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ザ・アウトロー Den of Thieves (2018)

銀行強盗多発地帯ロサンゼルス郡保安局・重大犯罪班と強盗団との攻防を描く、製作、監督、原案、脚本クリスチャン・グーデガスト、主演ジェラルド・バトラーパブロ・シュレイバーオシェア・ジャクソンjr.カーティス”50セント”ジャクソン他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:クリスチャン・グーデガスト
製作
マーク・キャントン
タッカー・トゥーリー
ジェラルド・バトラー
アラン・シーゲル
製作総指揮
メドウ・ウィリアムズ
クリスチャン・グーデガスト
D・スコット・ランプキン
ジェイミー・マーシャル
グレン・D・フェイグ
ロバート・シモンズ
アダム・フォーゲルソン
オーレン・アヴィヴ
原案
クリスチャン・グーデガスト
ポール・シュアリング
脚本:クリスチャン・グーデガスト
撮影:テリー・ステイシー
編集:ジョエル・コックス
音楽:クリフ・マルティネス

出演
ニコラス”ビッグ・ニック”オブライエン:ジェラルド・バトラー
レイ・メリーメン:パブロ・シュレイバー
ドニー・ウィルソン:オシェア・ジャクソンjr.
レヴィ・エンソン・ルヴォー:カーティス”50セント”ジャクソン
ボー”ボスコ”オストロマン:エヴァン・ジョーンズ
マック:クーパー・アンドリュース
ベニー”ボラッチョ”メガロフ:モーリス・コンプト
トニー・Z・ザパタ:カイウィ・ライマン=マーズロー
デビー・オブライエン:ドーン・オリヴィエーリ
連邦準備銀行の警備員:ルイス・タン
ジャクソン:ジャーメイン・リヴァース
ガス・ヘンダーソン:モー・マクレー
マーフィー・コナーズ:ブライアン・ヴァン・ホルト
ホリー:メドウ・ウィリアムズ
バス:マックス・ホロウェイ
ウォルフガング:ジェイ・ドビンス
マロア:アリックス・ラプリ
ジギー・ツェルフーセン:エリック・ブレーデン
ボブ:ジョーダン・ブリッジス

アメリカ 映画
配給 STXfilms
2018年製作 140分
公開
北米:2018年1月19日
日本:2018年10月20日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $44,947,620
世界 $80,509,620


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1年に2400回、週に44回、1日に9回、48分ごとに銀行が襲われる街ロサンゼルス

ガーデナ、午前5時14分。
元”MARSOC”(海兵隊特殊作戦コマンド)のレイ・メリーメン(パブロ・シュレイバー)らは、ドーナツ店に寄った現金輸送車を襲う。

ホーソーン
監視役のマック(クーパー・アンドリュース)は、メリーメンに警察が来ることを知らせる。

1人と運転手を殺したメリーメンらは、駆け付けた警官と銃撃戦になり、仲間のマーカスが射殺される。

現金輸送車を奪い逃走したメリーメンは、警備員を殺したことで苛立ち、運転するドニー・ウィルソン(オシェア・ジャクソンjr.)から、ボー”ボスコ”オストロマン(エヴァン・ジョーンズ)が撃ったことを知る。

ウィルミントン
アジトに戻ったメリーメンは、マーカスが撃たれて死んだことをボスコから知らされる。

エンソン・ルヴォー(カーティス”50セント”ジャクソン)から、危険は承知だと言われたメリーメンは、保安局の重大犯罪班が動き出すことを警戒する。

現金輸送車が空であることを確認したメリーメンは、これで警官殺しになると皆に伝える。

翌朝、ロサンゼルス郡保安局・重大犯罪班のリーダー、ニコラス”ビッグ・ニック”オブライエン(ジェラルド・バトラー)は、現場に向かい仲間達と話す。
...全てを見る(結末あり)

ベニー”ボラッチョ”メガロフ(モーリス・コンプト)から状況を知らされたニックは、空港が近いためにヘリが出動できないことなどから、犯人がただの銀行強盗ではないと考える。

