マーベル・コミックで1964年4月に初登場した、 スタン・リーと ビル・エヴァートによる盲目のヒーロー”デアデビル”の誕生と活躍を描く、主演ベン・アフレック、ジェニファー・ガーナー、マイケル・クラーク・ダンカン、コリン・ファレル、ジョン・ファヴロー他共演のアクション大作。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
製作総指揮
バーニー・ウィリアムズ
スタン・リー
製作
アヴィ・アラッド
アーノン・ミルチャン
原案
スタン・リー
ビル・エヴァート
脚本:マーク・スティーヴン・ジョンソン
撮影:エリクソン・コア
編集
デニス・ヴァークラー
アルメン・ミナジャン
音楽:グレーム・レヴェル
出演
ベン・アフレック:マット・マードック/デアデビル
ジェニファー・ガーナー:エレクトラ・ナチオス
マイケル・クラーク・ダンカン:キングピン/ウィルソン・フィスク
コリン・ファレル:ブルズアイ
ジョン・ファヴロー:フランクリン・ネルソン
ジョー・パントリアーノ:ベン・ユーリック
デヴィッド・キース:ジャック・マードック
リーランド・オーサー:ウェズリー・オーウェン・ウェルチ
エリック・アヴァリ:ニコラス・ナチオス
スコット・テッラ:マット・マードック少年
デリック・オコナー:エヴェレット神父
エレン・ポンピオ:カレン・ページ
ケヴィン・スミス:ジャック・カービー
マーク・マーゴリス:ファロン
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2003年製作 103分
公開
北米:2003年2月14日
日本:2003年4月5日
製作費 $78,000,000
北米興行収入 $102,543,500
世界 $179,179,700
■ ストーリー ■
少年マット・マードック(スコット・テッラ)は、元ボクサーの父ジャック(デヴィッド・キース)が悪党の取り立て屋に成り下がっているのを知りショックを受ける。
その場から走り去る途中にマットは、有毒廃棄物を目に浴びて失明してしまう。
成績優秀なマットは、視力を失った代わりに、残された4つの感覚が超人的なまでに研ぎ澄まされる。
しかし、ボクサーとして復活したジャックが、八百長を断り殺されてしまう。
マットは父ジャックとの約束通り、誰にも守ってもらえない人々を助け、正義を追い続けると心に誓う。
成長したマット(ベン・アフレック)は弁護士となり、夜になると、犯罪者達に制裁を加える、”デアデビル”として悪と戦っていた。
そんなマットは、格闘技のエキスパートで、大富豪の令嬢エレクトラ(ジェニファー・ガーナー)と知り合い恋に落ちる。
企業家でもある犯罪王キングピンは、関係していたエレクトラの父親ナチオス(エリック・アヴァリ)が、組織離脱を希望したことで、殺し屋ブルズアイ(コリン・ファレル)を差し向けて彼を暗殺する。
ブルズアイは、デアデビルから奪った武器でナチオスを殺したため、エレクトラは、父を殺したのがデアデビルの仕業と思い込む。
エレクトラは、デアデビルへの復讐を誓い戦いを挑むが、彼の正体がマットだということを知る・・・。
本作では殺されてしまうエレクトラが復活して活躍する、「エレクトラ」が2005年に公開された。
批評家、観客共に評価は低かったものの、北米で約1億ドル、全世界では約1億7900万ドルの興行成績を記録した。
後に夫婦となる、ベン・アフレックとジェニファー・ガーナーの、2大スター共演による話題作だが、盲目の弁護士だという以外は、”デアデビル”があまり特別なヒーローのように感じないところを、どう捉えるかで好みが別れる。
派生的に製作された、”エレクトラ”のキャラクターの方がインパクトがあり、本作の続編よりも、早くスクリーンに復活した理由も分かる。
マイケル・クラーク・ダンカンも復讐を誓い、コリン・ファレルも瀕死の重傷を負いながら、復活が明らかなので二人の再登場は、大いに期待できるのだが。
*残念ながら、マイケル・クラーク・ダンカンは2012年9月に急死した。
主演のベン・アフレックは、ハードなアクションを見事にこなしてはいるが、せっかくの美男がマスクに隠れ、やや期待が外れという感じで、ラジー賞を受賞してしまう結果になった。
スリムで精悍な顔立ちが、格闘技の達人としてのイメージにマッチするジェニファー・ガーナーは、体を張った、派手なアクションを存分に見せてくれる。
迫力満点の悪の黒幕兼実業家のマイケル・クラーク・ダンカン、デアデビルとの戦いでビルから転落するものの、生き延びる殺し屋ブルズアイのコリン・ファレル、マットの親友で「アイアンマン」(2008)を監督し大ヒットさせたジョン・ファヴロー、特ダネを手にしながら公表せず、デアデビルに平和を託す新聞記者のジョー・パントリアーノ、少年マットのヒーローとなり死んでゆく父親デヴィッド・キース 、キングピン(M・C・ダンカン)の部下リーランド・オーサー、ヒロインの父親で大富豪のエリック・アヴァリ、主人公の少年期スコット・テッラ、法律事務所の秘書役エレン・ポンペオ、警察の鑑識課のケヴィン・スミス、神父デリック・オコナー、マフィアのボス役マーク・マーゴリス、そして、横断歩道を渡ろうとする老人役で原作者のスタン・リーも登場する。