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亡くなった妻の亡霊に翻弄される小説家の混乱を描く、製作、原作ノエル・カワード、監督、脚本デヴィッド・リーン、主演レックス・ハリソン、コンスタンス・カミングス、ケイ・ハモンド、マーガレット・ラザフォード他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・リーン
製作:ノエル・カワード
原作:ノエル・カワード”Blithe Spirit”(戯曲)
脚本
デヴィッド・リーン
アンソニー・ハヴロック=アラン
ロナルド・ニーム
撮影:ロナルド・ニーム
編集:ジャック・ハリス
音楽:リチャード・アディンセル
出演
チャールズ・コンドミン:レックス・ハリソン
ルース・コンドミン:コンスタンス・カミングス
エルヴァイラ・コンドミン:ケイ・ハモンド
マダム・アルカティ:マーガレット・ラザフォード
ジョージ・ブラッドマン医師:ヒュー・ウェイクフィールド
ヴァイオレット・ブラッドマン:ジョイス・ケアリー
イディス:ジャクリーン・クラーク
料理人:マリー・オルト
交通整理の男性:ジョニー・スコフィールド(クレジットなし)
ナレーター:ノエル・カワード(クレジットなし)
イギリス 映画
配給 General Film Distributors
1945年製作 96分
公開
イギリス:1945年5月14日
北米:1945年10月13日
日本:1951年7月4日
■ アカデミー賞 ■
第19回アカデミー賞
・受賞
特殊効果賞
■ ストーリー ■
イングランド、ケント、ラインプネ。
作家のチャールズ・コンドミン(レックス・ハリソン)は、妻ルース(コンスタンス・カミングス)と共に幸せな日々を送っていた。
チャールズは、執筆中のオカルト小説のネタにするために、風変わりな霊媒師マダム・アルカティを(マーガレット・ラザフォード)を自宅に招き降霊会を開く。
チャールズとルースは、招待したジョージ・ブラッドマン医師(ヒュー・ウェイクフィールド)と妻ヴァイオレット(ジョイス・ケアリー)と共に、裏口から現れたマダム・アルカティを歓迎する。
4人と食事を済ませたマダム・アルカティは、奇妙な儀式を始めようとするが、その姿を見たルースは笑いをこらえる。
チャールズらをテーブルに座らせたマダム・アルカティは、音楽を流して降霊を始める。
灯りを消してテーブルに座ったマダム・アルカティは、少女の霊”ダフネ”と話し始め、誰かと話したい者がいるかを確認する。
チャールズと話したい者がいることが分かり、催眠状態に陥ったマダム・アルカティは気絶してしまう。
その時、チャールズだけに誰かの声が聴こえて、それが、7年前の亡くなった妻エルヴァイラだと気づいた彼は動揺する。
チャールズらに起こされたマダム・アルカティは、何かが起きたはずだと言って、満足してその場を去る。
ルースらがバカげた儀式だと言っいながら話す場に、彼女らには姿が見えないエルヴァイラ(ケイ・ハモンド)の霊が現れる・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1941年に上演された、ノエル・カワードの戯曲”Blithe Spirit”を基に製作された作品。
製作、原作ノエル・カワード、同年「逢びき」(1945)も手がけるデヴィッド・リーンが監督し(脚本兼)、主演はレックス・ハリソン、コンスタンス・カミングス、ケイ・ハモンド、マーガレット・ラザフォードなどが共演した作品。
亡くなった妻の亡霊に翻弄される小説家の混乱を描くコメディ。
製作、原作ノエル・カワード、監督、脚本同年、脚本、撮影ロナルド・ニームは、同年再び組み、メロドラマの傑作「逢びき」(1945)も手がけることになる。
霊媒師役のマーガレット・ラザフォードは、舞台でも同じ役を演じた。
亡霊が混乱を巻き起こす内容だけあり、当時の技術を使った特撮は見もので、第19回アカデミー賞では特殊効果賞を受賞した。
主演のレックス・ハリソンは、降霊会で現れた亡くなった妻の亡霊に翻弄される作家をコミカルに演じている。
主人公である夫の行動に戸惑う妻コンスタンス・カミングス、降霊会で現れる主人公の亡くなった妻ケイ・ハモンド、風変わりな霊媒師を怪演するマーガレット・ラザフォード、主人公の友人である医師ヒュー・ウェイクフィールド、その妻ジョイス・ケアリー、主人公のメイド、ジャクリーン・クラーク、料理人のマリー・オルト、交通整理の男性ジョニー・スコフィールド、そしてノエル・カワードがナレーターを担当している。