その様子をボスコが監視していた。

空の輸送車を奪った犯人が、ドーナツ店の店員に手を出さなかったことを知ったニックは、現れた自分を嫌うFBIのボブ(ジョーダン・ブリッジス)と話し、彼を牽制する。

ボスコが撮ってきた写真をチェックしたメリーメンは、捜査を引き継いだのが保安局であることを知り、リーダーのニックの情報を調べる。

郡保安局
捜査を始めたニックは、トニー・Z・ザパタ(カイウィ・ライマン=マーズロー)からメリーメンの犯行ではないかと言われ、手下のドニーを調べることにする。

ジギー・ツェルフーセン(エリック・ブレーデン)に向かったニックは、バーでバーテンダーのドニーと話す。

店を出たニックは、仕事が終わったドニーに近づき殴り倒す。

目覚めたドニーを仲間たちと脅したニックは、メリーメンとの関係と役割を聞き出そうとする。

運転の腕を買われたただのドライバーで、強盗には関わっていないと言うドニーは、ニックから、空の輸送車を襲った理由を訊かれる。

何も知らないと答えたドニーは、協力すれば自由になれると言われ、店に来たメリーメンの手下ボスコと話したことをニックに伝える。
__________

ロングビーチターミナル・アイランド連邦刑務所を出所したメリーメンは、レヴィ・エンソン・ルヴォー(カーティス”50セント”ジャクソン)からドニーの話を聞き、マーカスの家で彼を紹介される。

