カーストンからデカい話があると聞いたロビンソンとブラッキーは、後援者となるルイス(トビアス・メンジーズ)に会うために彼の屋敷に向かい、部下のダニエルズ(スクート・マクネイリー)からルイスを紹介してもらうことになる。
1941年、財政が破綻する寸前だったナチス・ドイツは、侵攻を懸念するスターリンの考えを利用して8000万ライヒマルクに相当する金塊で融資を要求した。
しかし、ヒトラーは不可侵条約を破り、ソ連に侵攻して4年間で2000万人が死亡した。
1950年代にソ連の政治局高官の間でスターリンが融資に応じたという噂が流れ、Uボートに2トンの金塊を積んで送り出したものの、ヒトラーには届かなかった。
1980年代にジョージア(旧グルジア)で海嶺が発見され、アゴラがその場で発見したUボートは、水深が90メートルなので行くことは可能だった。
2008年に、アゴラはジョージアと取引して同意を得るが、1か月後に”ロシア・グルジア戦争”が勃発し、その海嶺の領有国が曖昧になり、ロシアは取引の件を、ジョージアは場所を知らない状態となり、アゴラは、紛争が収まらねば動けないことになったとルイスは知らされる。
自分に何を求めているのかを尋ねたルイスは、ロビンソンから潜水艦が必要だと言われる。
セヴァストポリの業者が潜水艦を18万ドルで手配し、イギリス人とロシア人の乗員も必要だと言われたルイスは、利益が4000万ドル以下なら4割、それを超えた分は2割をもらうとロビンソンに伝える。
それを承知したロビンソンは、カーストンに連絡するものの電話に出ない。
カフェに寄ったロビンソンは、フォックストロット級潜水艦なので12人は必要だと考え、海軍出身のレイノルズ(マイケル・スマイリー)とピータース(デヴィッド・スレルフォール)、ロシア人のレフチェンコ(セルゲイ・コレスニコフ)、エンジン員ザイツェフ(セルゲイ・プスケパリス)、ソナー員ババ(セルゲイ・ヴェクセル)、海図担当モロゾフ(グリゴリー・ドブリギン)、潜水員フレイザー(ベン・メンデルソーン)とギッテンス(ブランウェル・ドナヒー)を乗員に選ぶ。
ルイスから同行するようにという指示を受けたダニエルズは、閉所恐怖症だとロビンソンとブラッキーに伝える。
カーストンに連絡がとれないままアパートに戻ったロビンソンは、入り口で待っていた若者トビン(ボビー・スコフィールド)から、カーストンが自殺したことを知らされる。
いつも飲んでいた抗うつ剤を全部飲んだカーストンが、借金があり保険金のために自殺したと知ったロビンソンはショックを受ける。
空腹そうなトビンが宿のないことを知ったロビンソンは、18歳だと言う彼を仲間に入れる。
クリミア半島、セヴァストポリ。
老朽潜水艦に乗り込みチェックを始めたロビンソンは、脱出用のスーツを確認する。
乗員に持ち場を確認させたロビンソンは、出航の準備をする。
ピータースから、脱出用スーツがないことと無線も1回線しか使えないと言われたロビンソンは、海上にロシアの艦隊がいるので、どうせ無線は使わないと伝える。
ロシア人が、”童貞がいると不吉だ”と言ってごねているとブラッキーから知らされたロビンソンは、トビンのことをそう思っている者達の意見など聞く気はなかった。
乗員を集めたロビンソンは、4000万ドルはあると思える金塊の4割は出資者に渡すが、残りは全員で山分けすることを伝える。
それに意見したダニエルズは、山分けする人数が減った場合のことを考える者がいると心配する。
出航したロビンソンは、潜航して目的地に向かう。
ブラッキーから、エンジンを整備するザイツェフに助手がいると言われたロビンソンは、指名したトビンを彼が嫌っていることを知る。
トビンと組むのが嫌なら艦から下ろせというロビンソンからの指示を受けたブラッキーは、ザイツェフを説得する。
バルブを回すための簡単なロシア語をトビンに教えたブラッキーは、その場を任せる。
ロシア人を疑うフレイザーは、レフチェンコが作った食事にケチをつける。
手が空くと携帯電話の写真を見ているトビンが気になったロビンソンは、恋人ではないその女性が妊娠しているらしいことを知り、リッチになって帰れるので心配するなと伝える。
