ル・マン24時間レースの優勝を目指すフォードとフェラーリの熾烈な戦いを描く、製作、監督ジェームズ・マンゴールド、主演マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、ノア・ジュープ、レモ・ジローネ、レイ・マッキノン他共演のスポーツ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・マンゴールド
製作
ピーター・チャーニン
ジェンノ・トッピング
ジェームズ・マンゴールド
製作総指揮
ダニ・ベルンフェルド
ケヴィン・ハロラン
マイケル・マン
アダム・ソムナー
脚本
ジェズ・バターワース
ジョン=ヘンリー・バターワース
ジェイソン・ケラー
撮影:フェドン・パパマイケル
編集
アンドリュー・バックランド
マイケル・マカスカー
ダーク・ウェスターヴェルト
音楽
マルコ・ベルトラミ
バック・サンダース
出演
キャロル・シェルビー:マット・デイモン
ケン・マイルズ:クリスチャン・ベール
リー・アイアコッカ:ジョン・バーンサル
モリー・マイルズ:カトリーナ・バルフ
ヘンリー・フォード2世:トレイシー・レッツ
レオ・ビーブ:ジョシュ・ルーカス
ピーター・マイルズ:ノア・ジュープ
エンツォ・フェラーリ:レモ・ジローネ
フィル・レミントン:レイ・マッキノン
ロイ・ラン:JJ・フィールド
チャーリー・アガピオウ:ジャック・マクマレン
フランコ・ゴッツィ:コッラード・インヴェルニッツィ
ロニー・バックナム:タナー・ファウスト
クリス・エイモン:ブレント・ポンティン
ブルース・マクラーレン:ベンジャミン・リグビー
ロレンツォ・バンディーニ:フランチェスコ・バウコ
ドナルド・M・フレイ:ジョー・ウィリアムソン
イアン:イアン・ハーディング
ジョン・ホルマン:クリストファー・ダーガ
エディ:ジョナサン・ラパーリア
デニス・ハルム:ベン・コリンズ
ダン・ガーニー:アレックス・ガーニー
クリスティーナ・フォード:マリサ・ペトロロ
ジャンニ・アニェッリ:ジョバンニ・シルフィエラ
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2019年製作 152分
公開
北米:2019年11月15日
日本:2020年1月10日
製作費 $97,600,000
北米興行収入 $117,624,360
世界 $225,508,210
■ アカデミー賞 ■
第92回アカデミー賞
・受賞
編集・音響編集賞
・ノミネート
作品・録音賞
■ ストーリー ■
1959年。
レーシングドライバーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)は”ル・マン24時間レース”で優勝したものの、心臓病のために引退する。
1963年。
”フォード・モーター”社長ヘンリー・フォード2世(トレイシー・レッツ)は、販売不振の中、社員に革新的なアイデアを求める。
”シェルビー・アメリカ”のオーナーとなったシェルビーは、イギリス人エンジニアでレーシングドライバーでもある友人ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)やフィル・レミントン(レイ・マッキノン)と組んでレースに参加していた。
シェルビーは、頑固で気性が荒いマイルズの扱いに梃子摺っていた。
僅差でレースに勝ったマイルズは、息子のピーター(ノア・ジュープ)と共に帰宅するが、妻のモリー(カトリーナ・バルフ)から、経営する整備工場が国税庁に差し押さえられたことを知らされる。
フォードの副社長リー・アイアコッカ(ジョン・バーンサル)は、社長ヘンリー・フォード2世や上級副社長のレオ・ビーブ(ジョシュ・ルーカス)らを前に、ル・マンで圧倒的な強さを誇る”フェラーリ”を買収しイメージアップを図り、自動車の販売台数を増やし売り上げを伸ばすことを提案する。
マイルズは、生活のためにレースを諦めようとするが、モリーはそれに反対する。
エンツォ・フェラーリ(レモ・ジローネ)は、訪れたアイアコッカが持参したフォード側の提案を利用しようとする。
エンツォは、”フィアット”社長ジャンニ・アニェッリ(ジョバンニ・シルフィエラ)を牽制し、自社のレーシングチーム”スクーデリア・フェラーリ”の所有権を保持することを条件に、提示された1800万ドルの買収に同意する。
