その時、弓矢で狙われたジェフォーズは警戒し、少年から、自分が無事なら危険はないと言われて銃を渡す。
現れた父に、この白人は友人なので殺さないでほしいと伝えた少年は、傷の手当をしてくれたことを話す。
戦う意思のないことをアパッチに伝えたジェフォーズは、金探しで旅をしていることを知らせる。
今回は見逃すが次は殺すと言われたジェフォーズは、アパッチでも、子を持つ母は泣き、公平な考えを持つということを学ぶ。
そこに白人の集団が現れ、騒がないように口を塞がれ木に縛られたジェフォーズは、男達が襲われるのを見ているしかなかった。
二人が射殺され、負傷した三人は残酷な殺され方をした。
その様子を見せられ、二度とこの土地に現れるなと言われたジェフォーズは、酋長のコチーズが許さないと警告される。
ツーソン。
テリー(ジョイス・マッケンジー)の宿に戻ったジェフォーズは、現れたグラント砦の指揮官バーナル大佐(レイモンド・ブラムリー)から、任務はコチーズらを一掃することだと言われる。
白人が殺されたと言われたジェフォーズは、その現場を目撃していたことを話し、ベン・スレイド(ウィル・ギア)から、何もしなかった理由を訊かれる。
捕らえられ縛られてていたが解放されたと聞き、それが信じられないスレイドは、その場にいたミルト・ダフィールド(アーサー・ハニカット)らと共に、そんな話は聞いたことがないとジェフォーズに伝える。
負傷したアパッチの少年を助けたことを話すジェフォーズは、スレイドから殺さなかった理由を訊かれるものの、何も答えない。
バーナルと話したジェフォーズは、250名の援軍が来たのでコチーズを倒す自信があると言う彼から、スカウトとしての協力を求められる。
コチーズを倒すのは無理だと伝えたジェフォーズは、スレイドから、どちらの味方か分からないと言われる。
戦わない者はアパッチの味方と見なすと言うスレイドは、ジェフォーズから何者だと訊かれる。
砦の近くの牧場主であり、先月、家を焼かれて妻を殺されたと答えたスレイドは、その場にいた息子のボブも危なかったとジェフォーズに伝える。
悪いのは白人も同じだと言うジェフォーズは、戦いを始めたのは軍の方で、自分はアパッチの少年を助けたが、命を救うのに人種は関係ないと伝えて引き下がらない。
その場にいたローリーから、白人はこの地に来たが未開の地に文明をもたらしたと言われたジェフォーズは、アパッチとの友好関係を築く方法を考える。
アパッチの脅威により郵便の伝達がスムーズにいかないことに目をつけたジェフォーズは、郵便を管理するミルトの事務所を借りようとする。
先住民のホアンに協力を求めたジェフォーズは、アパッチの言葉を習い、生き方や精神をなどを知ろうとする。
コチーズと話すというジェフォーズの考えが理解できないミルトは、この状況を変えると言い張る彼に、仕方なく事務所を貸す。
言葉を覚えたジェフォーズは、ホアンと共にのろしを上げてアパッチに合図を送る。
不吉な予感がすると言うホアンは心配するが、ジェフォーズの考えは変わらず、偉大な男であるコチーズにウソは通用しないと忠告される。
三日目、現れたアパッチを警戒しながら進むジェフォーズは、村落に到着する。
平和交渉のために来たことを人々に伝えたジェフォーズは、銃を向けられるものの、ガンベルトを外して預ける。
その場にいたコチーズから声をかけられたジェフォーズは、煙で意思を伝えるのとは違い、白人は手紙を使うと伝える。
手紙を運ぶ者は煙を運ぶ空気と同じだが、それをアパッチが殺していると言うジェフォーズは、彼らの安全を保証してほしいと伝えて理解を求める。
手紙には戦いの合図もあると言うコチーズに、それを否定し、軍は電報や伝令を利用すると話すジェフォーズは、自分が軍にいたことを伝える。
警戒するコチーズは、ジェフォーズをテントに連れて行き、勇敢な男だと伝えて話をする。
部族の者は信頼で結ばれ土地を守るために戦うので、手紙を運ぶ者も殺さねばならないと言うコチーズは、勝手に現れたお前も同じだとジェフォーズに伝える。
郵便を運ぶ者に害はないと言うジェフォーズは、白人は無害のアパッチを殺したと反論するコチーズに、それは間違った行為で、白人に対しても抗議する考えがあることを話す。
自分が愚か者で騙せると思っているのかと言われたジェフォーズは、そんな考えならここに来ていなないとコチーズに伝える。
コチーズが仲間の将来を考えていると思いこの場に来たと言うジェフォーズは、何の将来だと訊かれて、アパッチは最強の戦士だが、今後、白人は増え続けると伝えて共存は無理なのか尋ねる。
