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シラノ・ド・ベルジュラック Cyrano de Bergerac (1950)

1897年に初演された、エドモン・ロスタンの戯曲”シラノ・ド・ベルジュラック”を基に製作された作品。
大きな鼻を欠点だと思う多才な剣士の恋を描く、製作スタンリー・クレイマー、監督マイケル・ゴードン、主演ホセ・フェラーマラ・パワーズウィリアム・プリンスモリス・カーノフスキー他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:マイケル・ゴードン
製作:スタンリー・クレイマー
原作:エドモン・ロスタンシラノ・ド・ベルジュラック
脚本
カール・フォアマン
ブライアン・フッカー(戯曲)
撮影:フランツ・プラナー
編集:ハリー・W・ガースタッド
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演
シラノ・ド・ベルジュラック:ホセ・フェラー
ロクサーヌ:マラ・パワーズ
クリスチャン・ド・ヌーヴィレット:ウィリアム・プリンス
ル・ブレ:モリス・カーノフスキー
ド・ギッシュ公/アントワーヌ:ラルフ・クラントン
ラグノオ:ロイド・コリガン
ロクサーヌの付き人:ヴァージニア・ファーマー
リシュリュー枢機卿:エドガー・バリア
オレンジの少女:エレナ・ヴェルドゥゴ
ヴァルベール子爵:アルバート・ケイヴンズ
モンフルーリー:アーサー・ブレイク
おせっかい者:ドン・ベドー
ベルローズ:パーシー・ヘルトン
修道士:フランシス・ピエルロ

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1950年製作 113分
公開
北米:1950年11月16日
日本:1951年9月11日
製作費 $400,000


アカデミー賞
第23回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞(ホセ・フェラー


ストーリー
17世紀、パリ
多才な詩人そして敵なしの剣士であるが、醜い巨大な鼻をもつシラノ・ド・ベルジュラック(ホセ・フェラー) は、上演される舞台の役者モンフルーリー(アーサー・ブレイク)の演技を批判し、上演を妨害する。
桟敷席のヴァルベール子爵(アルバート・ケイヴンズ)は、演技を続けるようモンフルーリーに指示する。
それを無視するシラノは、モンフルーリーを舞台から消し去り、興行主に金を渡して舞台をやめさせる。
ヴァルベールと同席していたシラノの従妹ロクサーヌ(マラ・パワーズ)は、彼の醜い鼻は外すことができるかと子爵に訊かれ、顔の一部だと答えてその場を去る。
シラノの鼻について話し始めたヴァルベールは、逆に侮辱されたために剣を抜く。
シラノは、詩を詠みながら剣を交え、最後の一節でヴァルベールを刺す。
シラノの友人でガスコーニュ衛兵隊の隊長ル・ブレ(モリス・カーノフスキー)は、ヴァルベールが、リシュリュー枢機卿(エドガー・バリア)の甥ド・ギッシュ公(ラルフ・クラントン)の手下だとシラノに知らせて忠告する。
シラノは、美しいロクサーヌを見つめる姿が許せなかったと言って、ヴァルベールを嫌う理由をル・ブレに伝える。
鼻のことがあり、女性にはことごとく嫌われる容姿だったシラノは、ロクサーヌを愛していることを話し、ル・ブレから、思いを伝えることを勧められる。
それは無理だと諦めるシラノは、決闘の際、ロクサーヌが自分を心配していたことを知るものの、思いを伝えても笑われるだけだと考える。
そこにロクサーヌの付き人(ヴァージニア・ファーマー)が現れ、ロクサーヌが自分に会いたいという伝言を聞く。
指定の場所を知らせるようにと言われたシラノは、菓子職人ラグノオ(ロイド・コリガン)で会うことにして、勇気を出しロクサーヌに思いを伝えようとするのだが・・・。


解説 評価 感想

エドモン・ロスタンシラノ・ド・ベルジュラック”(1897年初演)の戯曲を基に製作された作品。

スタンリー・クレイマーが製作し、監督はマイケル・ゴードン、主演はホセ・フェラーマラ・パワーズウィリアム・プリンスモリス・カーノフスキーなどが共演した作品。

大きな鼻を欠点だと思う多才な剣士の恋を描くコメディ・ドラマ。

ユーモアをまじえたマイケル・ゴードンの小気味よい演出は見もので、変幻自在の演技でシラノ・ド・ベルジュラックを見事に演じているホセ・フェラーの怪演は絶賛された。

そのホセ・フェラーは、第23回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した。

2022年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

ディミトリ・ティオムキンのダイナミックな音楽も印象に残る。

主人公が惹かれるロクサーヌを愛らしく演ずるマラ・パワーズ、彼女と惹かれ合い、主人公とも親しくなるクリスチャン・ド・ヌーヴィレットのウィリアム・プリンス、同じく主人公の友人ル・ブレのモリス・カーノフスキー、ロクサーヌに惹かれシラノを敵視するド・ギッシュ公のラルフ・クラントン、そのおじリシュリュー枢機卿のエドガー・バリア、主人公の友人である菓子職人ラグノオのロイド・コリガン、ロクサーヌの付き人ヴァージニア・ファーマー、主人公に決闘を申し込むアルバート・ケイヴンズ、役者のアーサー・ブレイク、おせっかいな男ドン・ベドー、修道士のフランシス・ピエルロ、他パーシー・ヘルトンエレナ・ヴェルドゥゴなどが共演している。


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