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都会の牙 D.O.A. (1950)

ある事件に巻き込まれ毒物を飲まされ死を宣告された男性がその真相を探る姿を描く、監督ルドルフ・マテ、主演エドモンド・オブライエンパメラ・ブリットンルーサー・アドラー他共演のフィルム・ノワールの名作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ルドルフ・マテ

製作:レオ・C・ポプキン
原作
ラッセル・ローズ
クラレンス・グリーン
脚本
ラッセル・ローズ
クラレンス・グリーン
撮影:アーネスト・ラズロ
編集:アーサー・H・ネーデル
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演
フランク・ビグロウ:エドモンド・オブライエン
ポーラ・ギブソン:パメラ・ブリットン
マジャク:ルーサー・アドラー
フィリップス夫人 :リン・バゲット
ハリデー:ウィリアム・チン
スタンリー・フィリップス:ヘンリー・ハート
フォスター:ビヴァリー・ガーランドビヴァリー・キャンベル
チェスター:ネヴィル・ブランド
マーラ・ラクビアン:ローレット・リューツ
ジーニー :ヴァージニア・リー
サム・ハスケル:ジェス・カークパトリック
スー・ハスケル:ケイ・フォレスター
マトソン医師:フランク・ジャケ
シェーファー医師:ローレンス・ドブキン
マクドナルド医師:フランク・ガースル
キティ:キャロル・ヒューズ
エディ:フランク・キャディ
デイヴ:マイケル・ロス
看護師:ドナ・サンボーン

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1950年製作 84分
公開
北米:1950年4月21日
日本:1952年12月10日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
警察の殺人課に向かったフランク・ビグロウ(エドモンド・オブライエン)は、殺人事件があったことを警部に話す。

サンフランシスコで起きた事件の被害者は自分だと伝えたビグロウは、既に警察側がこの件を知っていることに驚く。

警部から話を聞くと言われたビグロウは、語り始める。
__________

カリフォルニア州、バニング
会計士と公証人の事務所を構えるビグロウは、サンフランシスコで1週間の休暇を取る予定だった。

顧客のキティ(キャロル・ヒューズ)が帰り、秘書である恋人のポーラ・ギブソン(パメラ・ブリットン)から、自分も同行したいと言われたビグロウは、それを断る。

納得できないポーラは気分を害すが、ビグロウに説得されてバーに向かう。

再び旅行のことを話したポーラは、ビグロウの愛を確認して、独りになることも必要だと理解して納得する。

サンフランシスコ
予約したホテルに着いたビグロウは、見本市があるので混んでいることをフロントで知る。

ビグロウはポーラからの伝言を受け取り、見かける女性すべてを気にしながら、部屋に案内される。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
カリフォルニア州、バニング
会計士と公証人の事務所を構えるフランク・ビグロウは、気晴らしにサンフランシスコに旅行することを計画する。
同行したいと言う秘書で恋人のポーラを説得したビグロウは、独りで休暇を楽しむために現地に向かう。
ホテルにチェックインしたビグロウは、部屋でポーラに電話をして、”フィリップス”という男性から3度も電話があったことを知る。
見本市の参加者と意気投合してクラブに向かったビグロウは、翌朝、気分が悪くなり、クリニックで診察を受け、体内から毒物”ルミナス”が検出される。
死を宣告されたビグロウは動揺し、別のクリニックでも同じことを言われ、毒を飲まされた理由を探ろうとするのだが・・・。
__________

オーストリア=ハンガリー帝国出身で、サイレント時代から撮影監督として活躍してハリウッドに移ったルドルフ・マテが、監督に転向した初期の代表作でありフィルム・ノワールの名作。
ルドルフ・マテは、アカデミー撮影賞に5度ノミネートされている。

Color Me Dead”(1969)と”D.O.A.”(1988)は本作のリメイク作品。

ある事件に巻き込まれた主人公が、致死量の毒を飲まされ死を覚悟しながら真相を探ろうとする捨て身の行動と、入念に練られた計画が次第に明らかになっていくクライマックスに向けての緊迫感など、都会の闇に隠されようとする陰謀を見事なタッチで描く、ルドルフ・マテのシャープな演出は秀逸だ。

2004年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

主演のエドモンド・オブライエンは、気晴らしのはずの休暇が死につながってしまう、窮地に立たされる主人公を見事に演じている。

事件に巻き込まれた主人公の身を案ずる秘書であり恋人のパメラ・ブリットン、事件の黒幕ルーサー・アドラー、彼との取引で主人公に公証人を依頼し自殺した男性の妻リン・バゲット、彼女と不倫関係にある夫の部下ウィリアム・チン、自殺した男性の弟ヘンリー・ハート、彼と関係する自殺した男性の会社の秘書ビヴァリー・ガーランドビヴァリー・キャンベル)、マジャク(ルーサー・アドラー)の部下である殺し屋ネヴィル・ブランド、マジャクと関係するモデルのローレット・リューツ、主人公がクラブで誘う女性ヴァージニア・リー、主人公がホテルで出会う見本市の参加者ジェス・カークパトリック、その妻ケイ・フォレスター、主人公を診察する医師のフランク・ジャケローレンス・ドブキンフランク・ガースル、主人公の顧客キャロル・ヒューズバニングのバーのバーテンダー役フランク・キャディサンフランシスコのクラブのバーテンダー役マイケル・ロス、看護師のドナ・サンボーンなどが共演している。


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