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第二次大戦時に活躍し新型ジェット機の開発に命を懸けるテストパイロットの生き様を描く、監督スチュアート・ヘイスラー、主演ハンフリー・ボガート、エレノア・パーカー、レイモンド・マッセイ他共演の航空映画。 |
・ハンフリー・ボガート / Humphrey Bogart / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:スチュアート・ヘイスラー
製作:アンソニー・ヴェイラー
原案:レスター・コール
脚本
ヴィンセント・B・エヴァンス
リーアム・オブライエン
撮影:アーネスト・ホーラー
編集:トーマス・ライリー
音楽:デヴィッド・バトルフ
出演
マシュー”マット”ブレナン中佐:ハンフリー・ボガート
ジョーン”ジョー”ホロウェイ:エレノア・パーカー
リーランド・ウィリス:レイモンド・マッセイ
カール・トロクセル:リチャード・ウォーフ
ヒンクル少佐:ジェームス・ブラウン
ヒューイット少将:ロイ・ロバーツ
エド・ボストウィック:モリス・アンクルム
ウィリス夫人:フェイ・ベイカー
ジェブ・ファーリー:フレッド・シャーマン(クレジットなし)
訓練生パイロット:クラウディア・バレット
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1950年製作 94分
公開
北米:1950年2月18日
日本:未公開
製作費 $1,477,000
■ ストーリー ■
アメリカ空軍テスト飛行基地。
新型ジェット機を開発した航空機製造企業の社長リーランド・ウィリス(レイモンド・マッセイ)は、空軍のヒューイット少将(ロイ・ロバーツ)らと共にテスト飛行の成功に満足する。
ウィリスは、テスト機を操縦するマシュー”マット”ブレナン中佐(ハンフリー・ボガート)に無線連絡をして、着陸するよう指示する。
マットはそれを無視して飛行を続け、その場に駆けつけた恋人ジョーン”ジョー”ホロウェイ(エレノア・パーカー)は、彼のことを心配する。
無線を切り飛行を続けるマットは、大戦中のことを思い出す。
__________
1943年、第二次大戦下、イングランド、バッシングボーン・イギリス空軍基地。
陸軍航空軍のB-17爆撃機パイロットである少佐のマットは、副操縦士のヒンクル大尉(ジェームス・ブラウン)と共に帰還し、ヒューイット大佐に呼ばれる。
マットは、B-17の開発に携わったカール・トロクセル(リチャード・ウォーフ)を紹介され、機体の不備を訴える。
トロクセルは、それを確認するために、翌日の戦闘に加わる。
敵の攻撃は始まり、マットとトロクセルは、飛行する敵ジェット機を確認する。
戦闘を終えたマットは、損傷した機体でバッシングボーンに帰還して胴体着陸する。
帰国することになったマットは、それを知って悲しむ恋人で看護兵のジョーと結婚しようとする。
結局は結婚できなかったマットは、ジョーを残してアメリカに向かう。
__________
戦後、退役したマットは、民間の飛行学校を運営していた。
ある日マットは、少佐に昇進したヒンクルと再会し、新型機開発の話を聞き、ウィリスの家で開かれるパーティーにヒューイットも来ることを知る。
その夜、マットはパーティーで、少将に昇進したヒューイットとトロクセルと共に現れたジョーに再会する。
ウィリスは、トロクセルが開発した実験用高速ジェット機”JA-3”の話をする。
ヒューイットと話したマットは、軍への復帰を提案され、ジョーがトロクセルの紹介でウィリスの秘書になったことを知る。
ジョーを家に送ったマットは、ロンドンに置き去りにされたことで傷ついた彼女の気持ちを理解しながらも、曲芸や惨めな仕事を続けていたために呼び寄せられなかったことを話し、その場を去る。
その後ウィリスは、ヒューイットが推薦したマットをテストパイロットにすることを提案するトロクセルと、彼を知るジョーの話を聞き、マットを雇うことにするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
「タルサ」(1949)、「東京ジョー」(1949)などのスチュアート・ヘイスラーが監督し、主演はハンフリー・ボガート、エレノア・パーカー、レイモンド・マッセイなどが共演した作品。
第二次大戦時に活躍し新型ジェット機の開発に命を懸けるテストパイロットの生き様を描く航空映画。
スチュアート・ヘイスラーとハンフリー・ボガートにとっては、前年の「東京ジョー」(1949)に続く作品。
チャック・イェーガーら専門家からは厳しい指摘を受け、内容がB級的だとも言われた作品ではあるが、プロペラ機から新型ジェット機に変わる時代の、軍や開発者の内幕を描き、迫力の航空シーンが楽しめる、ファンには非常に興味深い作品。
デヴィッド・バトルフの勇ましい音楽が印象に残る。
主演のハンフリー・ボガートは、第二次大戦時に活躍した、新型ジェット機の開発に協力するテストパイロットを熱演している。
主人公の恋人であり、航空企業の社長秘書を魅力的に演ずるエレノア・パーカー、彼女の上司である、新型機開発を強行に進める航空機企業の社長レイモンド・マッセイ、彼の下で新型機の開発をするリチャード・ウォーフ、主人公の戦友ジェームス・ブラウン、主人公の上官である少将ロイ・ロバーツ、エンジニアのモリス・アンクルム、ウィリス(レイモンド・マッセイ)の妻フェイ・ベイカー、ウィリスのアシスタント、フレッド・シャーマン、着陸に失敗して飛行機を壊してしまう、主人公の指導を受ける訓練生クラウディア・バレットなどが共演している。