犯罪が絡む大金を拾った若い夫婦の混乱を描く、監督スティーヴン・ミルバーン・アンダーソン、ショーン・ビーン、クリス・ヘムズワース共演の犯罪ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・ミルバーン・アンダーソン
製作
ナヴィーン・チャサッパラム
プレマ・セクック
スティーヴン・ミルバーン・アンダーソン
脚本:スティーヴン・ミルバーン・アンダーソン
撮影
ジョン・R・レオネッティ
ロバート・プライムス
編集:マーク・コンテ
音楽:ジェシー・ヴォッチア
出演
パイク/リース・キュービック:ショーン・ビーン
サム・フェラン:クリス・ヘムズワース
レスリー・フェラン:ヴィクトリア・プロフェッタ
メルヴィン・ゴールドバーグ:マイク・スター
デール:マイケル・マンテル
グレン:グレン・プラマー
アメリカ 映画
配給 Roadside Attractions
2010年製作 108分
公開
北米:2010年3月26日
日本:未公開
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $46,450
■ ストーリー ■
シカゴ。
イギリス人のパイク・キュービック(ショーン・ビーン)は、服役中の双子の弟リースから、奪った現金50万ドル以上を捨てた際、それを拾った者がいることを知らされ、その男を捜そうとする。
その大金を手に入れたサム・フェラン(クリス・ヘムズワース)は、住宅ローンの未返済分を支払い、自宅に戻り、妻のレスリー(ヴィクトリア・プロフェッタ)に現金を見せる。
62万ドルもの大金を前に、レスリーは届け出るべきだと考えるが、サムに説得されて、二人はそれを好きなように使おうとする。
リースに、大金を手にした者が、必ず車を買うだろうと言われていたパイクは、支払いを現金で済ませた者に目を付け、自動車局に侵入して書類を奪い、男を捜し始める。
同じ頃、仕事を辞めたサムとレスリーは、派手な買い物をして、車や家具を手に入れ、優雅な暮らしを始める。
そこに、パイクが現われ、彼はサムが現金を拾った男だと知り、彼とレスリーに、使い込んだ分を含めた”返済”を1セント単位で求めるのだが・・・。
紳士風のイギリス人、ストイックな雰囲気を持つその行動、1セントにまで拘る金への執着、そして暴力的な側面を持つ謎の男を演ずる、ショーン・ビーンの魅力が注目の作品。
何の気なしに観ていた双子を演ずる主人公が、ラストで一捻りとなる演出、随所で見られるコミカルなタッチも、なもなかなか面白い。
人気上昇中のクリス・ヘムズワースの、疑いない主演作に思える邦題は無視するべきだ。
ショーン・ビーンの圧倒的な存在感を前に、彼は全くの脇役で、付け加えれば、その彼に怯むことなのない妻役のヴィクトリア・プロフェッタの熱演の方が印象に残る。
北米公開されたとは言えないほどの、最高でわずか43館の上映に留まり、当然、日本では劇場未公開に終わった。
現金を拾った男に疑われるマイク・スターとグレン・プラマー、銀行の貸付係マイケル・マンテルなどが共演している。