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メキシコで石油を採掘する男と元恋人の関係を描く、監督ヒューゴ・フレゴネーズ、主演ゲイリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック、ルース・ローマン、アンソニー・クイン、ワード・ボンド他共演のアドベンチャー・ロマンス。 |
・アンソニー・クイン / Anthony Quinn / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督：ヒューゴ・フレゴネーズ
製作：ミルトン・スパーリング
脚本：フィリップ・ヨーダン
撮影：シドニー・ヒコックス
編集：アラン・クロスランドJr.
音楽：ディミトリ・ティオムキン
出演
ジェフ・ドーソン：ゲイリー・クーパー
マリーナ・コンウェイ：バーバラ・スタンウィック
サル・ドネリー：ルース・ローマン
ウォード”パコ”コンウェイ：アンソニー・クイン
ダッチ・ピーターソン：ワード・ボンド
ジャクソン：イアン・マクドナルド
ヘンダーソン：リチャード・カーラン
エル・ガビラン：フアン・ガルシア
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1953年製作 89分
公開
北米：1953年9月16日
日本：1954年1月2日
製作費 $1,000,000
■ ストーリー ■
メキシコ。
石油の採掘をするアメリカ人のジェフ・ドーソン（ゲイリー・クーパー）とダッチ・ピーターソン（ワード・ボンド）は、現れた盗賊エル・ガビラン（フアン・ガルシア）の一団に襲われ、所持品を奪われて油井を爆破される。
無一文になったジェフとダッチは、仕事を求めて町に向かう。
町に着いたジェフとダッチだったが、仕事は見つからず、仕方なく帰国して資金を稼ごうとする。
ニューオーリンズ行きの切符を買おうとしたジェフは、運に見放されたアメリカ人女性サル・ドネリー（ルース・ローマン）に声をかけられ、妻は半額で乗れるため、夫婦を装ってほしいと言われて迷う。
サルが金を持っていないことを知ったジェフは、採掘権を担保にして切符を買おうとするが、価値のない他の採掘権を見せられる。
呆れたサルは諦め、ジェフとダッチは、アメリカ人のジャクソン（イアン・マクドナルド）という男から、ニトログリセリンを運ぶ危険な仕事を1人400ドルで依頼される。
その夜、空腹に耐えられないダッチは、路地である男に襲いかかるが、逆に殴られてしま。
それに気づいたジェフは相手を殴るが、男が旧友のウォード”パコ”コンウェイ（アンソニー・クイン）だと分かり、3人は再会を喜ぶ。
パコは2人をホテルに連れて行き、ダッチは、パコから受け取った現金で食事をする。
部屋に案内されたジェフは、パコの妻である元恋人のマリーナ（バーバラ・スタンウィック）と再会する。
盗賊に油井を爆破されたことを話したジェフは、油田会社を経営して成功していたパコから仕事に誘われる。
マリーナとの過去を考えたジェフは、それを断りその場を去る。
サルと食事をしていたダッチの元に向かったジェフは、パコの仕事を断ったことを伝えて立ち去る。
翌朝、ジャクソンと会ったジェフとダッチは、ニトログリセリンをトラックに積み、報酬は後払いだという条件で目的地に向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
西部劇や犯罪ドラマを得意とするヒューゴ・フレゴネーズが監督し、主演はゲイリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック、ルース・ローマン、アンソニー・クイン、ワード・ボンドなどが共演した作品。
メキシコで石油を採掘する男と元恋人の関係を描くアドベンャー・ロマンス。
序盤で、一文無しとなった主人公の仲間が、町で同胞のアメリカ人に小銭をせびるシーンや、主人公らが、請け負った仕事の支払いを拒み雇い主を痛めつける内容は、「黄金」（1948）に酷似している。
危険なニトログリセリンの運搬、盗賊との戦い、主人公と、元恋人である、友人の妻との関係など、見どころの多いドラマとして十分に楽しめる。
いかにもディミトリ・ティオムキンらしい音楽と、随所で効果的に挿入される、フランキー・レインの主題歌”Blowing Wild”（The Ballad of Black Gold）が印象に残る。
主演のゲイリー・クーパーは、過去のある友人の妻との関係を気にしながら生きる男を好演している。
主人公の元恋人である友人の妻で、魔性の女的な役柄を見事に演じているバーバラ・スタンウィック、主人公と出会い関係する女を魅力的に演ずるルース・ローマン、主人公の旧友であるヒロインの夫で、成功した実業家アンソニー・クイン、主人公と行動を共にする友人のワード・ボンド、主人公らに仕事を与えて裏切るイアン・マクドナルド、パコ（アンソニー・クイン）の部下リチャード・カーラン、主人公らを襲う盗賊フアン・ガルシアなどが共演している。
