銃は使わない約束だと言って、戻って来たブリストルを残して車で走り去ったジョンは、路地から通りに出る。
走行中のタンクローリーは、ジョンの車に衝突しそうになり、銃を乱射しながらジョンの車を追うブリストルの寸前で停車する。
ブリストルは、タンクローリーの運転手を射殺する。
エビを奪って逃げたアルヴィンはスティーヴィーと別れた直後に逮捕される。
連邦準備銀行。
現場を調べた、財務省、特別捜査官のチーフ、エドガー・クレンティーン(デヴィッド・モース)は、事件の捜査を指揮することを伝えて部外者を追い払う。
その後、現場からジョンの指紋が検出され、クレンティーンは、ジョンが収監されている刑務所に向かう。
自宅の妻に電話をしたジョンは、暖房装置の修理だと言って対応したブリストルに、刑務所にいることを話してしまう。
ジョンの妻はブリストルに殺されていた。
部下のウーリー(デヴィッド・ペイマー)とボイル(ネスター・セラノ)に迎えられたクレンティーンは、アルヴィンというエビ泥棒がジョンと同じ監房にいることを知らされる。
体調が悪く発作も起こしたジョンを心配するアルヴィンは、”ブロンクス動物園に行け”、”我が家が一番”という妻への伝言を彼から頼まれる。
そこに現れたクレンティーンはジョンを連れ出し、それに意見するアルヴィンを黙らせる。
金塊強盗のことをジョンに問い詰めるクレンティーンだったが、飲酒運転で逮捕されたこと以外は認めない。
二人が背後から射殺されていたことを自分の犯行と言われたジョンは、雇われただけで自分は殺していないことを伝える。
仲間は一人で、コンピューターに詳しく、政府のシステムに侵入したと話すジョンは、名前を言うことをクレンティーンに強要されるものの、気分が悪くなる。
金塊の場所は自分しか知らないことを伝え、医者を呼んでほしいと言うジョンの要求を、クレンティーンは無視する。
苛立つクレンティーンだったが、ジョンが死んだことをウーリーから知らされる。
刑務所に向かったブリストルは、駐車場にあった政府車両に発信器を付ける。
クレンティーンの元に連れて行かれたアルヴィンは、ジョンから聞いたことを話すようにと言われる。
銃を向けられたアルヴィンは”ブロンクス動物園”だと伝え、クレンティーンらは早速その場を調べる。
その場に向かったブリストルは職員を装い、クレンティーンらの会話を盗聴する。
18か月後。
政府のシステムに侵入されたことで国家の危機だと指摘をするクレンティーンは、試作中のカプセル型追跡装置を適切な者に装着し、金塊を餌にして犯人を誘き出す方法を提案する。
囚人に殴られたと見せかけてアルヴィンのアゴに追跡装置を埋め込んだクレンティーンは、ブラム(ジェイミー・ケネディ)やウォルシュ(ミーガン・ドッズ)らエキスパートを集めて特別チームを編成して捜査を始める。
クレンティーンは、24時間体制でアルヴィンを監視するよう命ずる。
釈放されたアルヴィンはスティーヴィーの元に向かい、追跡装置は音声まで本部に伝える。
アルヴィンは、ティカ(ティア・テクサーダ)と結婚すると言うスティーヴィーが、悪党の二人組ラムンド(カーク・アセヴェド)とフリオ(ジェフリー・ドノヴァン)と手を切っていなかったことを知る。
スティーヴィーに二人で組む提案をしたアルヴィンは、同棲していた恋人リサ・ヒル(キンバリー・エリス)のアパートに向かう。
リサに歓迎されないアルヴィンは追い払われそうになり、息子まで生まれていたことに驚く。
仕事に出かけるリサは、子守に息子を任せると言ってアルヴィンに帰ってもらう。
NSA(国家安全保障局)のシステムにアクセスしたブリストルは、アルヴィンの情報を入手する。
声を女子学生に変換してアルヴィンに電話し、取材を申し込んだブリストルは、クレンティーンらに逆探知されるもののそれをかわす。
電話をした男が犯人だと確信するクレンティーンは、餌に食いついたと部下に伝える。
リサと息子を養うために 職を探そうとしたアルヴィンは、以前スティーヴィーと強盗に入った店に行ってしまい、主人に気付かれて逃げる。
フリオから貰ったと言うポルシェで現れたスティーヴィーから、仕事を紹介すると言われたアルヴィンは埠頭に向かう。
その場で行われる、盗難車売買の警察の手入れがあることを知ったクレンティーンは、アルヴィンを逮捕させる訳にいかないため、部下に妨害させる。
足を洗うことをスティーヴィーに伝えたアルヴィンだったが、1万ドルの仕事だと言われて考える。
クレンティーンは、追跡するタクシー・ドライバーに扮する部下に、アルヴィンを埠頭に行かせるなと命ずる。
タクシーにぶつけられながら、何んと逃れたアルヴィンが、埠頭とは逆方向に向かったとをクレンティーンは確認する。
フリオとラムンドは盗難車の取引現場で逮捕され、スティーヴィーを疑い、車中で電話に出たアルヴィンのことも恨む。
リサのアパートを訪ねたアルヴィンは、息子へのタマゴのおもちゃのプレゼントを渡して部屋に入れてもらう。
