禁酒法時代のニューヨークを舞台に、縄張り争いをするギャングの抗争を描く、製作総指揮デヴィッド・パットナム、監督、脚本アラン・パーカー、主演スコット・バイオ、ジョン・カッシージ、マーティン・レヴ、ジョディ・フォスター他共演、出演者全員が子供達によるミュージカル・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アラン・パーカー
製作:アラン・マーシャル
製作総指揮
デヴィッド・パットナム
ロバート・スティグウッド
脚本:アラン・パーカー
撮影
マイケル・セレシン
ピーター・ビジウ
編集:ジェリー・ハンブリング
音楽:ポール・ウィリアムス
出演
バグジー・マローン:スコット・バイオ
ファット・サム・スタチェット:ジョン・カッシージ
ダンディー・ダン:マーティン・レヴ
タルーラ:ジョディ・フォスター
ブラウジー・ブラウン:フローリー・ダガー
ベビーフェイス:デクスター・フレッチャー
イギリス 映画
配給
Rank Organisation(イギリス)
パラマウント・ピクチャーズ(北米)
1976年製作 93分
公開
イギリス:1976年6月26日
北米:1976年9月15日
日本:1977年1月15日
北米興行収入 $2,783,800
■ アカデミー賞 ■
第49回アカデミー賞
・ノミネート
編曲・歌曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
禁酒法の時代、ニューヨーク。
ギャングのロキシー・ロビンソンは、敵対する相手にクリーム弾を浴びせられて死亡する。
ボクシング・プロモーターのバグジー・マローン(スコット・バイオ)は、書店の奥で密造酒を売る高級クラブ”グランドスラム”に向かう。
ギャングのボス、ファット・サム・スタチェット(ジョン・カッシージ)は、ダンディー・ダン(マーティン・レヴ)の手下に右腕のロキシーを殺され、無能な手下達に怒りをぶつける。
クラブのオーディションを受けようとした、ハリウッド女優を夢見る歌手志望のブラウジー・ブラウン(フローリー・ダガー)は、ファット・サムから明日来るようにと言われ、その場を去ろうとする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
禁酒法時代のニューヨーク。
所有する闇クラブで密造酒を売るギャングのファット・サムと、敵対するギャングのダンディとの抗争は激化していた。
手下を殺されたファット・サムは、ダンディが新型のクリーム銃を使っていることを知り警戒する。
ボクシング・プロモーターのバグジー・マローンは、ハリウッド女優を夢見る歌手志望のブラウジーと出会い惹かれるものの相手にされない。
何んとかブラウジーの心を掴んだバグジーは、彼女をクラブで雇ったファット・サムから、劣勢を挽回するために協力を求められるのだが・・・。
__________
「小さな恋のメロディ」(1971)の脚本などを担当したアラン・パーカーが、同作のプロデューサーである盟友のデヴィッド・パットナムと組んだ長編、初監督作品である。
禁酒法時代のニューヨークを舞台にしたギャングの抗争を描く内容にも拘らず、出演者全員が子供という画期的な作品。
大人の役者を起用するより苦労したと思えるアラン・パーカーなのだが、彼自身が撮影当時31歳であり、子供達を見事にコントロールしたその演出手腕が光る、実に楽しい作品。
第49回アカデミー賞では、編曲・歌曲賞にノミネートされた。
主演ではないが、何と言っても注目は撮影当時12歳のジョディ・フォスターで、4か月前に「タクシードライバー」(1976)が公開されたのだが、撮影は本作と同時期に行われた。
子供達全員が大人の役なのだが、その時代にマッチしたファッションも似合う、ギャングのボスの女で、クラブ歌手兼ダンサーのジョディ・フォスターの妖艶な美しさは注目だ。
ボクシング・プロモーターであり、ギャングの抗争に手を貸すスコット・バイオ、彼に協力を求めるギャングのボスを愉快に演ずるジョン・カッシージ、敵対するギャングのボス、マーティン・レヴ、主人公と惹かれ合う、ハリウッド女優を夢見る歌手のフローリー・ダガー、終盤でギャングに手を貸す失業者デクスター・フレッチャーなどが共演している。