童貞はデマだったと話すロビンソンに、トビンは、誰がそんなことを言ったのか尋ねる。
エンジンが停止したためにソナー室に向かったロビンソンは、ブラッキーから、前方にエンジン音が聴こえたと言われる。
ババは、ロシアの駆逐艦が速力20ノットで航行中と報告し、それは近づき通過する。
ロビンソンは、1時間3ノットで進み、その後に通常航行するようブラッキーに指示を出す。
安心したダニエルズ話しかけられたモロゾフだったが、何も答えようとしない。
その後も、イギリス人とロシア人は警戒し合い、艦はUボートの真上に到着し、尚もエンジンの整備は続く。
ブラッキーから、ロシア人に金を多く払い過ぎることでイギリス人から不満が出ていると言われたロビンソンは、皆で山分けする考えを変えない。
買った宝くじが当たったギッテンスが、レフチェンコから共同購入したと言われて騒ぎを起こし、話を聞いたロビンソンは、無線で当選を知ったことを知る。
無線機を斧で壊したロビンソンは、3万のために皆を危険にさらしたと言って、ギッテンスのくじを燃やし、奪った宝は山分けにすることを再び皆に伝える。
ザイツェフの指示を受けたトビンはバルブ操作を誤り、ブラッキーに責められたためにフレイザーが擁護する。
言い争いになったフレイザーは、ブラッキーをナイフで刺してしまう。
よろめいて倒れたブラッキーがバケツの燃料をこぼしてしまい、火花が散っていたシャフトに引火して爆発が起きる。
艦はダメージを受けて沈み、ロビンソンは頭を打って気を失う。
クリシーとマーティンの夢を見ながら目覚めたロビンソンは、ブラッキーの焼死体を確認する。
18時間眠っていたと言われたロビンソンは、ロシア人を銃で脅して追い払い、ドライブシャフトとバラストタンクが爆発で壊れたことを知らされる。
バッテリーが持つのは約36時間で、ロシア人は水を確保して艦の反対側を占拠しこちらの食料を狙っていると、フレイザーがロビンソンい伝える。
ピータースから、全てお前のせいだと言われたフレイザーは黙ってしまう。
ロシア側に向かったロビンソンは、英語が通じたモロゾフに協力を求める。
この潜水艦はUボートを基に設計されていると言うロビンソンは、付近に沈んでいると思われるUボートのドライブシャフトが使えるとモロゾフに伝える。
70年間、深海にあっても酸素が存在しない状況なら劣化はしないと言うロビンソンは、航行は無理だが海面に浮上させる考えを伝えて、全員の協力を求める。
ババとザイツェフがブラッキーを殺したフレイザーに復讐しようとしていると言われたロビンソンは、何とか説得してほしいとモロゾフに伝える。
遺体を外に出すよう指示したロビンソンは、戻ってきたロシア人の協力を得て、ババが何かを発見してモロゾフに知らせる。
約100mの位置にUボートがある可能性があるため、ロビンソンは潜水員を送ることを考え、スキューバダイビングの経験があるトビンが志願し、フレイザーとピータースと共に向かうことになる。
緊張するトビンに潜水服を着せるロビンソンは、フレイザーを信頼するようにと伝える。
酸素量を考えるとチャンスは一度だとロビンソンから言われたフレイザーは、ピータースとトビンと共に海中に向かう。
前進していた三人だったが、放出されたブラッキーの死体が現れたためにトビンが驚いて取り乱す。
崖に落ちそうになったトビンは助けられ、ロビンソンは三人の無事を確認する。
目的の場所に到着したフレイザーは、そこが単なる丘だと判断し、Uボートがある海嶺でないことをロビンソンに伝える。
しかし、トビンがUボートの”ハーケンクロイツ”を見つけて、それを知ったロビンソンらは喜ぶ。
艦内を調べたフレイザーらは、つながれている白骨死体を見つけて、乗員が人を食べて生き延びていたことを知る。
ドライブシャフトが使えるだろいうということをピータースに確認したフレイザーは、それを運び出すのをトビンに手伝わせえる。
金塊を見つけたフレイザーは、ドライブシャフトのことをロビンソンに伝えて艦に戻ろうとする。
荷車をウィンチで引くものの、4トンの重みがあることを知ったロビンソンは、金塊を積んでいると考える。