エンツォに罵られて追い払われ帰国したアイアコッカから話を聞いたヘンリー・フォード2世は、プライドを傷つけられ、最高のエンジニアを集めたレーシング部門を作り、ル・マンでフェラーリに対抗する車を作るよう指示する。
シェルビーを訪ねたアイアコッカは、アメリカ人で唯一ル・マンに勝ったことがある彼を雇う。
マイルズの元に向かったシェルビーは、フォードと組んでフェラーリに勝つ話をして協力を求める。
しかし、マイルズから、フォードが好きなように車を作らせるはずがないと言われたシェルビーは、返事をしてもらえなかった。
日曜日、マイルズとピーターは、シェルビーが誘ってくれた新型”フォード・マスタング”の発表会に向かう。
マイルズは、その場にいたビーブと話しマスタングを酷評する。
シェルビーは、自ら操縦した飛行機でアイアコッカらと共に到着し、マイルズとピーターに声をかけてスピーチし、フォードと共に世界一速い車を作りル・マンで歴史を作ることを約束する。
その後、マイルズを誘い”LAX”(ロサンゼルス国際空港)に向かったシェルビーは、イギリス製の”フォード GT40 Mk I”のプロトタイプを見せて滑走路でドライブさせる。
フォードと契約したマイルズは、それをモリーに話し、生活の不安がなくなった彼女を喜ばせる。
マイルズはテスト走行を続けるが、ビーブは、フォードにふさわしくない彼を、次のル・マンのレースに出場させることに反対する。
仕方なくそれに従ったシェルビーはマイルズを外し、フィル・ヒル、ブルース・マクラーレン(ベンジャミン・リグビー)らをル・マンに出場させるのだが・・・。
ジェームズ・マンゴールドが製作を兼ねて監督し、主演はマット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、ノア・ジュープ、レモ・ジローネ、レイ・マッキノンなどが共演した作品。
ル・マン24時間レースの優勝を目指すフォードとフェラーリの熾烈な戦いを描くスポーツ・ドラマ。
終盤のル・マンのレースの結果などは事実と異なるが、当時のレースの雰囲気や技術的な描写、レーシングカーの造形などを見るだけでモータースポーツ・ファンを満足させる内容となっている。
レースの描写は派手過ぎない程度に抑えられ、人間ドラマとに重点が置かれたストーリーは見応え十分だ。
第92回アカデミー賞では、編集、音響編集賞を受賞し、作品、録音賞にノミネートされた。
北米興行収入は約1億1800万ドル、全世界では約2億2600万ドルのヒットとなった。
主演のマット・デイモンは、フェラーリを倒すためにフォードに雇われるキャロル・シェルビーを好演し、彼の友人である破天荒なレーシングドライバー、ケン・マイルズを演ずるクリスチャン・ベールの人間味あふれる熱演も見ものだ。
フェラーリ買収に失敗するものの、ル・マン参戦を実現させるフォードの副社長リー・アイアコッカのジョン・バーンサル、ケン・マイルズの妻モリー役カトリーナ・バルフ、ヘンリー・フォード2世のトレイシー・レッツ、マイルズ起用の件でシェルビーと対立するフォードの上級副社長のレオ・ビーブ役ジョシュ・ルーカス、マイルズの息子ノア・ジュープ、エンツォ・フェラーリのレモ・ジローネ、シェルビーの友人であるエンジニアのフィル・レミントン役レイ・マッキノンとジャック・マクマレン、フォードのチーフエンジニア、ロイ・ラン役JJ・フィールド、エンツォ・フェラーリの補佐コッラード・インヴェルニッツィ、レーシングドライバーのロニー・バックナム役タナー・ファウスト、クリス・エイモンのブレント・ポンティン、ブルース・マクラーレンのベンジャミン・リグビー、ロレンツォ・バンディーニのフランチェスコ・バウコ、デニス・ハルムのベン・コリンズ、ダン・ガーニーのアレックス・ガーニー、フォードのプロダクト マネージャー、ドナルド・M・フレイ役ジョー・ウィリアムソン、フォードの重役イアン・ハーディング、フォードのメカニック、ジョン・ホルマン役クリストファー・ダーガ、フォードのエンジニア、ジョナサン・ラパーリア、ヘンリー・フォード2世夫人クリスティーナ・フォードのマリサ・ペトロロ、フィアット社長ジャンニ・アニェッリのジョバンニ・シルフィエラなどが共演している。