バスケット・ボール・コーチのケン・レイ・カーターが母校の弱小チームを強豪に育て上げた事実を基に製作された、製作総指揮、監督トーマス・カーター、主演サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・リチャード、ロブ・ブラウン、チャニング・テイタム他共演のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トーマス・カーター
製作
デヴィッド・ゲイル
ブライアン・ロビンス
マイケル・トーリン
製作総指揮
トーマス・カーター
ケイトリン・スキャンロン
シャーラ・サンプター・ブリジット
ヴァン・トフラー
脚本
マーク・シュワーン
ジョン・ゲイティンズ
撮影:シャロン・メール
編集:ピーター・バーガー
音楽:トレヴァー・ラビン
出演
ケン・レイ・カーター:サミュエル・L・ジャクソン
ダミアン・カーター:ロバート・リチャード
ケニヨン・ストーン:ロブ・ブラウン
チモ・クルーズ:リック・ゴンザレス
ジュニア・バトル:ナナ・グベウォニョ
ジャーロン”ワーム”ウィリス:アントウォン・タナー
ジェイソン・ライル:チャニング・テイタム
ウィラ・バトル:オクタヴィア・スペンサー
ギャリソン:デニース・ドウズ
トーニャ・カーター:デビー・モーガン
キーラ:アシャンティ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2005年製作 136分
公開
北米:2005年1月14日
日本:2005年8月6日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $67,253,090
世界 $76,669,810
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
カリフォルニア州、コントラコスタ郡、リッチモンド。
スポーツ・グッズ・ショップのオーナー、ケン・レイ・カーター(サミュエル・L・ジャクソン)は、出身校である”リッチモンド・ハイスクール”のバスケット・ボール部では、伝説的な選手だった。
カーターは、戦績の上がらないチームのコーチを依頼されていたが、自分達の敗戦を、互いに責任転嫁する選手達の姿や、ショップの2店目の出店計画もあり、それを受けるかを悩んでいた。
妻トーニャ(デビー・モーガン)は、カーターに積極的には賛成できず、息子ダミアン(ロバート・リチャード)は、名門校に入学していたが、父がリッチモンドのコーチを受けることを決めたため、自分も転向する意思を伝える。
しかしカーターは、ダミアンの将来を考えて、それを許さなかった。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
母校”リッチモンド・ハイスクール”のバスケット・ボール部コーチを受けたケン・レイ・カーターは、弱小チームを任され、妥協のない厳しい指導を始める。
カーターは、選手達を紳士として扱い、彼らの将来を考え、スポーツと学業を両立させるために、厳しい条件を出し契約書にサインさせる。
反発する選手もいたが、気骨あるカーターの指導力を理解した彼らは、ハードな練習に耐える。
やがてチームは生まれ変わり、連勝を続けるものの、母校の誇りを胸に戦いながら、スポーツマンとして、相手に敬意を払わない浮かれている選手達を、カーターは戒める。
その後も好調を維持するチームだったが、学業を疎かにする選手達にカーターは憤慨し、体育館を閉鎖して試合を放棄してしまう。
今や、町の誇りともなったチームの活動は中断され、住民は、厳し過ぎるカーターの行動を批判し始めるのだが・・・。
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かなりドラマチックには脚色されているとは思うが、貧困や犯罪など、アメリカ社会の抱える問題を根底に置き、志あるものの信念が、人の心を動かす姿を感動的に描いた、人間ドラマとして見応えがある。
子供達の生活環境、家族の生き方を観察する序盤の主人公の視線が、将来を見据えた時、必要なものが教養だと判断し、それにあくまで拘る一貫した考え・・・、これこそが”教育”であるということを教えてくれる、素晴らしいテーマを持った作品でもある。
大学進学率が極端に低い現状で何をすればよいか、周囲の目からは厳し過ぎる指導も、観客には納得させる、人間味に加え、指導者としての、卓越した統率力も兼ね備えた人物を演ずる、サミュエル・L・ジャクソンの熱演は光る。
主人公である父親を尊敬する努力家ロバート・リチャード、チームのメンバー、ロブ・ブラウン、そのガールフレンド、歌手のアシャンティ、何度も挫折しながら、主人公を心の拠り所として頼る、好演が印象に残るリック・ゴンザレス、同僚ナナ・グベウォニョ、その母親役のオクタヴィア・スペンサー、アントウォン・タナー、チャニング・テイタム、校長デニース・ドウズ、主人公の妻役デビー・モーガンなどが共演している。