ドライブシャフトを運ぶのが先決だと言うダニエルズの意見を聞かずに移動する指示を出したロビンソンは、崖があることを知り、前進が可能かフレイザーに判断させる。
いけるというフレイザーだったが、ピータースが崖に落ちてしまう。
フレイザーとトビンは艦に戻り、ロビンソンから、浮上するのに必要な人数が9人だと言われたダニエルズは、自分が加わることを拒む。
動揺するダニエルズはロビンソンと話し、今回の件はアゴラが裏で操っている計画で、富豪のルイスは雇われた俳優であり、海上に浮上すれば海事法違反で逮捕されることを伝える。
アゴラが既にジョージアと話しをつけてあると言われたロビンソンは、自分はカーストンから話を聞いたとダニエルズに伝える。
カーストンと話したパブの場所と時間を知っているダニエルズから、カーストンには3万ドル払ったと言われたロビンソンは、まだ子供のトビンを連れて来てしまい、何人も死なせてしまったことを後悔する。
憤慨したロビンソンはズボンのベルトを外してダニエルズに渡し、怒りを抑えられない者から身を守るために、ドアを固定するようにと伝えてその場を去る。
それを皆に知らせたロビンソンは、ダニエルズを殺すという意見を退け、金塊を手に入れるために、東に向かわず南下して、トルコの北にあるサムスンに向かう考えを伝える。
賛成しない者達に、儲けるために食いものにされ、今までと同じ人生を歩むことを選ぶのかと問うロビンソンは、艦がもたないと言われる。
半日もてば何とかなると伝えたロビンソンは、ドライブシャフトを交換させる。
金塊を運び込んだロビンソンは、4.3トンが1億8244万8000ドルに相当することを皆に伝えて興奮する。
ダニエルズを部屋から出したロビンソンは、フレイザーの助手をさせる。
エンジンを始動させたロビンソンは慎重に移動するが、浅瀬に入ってしまい、谷を通過しようとする。
無理だと言うフレイザーはそれに反対するが、意見を聞こうとしないロビンソンは、持ち場に戻るよう命ずる。
ダニエルから、一人死ねば浮上するしかないと言われたフレイザーは、ザイツェフを殺すようにとそそのかされる。
フレイザーはザイツェフをスパナで殴り殺し、艦の推進力が落ちる。
ダニエルから、隆起に接触したショックでザイツェフが死んだと言われたロビンソンは、ダニエルズにザイツェフを殺したことを白状させようとする。
生きて帰れればいいと言うトビンは、ダニエルズが正しいとロビンソンに意見する。
その時、電気系の爆破が起きて、艦は沈み始めて浸水する。
浸水を止めようとして吹き飛ばされ、意識を失い呼吸が止まったトビンを助けたロビンソンは、必死に蘇生措置をする。
ダニエルズは、レイノルズやババを置き去りにしてハッチを締めてしまう。
トビンは息を吹き返し、ロビンソンは安堵する。
次のハッチで衣服が挟まったダニエルズは身動きができなくなり、モロゾフに助けを求めるものの見捨てられる。
モロゾフから艦と皆は死んだと言われたロビンソンは、隠してあった脱出用スーツが3個あることを伝える。
それをモロゾフから非難されたロビンソンは、諦めてほしくなかったからで成功を信じていたと伝える。
陰謀を企んだ者達の思うようにさせたくないと伝えたロビンソンだったが、モロゾフから、その者達よりも酷いことをしたとと言われる。
モロゾフとトビンにスーツを着せたロビンソンは、浮上の仕方を教える。
1つが50万ドルの金塊を持って行こうとするトビンに、脱出したければ諦めろと伝えたロビンソンは、発射管に入るよう二人に指示する。
自分は水圧を調整し、発射管の緊急用レバーで脱出すると言うロビンソンは、トビンに息子のそばにいてあげるようにと伝える。
発射管から排出されたトビンは海面に浮上して、モロゾフの元に向かう。
ロビンソンを待つと言うトビンだったが、モロゾフからm発射管には緊急用レバーはないことを知らされる。
水圧に耐えるハッチを見つめながらタバコを吸うロビンソンは、クリシーと息子マーティンのことを想う。
浮上した脱出用スーツに近づいたトビンとモロゾフは、クリシーとマーティンの写真と共に入っている金塊を確認する。