ケネス・ブラナーが、自身の故郷での体験を基に製作、監督、脚本を手掛けた作品。 アイルランドのナショナリズムとカトリックが対立する激動の時代を9歳の少年の視点で描く、出演ジュード・ヒル、カトリーナ・バルフ、ジェイミー・ドーナン、ジュディ・デンチ、キアラン・ハインズ、コリン・モーガン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケネス・ブラナー
製作
ローラ・バーウィック
ケネス・ブラナー
ベッカ・コヴァチック
テイマー・トーマス
脚本:ケネス・ブラナー
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
編集:ウナ・ニ・ドンガイル
音楽:ヴァン・モリソン
出演
バディ:ジュード・ヒル
バディの母親:カトリーナ・バルフ
バディの父親:ジェイミー・ドーナン
バディの祖母:ジュディ・デンチ
バディの祖父:キアラン・ハインズ
ウィル:ルイス・マカスキー
ビリー・クラントン:コリン・モーガン
モイラ:ララ・マクドネル
フランキー・ウェスト:マイケル・マロニー
キャサリン:オリーヴ・テナント
マッキー:ジェラード・ホラン
ヴァイオレット:ジョシー・ウォーカー
司祭:ターロック・コンヴェリー
ミス・ルイス:ヴァネッサ・イフェディオラ
マクローリー:コナー・マクニール
カバナ:ドリュー・ディロン
兵士: ヴィクター・アリー
ボビー・フランク:ジェラード・マッカーシー
ジョセフ・トメルティを演じるジェイコブ・マーリー:ジョン・セッションズ
イギリス 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
フォーカス・フィーチャーズ(北米)
2021年製作 97分
公開
イギリス:2022年1月21日
北米:2021年11月12日
日本:2022年3月25日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $9,250,870
世界 $48,836,870
■ アカデミー賞 ■
第94回アカデミー賞
・受賞
脚本賞
・ノミネート
作品・監督
助演男優(キアラン・ハインズ)
助演女優(ジュディ・デンチ)
歌曲・音響賞
■ ストーリー ■
北アイルランド、ベルファスト。
9歳の少年バディ(ジュード・ヒル)は、大工の父(ジェイミー・ドーナン)と母(カトリーナ・バルフ)、兄ウィル(ルイス・マカスキー)と共に暮らしていた。
アルスター・プロテスタントの労働者階級の家族は、父がイングランドに出稼ぎに行き、2週間に一度帰ってくる生活を送り、祖父母(キアラン・ハインズ/ジュディ・デンチ)も近所に住んでいた。
1969年8月15日。
通りが騒がしくなり、プロテスタントのロイヤリストの集団が、バディが住むカトリック教徒の居住地で暴動を起こし大混乱となる。
家は被害に遭うものの、通りにいたバディとウィルは、母と共に難を逃れる。
その後、通りはバリケードで囲われ、事件を知った父もイングランドから戻る。
教会の礼拝に向かったバディは、司祭(ターロック・コンヴェリー)の”道の分岐点”の説教を聞く。
父は、幼馴染のビリー・クラントン(コリン・モーガン)から、プロテスタントとしての”大儀”を果たすことを迫られるものの、それを断り続ける。
バディは、カトリックの少女で成績優秀なクラスメイトのキャサリン(オリーヴ・テナント)に恋心を抱き、彼女の隣の席に座るため分なりに努力し、やがて友達になる。
家族は、累進課税の返済に追われ、子育てと家計を任されている母は苦悩する。
父は、子供たちの将来を考え、シドニーかバンクーバーへの移住を妻に提案する。
ベルファストしかを知らない妻は、町を離れる気にはなれなかった。
その後、対立が激化して危険が迫る中、イングランドでの昇進と住居の提供を会社から約束された父は、妻を説得して家族で移住しようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
自身の体験を基にケネス・ブラナーが製作、監督、脚本を手掛け、ジュード・ヒル、カトリーナ・バルフ、ジェイミー・ドーナン、ジュディ・デンチ、キアラン・ハインズ、コリン・モーガンなどが共演した作品。
アイルランドのナショナリズムとカトリックが対立する激動の時代を、9歳の少年の視点で描くドラマ。
ケネス・ブラナー自身の回想録のような物語であり、モノクロで映し出される映像は、彼の思い出を語るような郷愁を誘う内容で描かれている。
主人公の少年と家族が映画好きということで、何作ものアメリカ映画が登場するシーンがファンには嬉しい。
分断する社会問題を理解できないまま、戸惑いながらも自分の世界の中で生きようとする少年と家族の絆がしみじみと描かれた作品として、各方面から絶賛された作品。
第94回アカデミー賞では脚本賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演男優(キアラン・ハインズ)
助演女優(ジュディ・デンチ)
歌曲・音響賞
激動の時代に子供なりに精一杯生きる少年ジュード・ヒル、家庭を任され苦悩しながら子供たちを育てる母親を好演するカトリーナ・バルフ、その夫でイングランドで出稼ぎ生活を続けるジェイミー・ドーナン、その両親を深く演ずるジュディ・デンチとキアラン・ハインズ、バディ(ジュード・ヒル)の兄ルイス・マカスキー、家族をナショナリズムの活動にに巻き込もうとするコリン・モーガン、バディの歳上に女友達ララ・マクドネル、隣人のマイケル・マロニー、バディが仲良しになる少女オリーヴ・テナント、家族のおじ夫婦ジェラード・ホランとジョシー・ウォーカー、司祭のターロック・コンヴェリー、バディの担任教師ヴァネッサ・イフェディオラ、町の住人コナー・マクニール、ドリュー・ディロン、ジェラード・マッカーシー、ジョセフ・トメルティを演じるジェイコブ・マーリー:ジョン・セッションズなどが共演している。