平和を壊したのは白人だと言うコチーズは、郵便が平和の第一歩になると考えるジェフォーズに、白人は何もしないのか尋ねる。
自分がここに来たと言うジェフォーズは、アパッチの未来を考えるべきだと伝えて、コチーズは検討すると答える。
今夜は泊まるようにとジェフォーズに伝えたコチーズは、互いに戦う運命でも敬意を払いたいと言って彼を歓迎する。
コチーズから、聖なる時を迎えている娘に会うと縁起がいいと言われたジェフォーズは、テントの中に入る。
”聖なる女”ソンシアレイ(デブラ・パジェット)と話したコチーズから、彼女を紹介されたジェフォーズは、長く幸せに生きると言われる。
”朝の星”という意味のソンシアレイに惹かれしまったジェフォーズは、翌朝、川に現れた彼女と話をしようとする。
未婚なので話はできないと言うソンシアレイから、偶然に出会った場合などは話せると訊いたジェフォーズは、ベリーを摘みに行った彼女を追う。
自分の気持ちを伝えようとするジェフォーズの話を聞こうとするソンシアレイは、コチーズの姿が見えたためにその場から走り去る。
コチーズから、郵便を運ぶ者だけには安全を保証すると言われたジェフォーズは、その約束を守り、白人にアパッチの強さを示すと話す彼に感謝する。
町に戻ったジェフォーズは、集会を開いて報告するものの、この数日の間にもアパッチの襲撃は遭ったと言われる。
戦いをやめたという話ではなく、郵便の件だけだと伝えたジェフォーズは、納得しないローリーと、5人が郵便を届け往復できるか300ドルの賭けをする。
配達を買って出る者はいなかったが、ジェフォーズを信じるミルトが名乗り出て、皆に見送られながら出発する。
ミルトは無事に戻り、その後も4人まで成功する。
そんな時、司令官のオリバー・O・ハワード将軍(ベイジル・ルイスデール)を伴ったバーナル大佐の幌馬車隊が町に向かう。
それを襲撃したコチーズは、部隊を分断させて幌馬車を奪う。
バーナル大佐は殺され、ハワード将軍と共に生き残った御者(ジョン・ドーセット)は町に戻り、その様子を人々に話す。
幌馬車隊のことが知られていたと言う御者は、スパイがいることを疑う。
そこに5人目の配達員が戻ったことが知らされ、スレイドは、賭けは負けたが払う必要はないとローリーに伝える。
ジェフォーズがコチーズの仲間だと言うスレイドは、取引をしたと考えて彼を疑う。
スレイドに言い寄ったジェフォーズは彼を殴り倒し、ローリーから、幌馬車隊が襲われたにも拘わらず、郵便が通れたことを追及される。
約束したからだと言うジェフォーズは信じてもらえず、ローリーから受け取った300ドルを投げ捨てる。
裏切り者呼ばわりされたジェフォーズは捕らえられ、吊るされそうになる。
それを制止したハワード将軍は、ジェフォーズと話をして、軍への協力を拒む彼に、コチーズと会わせてほしいと伝える。
人種偏見の考えのないハワード将軍の話を訊いたジェフォーズは、大統領の命令で平和条約を結びたいと言う彼に、土地について平等な権利を与えることを条件にして、コチーズに会いに行く。
村落に着いたジェフォーズは、コチーズを待つ間にソンシアレイとの親交を深め、互いの気持ちが変わっていないことを確認して彼女にキスする。
戦いから戻ったコチーズは、犠牲者を追悼する。
ジェフォーズと話したコチーズは、条約を結んでも破られないか懸念するものの、大統領命令だと言われる。
互いを理解しあ合わないと前進はないと言う考えで、二人の意見は一致する。
その夜、ソンシアレイのことに気づいていたコチーズから、彼女はナユルゼから求婚されていると言われたジェフォーズは戸惑う。
ソンシアレイに指名されたジェフォーズは彼女と踊り、その後、彼女の愛を確かめる。
現れたコチーズに責められたジェフォーズは、ソンシアレイを妻にしたいことを伝える。
ナユルゼとの結婚は断るつもりだというソンシアレイの気持ちを知ったコチーズは、結婚なら許すとジェフォーズに伝えるものの、今後、直面する問題を話す。
辛い思いをするソンシアレイのことを思い、もう一度考え直すよう、コチーズはジェフォーズに伝える。
二人の決心が変わらないことを知ったコチーズは納得し、両親を説得してナユルゼに話すことをジェフォーズに伝えて、テントで待つよう指示する。
その後、ソンシアレイの両親が結婚を承諾したことをコチーズから知らされたジェフォーズは、条件は馬3頭とサドルだと言われる。
馬を町から連れてくるつもりのジェフォーズは、コチーズから譲ってもらえることになる。