運転の腕を試されたドニーは、メリーメンに気に入られる。
__________

その後に強盗に関わったものの、詳しいことを知らないドニーの話を聞いたニックは、また連絡すると伝えて彼を帰す。

サンペドロ
早朝に帰宅したトニーは、妻デビー(ドーン・オリヴィエーリ)に浮気を疑われて責められ、謝罪する。

娘たちを連れて妹の家に向かおうとするデビーを引き留めようとしたニックだったが、止めることはできなかった。

その後ニックは、ドーナツ店で死んだ強盗一味のマーカスが、指名手配中であり、メリーメンと同時期に海兵隊に入隊していることを知る。

ルヴォーや仲間そしてドニーを連れて連邦準備銀行を下見に行ったメリーメンは、厳重な警備態勢のことを話す。

メリーメンの資料をチェックしたニックは、仲間のルヴォーが高校のフットボール部時代からの親友だと知り、対戦したことがあるように思える。

ニックは、爆発物が専門のルヴォーとメリーメン、そしてボスコはMARSOCであり、ドニーも海兵隊に1年半在籍していたことを知る。

ガス・ヘンダーソン(モー・マクレー)は、メンバーの共通点は海兵隊とスポーツだとニックに伝える。

古い札は裁断処分されると言うメリーメンは、その3000万ドルを奪う計画を仲間に話す。

ニックは、メリーメンが服役している間に高度な銀行強盗が確認されていないことと、ドーナツ店の店員が殺されなかったことに注目する。

武装していない市民は撃つなと訓練されている軍人の犯行だと言うニックは、メリーメンらを逮捕して未解決事件を解決すると皆に伝える。

メリーメンは、侵入不可能なビルには現金輸送車の出入り口から入るとルヴォーに伝える。

中華料理店の配達係になったドニーは、行動を開始する。

弁護士から離婚届を受け取ったニックは驚く。

連邦準備銀行。
職員へのランチを届けるドニーは、警備員(ルイス・タン)のチェックを受けてカフェテリアに向かう。

ランチを渡したドニーはトイレに向かい、もう一つの包みを天井に隠す。

娘のマロア(アリックス・ラプリ)のプロムの相手ローランドと話したルヴォーは、別室にいたメリーメンらを紹介して彼を脅す。

仲間たちと食事をするためにレストランに向かったニックは、メリーメンらと一緒にいるドニーに声をかける。

高校時代にフットボールで対戦したことをメリーメンに話したニックは、知らないと言う彼を牽制する。

その後、ドニーを疑ったメリーメンは、ニックとは知り合いだが何も話していないと言う彼に、金曜に銀行を襲うことをニックに伝えるよう指示する。

デビーに会いに行ったニックは、その場で離婚届にサインし、彼女の相手を脅して立ち去る。

現れたドニーから金曜のことを知らされたニックは、対策を考える。

イングルウッド
射撃場に向かったニックは、その場にいたメリーメンらを意識し、射撃の腕を確認する。

メリーメンの女であるストリッパーと一夜を過ごしたニックは、戻って来たメリーメンとにらみ合うものの、何も話さずにその場を去る。

女から襲われる銀行を聞き出したニックは、それを仲間に伝える。

金曜日。
学校に寄ったニックは娘のマケーナと話し、家に帰りたいと言う彼女にまた会えると伝える。

車に戻ったニックは涙する。

仲間達と共に準備をしたニックは、現場に向かう。

モンテベロ
メリーメンらは銀行を襲い、ニックらはその様子を監視する。

工員と客を拘束したメリーメンは、1000万ドルと逃走用のヘリコプターを用意することを支店長に伝えて通報させる。

無線を聴いていたニックは、駆け付けた警官を制止し、現れたボブは何もしなかった彼を非難する。

ニックは、何週間も犯人を監視していたことをボブに伝える。

支店長に金庫を開けさせたメリーメンは、交渉人から電話がかかってきたために人質を一人殺す。

銃声を聴いたニックはボブと言い合いになり、状況を見守るしかなかった。

再び電話があり、現金とヘリの準備に時間がかかると言われたメリーメンは、それを了解してニックに電話をかける。

捕まらないとニックに伝えたメリーメンは電話を切り、その場をルヴォーに爆破させる。

銀行内部の図面をチェックしたニックは、メリーメンらが下水道に逃げた可能性があるためにその場に押し入る。

人質の無事を確認したニックは、メリーメンらは誰も殺さずに床を爆破して下水道から逃げたことを知る。

その後、警備員に扮し現金輸送車に乗ったメリーメンとルヴォーは、連邦準備銀行に向かう。

チェックを受けて内部に入ったメリーメンとルヴォーは、現金のボックスを移動させる。

現金を数えるために待機するメリーメンは、ボックスに隠れているドニーと、電力を停止しようとするボスコに連絡する。

ボスコは電源を落とし、停電になったためにその場を閉鎖した警備員は職員を出す。

装置を使い監視カメラの映像を乱したドニーは、ボックスから出て古い札を奪い、廃棄物処理ボックスの中に捨てる。

職員からランチの出前が遅れているいう電話を受けたマックは、直ぐに向かうと伝える。

係員が戻る寸前で通気孔の中に入ったドニーは、トイレに向かう。

電力を復活させたボスコは、その場から離れる。

メリーメンらを捜すニックは、市街に向かう。

カウンタールームの係員は、ボックスの札が少なくなったと思いながら、それを数えて間違いなくあることを確認する。

トイレに着いたドニーは、隠してあったランチを持ってカフェテリアに向かう。

廃棄物処理車に乗るバス(マックス・ホロウェイ)は、銀行から出てきた同じトラックを運転する仲間のアレクシーに合図をしてすれ違う。

