイレン、巡査部長のジェフ・コーリーとジェームズ・ミリカン、記者のブラッド・デクスターなどが共演している。