コチーズから、ハワード将軍を連れてくるようにと指示されたジェフォーズは、各部族の酋長を集めておくと言われる。
眠っていたジェフォーズはナユルゼに襲われ、彼のナイフを奪い叩きのめす。
ジェフォーズに仲間の無礼を詫びたコチーズは、客を襲うことは許されないと伝えて、裏切り者のナユルゼを殺す。
町に戻り、ハワード将軍を伴い村落に向かったジェフォーズは、コチーズに歓迎される。
ジェフォーズは、結婚の準備をするソンシアレイと話をする。
4日目に、ジェフォーズとハワード将軍は、コチーズと共に各部族長と会い、地図を見せて居住地を政府が保証することを伝える。
トラブルが起きた場合の質問を受けたハワード将軍は、軍が管理して、処罰が必要な場合は適切に対応すると答える。
ジェフォーズとハワード将軍に外してもらったコチーズは、納得しない者に、新しい道を探り変化に対応するべきだと伝えて、3か月様子を見ることを提案する。
矢を折ったコチーズは、平和への道を進むことを皆に伝える。
賛成の者は残れと言われ、反対する者は兄弟ではなく、それが多ければ自分は酋長をやめると言うコチーズは、皆に判断を問う。
去ると言いだした男(ジェイ・シルヴァーヒールズ)に、コチーズは、家族と武器を持ち、この地から離れるよう指示する。
名前も捨てると言う男は、メキシコ人がつけた名”ジェロニモ”を名乗るとコチーズに伝える。
コチーズは、二度とこの地に来るなと言って、ジェロニモを敵とみなす。
戻ったコチーズから、条件は受け入れるが3か月は様子を見ると言われたジェフォーズとハワード将軍は納得する。
1日1個の石を積み、3か月の平和が守られれば、白い旗を立てて条約を成立させると、コチーズは二人に伝える。
その後、休戦は守られ、ツーソンからの駅馬車も10年ぶりに復活した。
それに同行したジェフォーズは、反コチーズ勢力の襲撃を受ける。
その場を任せたジェフォーズは高台に向かい、コチーズに知らせるためにのろしを上げる。
アパッチを連れて戻ったジェフォーズは、敵を追い払うことに成功する。
コチーズと12日が過ぎたことを確認したジェフォーズは、平和のことよりも、花嫁と、始まる結婚式のことを考えるようにと言われる。
ソンシアレイとの血の契りを交わしたジェフォーズは夫婦となり、白馬に乗ってテントに向かう。
16個目の石を置いたコチーズは、ジェロニモが幌馬車を襲い、メキシコに逃げたことを知らされる。
今後は自分達が白人を守らなければならないと言うコチーズは、こちらが平和を破るわけにはいかないと考える。
ジェフォーズとソンシアレイは、幸せを実感する平穏な日々を過ごす。
ある日、スレイドの息子ボブが渓谷で捕らえられ、それを知ったジェフォーズは、怯える彼を安心させる。
平和が保たれているにも拘わらず、自分の馬が2頭アパッチに盗まれたので追ってきたと言うボブだったが、コチーズは自分の仲間ではないと考える。
ボブの父がアパッチを憎んでいると話したジェフォーズは、間違いだと証明する必要があるとコチーズに伝える。
その後、ボブに現場に案内されたジェフォーズだったが、それは罠で、スレイドらは待ち伏せていた。
ボブが逃げた瞬間にジェフォーズらは襲われ、反撃する。
ジェフォーズは撃たれてしまい、ナイフを手にしたソンシアレイも銃撃される。
コチーズはスレイドらを倒し、軍に捕まることを恐れた白人はメキシコに逃げる。
一命を取り留めて目覚めたジェフォーズは、ソンシアレイの死を知り悲しむ。
仲間を引き連れて戻って来たコチーズは、ソンシアレイの死を知らせるジェフォーズが、生き残りの白人を殺そうとしたため、それを制止する。
白人は平和を望んでいないと言うジェフォーズに、自分がそれをウソにはさせないと伝えたコチーズは、彼を説得しようとする。
平和を実現させるのは容易なことではないと言ったのはお前だと話すコチーズは、納得しないジェフォーズに、ジェロニモのような悪い人間は白人にもいると伝える。
自分も仲間の死に耐えているので、同じように耐えるべきであり、酋長として部族の未来を考える、もう戦争は始めさせないと、コチーズはジェフォーズに話す。
その夜、村落に現れたミルトから、襲撃した者は全員捕らえたことを知らされたジェフォーズは、自分の悲しみを察する同行したハワード将軍から、平和への意志をより強固にしてくれたと言われる。
ハワード将軍から、平和条約は必ず守られると言われて旅立ったジェフォーズは、ソンシアレイの死が、その平和を築く礎になってくれたのであり、彼女はいつもそばにいると考える。