ランチを届け終えたドニーは、入り口の警備員に入った際のサインがないことを指摘されるものの、見逃してもらえる。

メリーメンとルヴォーは、チェックを受けて銀行を出る。

ランチの味がおかしいことに気づいた職員は、警備員に電話をしてドニーを引き留めてもらおうとする。

廃棄物処理車を止めたボスコは、運転していたバスに銃を向けてトラックを奪う。

歩いてマックの元に向かうドニーを見つけたニックは、彼を捕えて車に乗せる。

解体場に向かったメリーメンとルヴォーは、現金の回収を急がせる。

ドニーを痛めつけたニックは、メリーメンらが解体場にいることを知る。

マックから連絡を受けたメリーメンは、ドニーが捕まったことを知らされる。

解体場から離れたメリーメンの車を見つけたニックだったが、共に渋滞にはまる。

ニックらに気づいたメリーメンらは、戦う準備を始める。

車が動きそうもないため、ドニーに手錠をかけたニックは、その場で決着をつけようとする。

車を降りて前方に向かったニックらは、メリーメンの機関銃攻撃を受ける。

ボラッチョが射殺され、激しい銃撃戦となり、ニックは逃げるメリーメンらを追う。

ボスコが射殺され、脚を撃たれたトニー・Zをその場に残したニックは、ガスと共に移動する。

ガスは、銃弾を受けて倒れたルヴォーに近づく。

手を負傷しながらメリーメンを追い詰めるニックは、トタンの裏に隠れた彼を銃撃する。

銃弾を受けたメリーメンは、苦しみながらその場を離れる。

子供たちのことを口にしたルヴォーは、ガスに見守られながら息を引き取る。

弾が切れたことを知ったメリーメンは、ニックに銃を向ける。

やめろと言いながらメリーメンを銃撃したニックは、瀕死の彼に近づく。

捕まらないと言いながら息絶えたメリーメンの銃を確認したニックは、弾切れだったことを知る。

車に戻ったニックは、ドニーが逃げたことと、メリーメンの積荷がゴミだったことを知る。

負傷者が病院に向かったことをガスから知らされたニックは、ボラッチョの妻には自分が電話をすることを伝える。

現れたボブと話したニックは、すべて連邦準備銀行が手を打ったことを知らされる。

オフィスに戻り、ボラッチョの妻に電話をしたニックは、ドニーのことが気になり、ジギーの店に向かう。

ジギーからドニーが辞めたことを知らされたニックは、現れた連邦準備銀行の係員のことを気にしながら、その場に貼られたサッカーチームの写真を見る。

それには、以前この場で見かけたマックと別の二人(廃棄物処理車を運転していたバスとアレクシー)そしてドニーが写っていた。

店を出たニックは、目の前の連邦準備銀行のビルを見つめながら、すべてドニーが計画した犯行だと考える。

ロンドン
バーテンダーをしていたドニーは、マックらの相手をしていた。

メリーメンを訪ねたドニーは、バーで働きながら収集した情報を基に考えた計画を話し、彼らに実行させたのだった。

ドニーは、奪った現金をタイヤに隠しパナマに送った。

カウンターで飲むダイヤ商に話しかけたドニーは、おごると言いながら微笑む。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
銀行強盗多発地帯の郡保安局・重大犯罪班のリーダー、ニコラス”ビッグ・ニック”オブライエンは、ある銀行強盗に関係していたと思われる元”MARSOC”(海兵隊特殊作戦コマンド)の犯罪者メリーメンとその仲間を監視する。
メリーメンの手下のバーテンダー、ドニーを脅したニックは、情報を入手して捜査を始めるのだが・・・。
__________

銀行強盗多発地帯ロサンゼルスを管轄する郡保安局・重大犯罪班と強盗団との攻防を描く犯罪ドラマ。

ブルドッグ」(2003)と「エンド・オブ・キングダム」(2016)で脚本を担当したクリスチャン・グーデガストの監督デビュー作品(原案の兼ねる)である。
エンド・オブ・キングダム」に続きジェラルド・バトラーと組んだ作品。

悪党以上の存在とも言える保安局・重大犯罪班のリーダーと、元”MARSOC”(海兵隊特殊作戦コマンド)である犯罪者の対決がテーマとして描かれているのだが、思わぬ展開で締めくくられるクライマックスは注目だ。

ドラマの中でそのヒントは随所に挿入され、平凡な小悪党がすべてを仕切っていたという分かるラストに向けて、「ユージュアル・サスペクツ」(1995)と「ヒート」(1995)を合わせたような物語は、見応えがある内容に仕上がっている。

主演のジェラルド・バトラーは、私生活は乱れているものの、執念で犯人を追い詰めるロサンゼルス郡保安局・重大犯罪班のリーダーを熱演している。

主人公と対決する元”MARSOC”(海兵隊特殊作戦コマンド)である強盗集団のリーダー、パブロ・シュレイバー、彼の手下として描かれるものの、クライマックスで黒幕だと分かるオシェア・ジャクソンjr.、強盗集団の一員カーティス”50セント”ジャクソンエヴァン・ジョーンズクーパー・アンドリュース、主人公の部下モーリス・コンプトカイウィ・ライマン=マーズロー、主人公の妻ドーン・オリヴィエーリ、連邦準備銀行の警備員ルイス・タン、現金輸送車担当の警備員ジャーメイン・リヴァース、主人公の部下、モー・マクレーブライアン・ヴァン・ホルト、ドニー(オシェア・ジャクソンjr.)の仲間マックス・ホロウェイ、ルヴォー(カーティス”50セント”ジャクソン)の娘アリックス・ラプリ、ドニーが働くバーのオーナー、エリック・ブレーデンFBI捜査官のジョーダン・ブリッジスジェフ・ブリッジスの息子)などが共演している。


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