父親の話をしたアルヴィンは、その後リサと愛し合い、クレンティーンらはその間も監視を続ける。
翌朝アルヴィンは、現れた郵便局員を装うボイル捜査官から、政府の謝罪金5000ドルの小切手を受け取り驚く。
書店で働くリサの元に向かったアルヴィンは、5000ドルのことを話して渡そうとする。
断るリサにそれを承知させたアルヴィンは、店にいたブリストルと肩がぶつかり、謝罪してその場を去る。
せっかく渡した金をアルヴィンが手放そうとしているため、クレンティーンは更に金を渡そうとする。
逃げる強盗からバックを受け取ったアルヴィンは、その中に大金が入っていたために驚く。
その後アルヴィンは、保釈されたフリオとラムンドに脅される。
そこに現れたブリスコルは、フリオとラムンドをスタンガンで痛めつけて、アルヴィンに話しかける。
それが犯人だと気づいたクレンティーンは、部下と共に周辺を捜査する。
その様子を見ていたアルヴィンは、刑務所で尋問されたクレンティーンやウーリー、郵便局員のボイルらが捜査官だと気づき、タクシーに乗りその場を去るブリストルを見つめる。
クラブにいたスティーヴィーに、一日に5000ドルとそれ以上が2回手に入ったことを話したアルヴィンは、それを預けてメモ通りに行動するよう指示する。
クレンティーンは、アルヴィンが街から出ないように監視することをボイルに命ずる。
航空券を手に入れて高飛びしようと考えたアルヴィンは、ティカのアドレスに自分宛てのメールが届いていると言われる。
盗聴と尾行されているという内容には、息子が大事なら指示通りに動けあり、ある場所に向かう。
クレンティーンは追跡を開始し、犯人を捕らえるためにはアルヴィンの犠牲も辞さないことを部下に伝える。
ウーリーはブリストルに捕えられ、連絡が取れなくなったことをクレンティーンは知らされる。
公演の公衆電話に向かったアルヴィンは、相手から赤いベンチだと言われる。
それを聴いていたクレンティーンらは、ベンチの男の元に向かうが、それはスティーヴィーだった。
アルヴィンにメールを送ったと言うスティーヴィーの話を聞いたクレンティーンは、騙されたことに気づく。
フリオとラムンドに出くわしたアルヴィンは車に乗せられ、ラジオから自分の声が聴こえると言われる。
救助を要請するアルヴィンはフリオに殴られてしまい、そのショックで発信器の信号が途絶える。
アルヴィンはフリオに襲いかかり、ラムンドが運転していた車は暴走して事故を起こす。
その場から逃げ去ったアルヴィンの追跡はできず、ウーリーの周波数を使うブリストルが捜査本部に連絡をする。
ウーリーの命と4200万ドルの金塊を交換すると言うブリストルは、、又はアルヴィンを呼ぶよう指示する。
リサのアパートに向かったアルヴィンは、その場にいたブリストルに催涙スプレーを浴びせられる。
ウーリーの居場所を特定した特殊部隊は、ドアを破るものの、その瞬間に爆発が起きる。
現場に駆け付けたクレンティーンらは吹き飛ばされ、無事だった彼はウーリーの死を確認する。
ブリストルに拘束されたアルヴィンは、自分のものを取り戻すだけだと話し、お互いに政府に利用されていると伝える。
誘き寄せられたと言うブリストルは、金塊を取り戻すためにアルヴィンに協力させようとする。
現場に落ちていたICレコーダーには、取引したいというブリストルのメッセージが残され、クレンティーンは、自分達が誘い出されてことに気づく。
アルヴィンを拷問しようとしたブリストルは、100万ドルで取引しようとする。
リサの家に押入ったクレンティーンらだったが、誰もいなかったため、アルヴィンが適当に金塊の場所を犯人に話したと考える。
眠らされているリサと息子と共に車に乗せられたアルヴィンは競馬場に向い、ブリストルは捜査官に扮する。
アルヴィンと車を降りたブリストルは、リサと息子を車に乗せたまま爆弾をセットし、金塊が隠してあるという厩舎に案内させる。
おもちゃのタマゴで馬を驚かせたアルヴィンはブリストルと格闘になり、バケツで殴られる。
そのショックで発信器の信号が捜査本部に届き、ブラムが、アルヴィンの居場所を競馬場だと確定する。
その場から逃れたアルヴィンは、自分を捜すブリストルを馬に乗って蹴倒して走り去る。
アルヴィンはレース中のコースに入ってしまい、正面から走って来る彼を避けられないジョッキーは落馬する。
馬を止められないアルヴィンは観客席に飛び込んでしまい、その場にいたフリオとラムンドは驚く。
駆けつけた警官から逃れたアルヴィンはリサの元に向い、息子を助ける。
リサの手錠が外れないため、発煙筒でシートベルトを焼き切ったアルヴィンは、彼女を避難させて車に戻る。
カギが見つからずスターターをショートさせてエンジンをかけたアルヴィンは、車を暴走させてコースに突っ込み、飛び降りる。
車は爆発して池に突っ込み、その場を離れようとしたアルヴィンにブリストルが銃を向ける。
現れたクレンティーンがブリストルを射殺し、殺されかけたアルヴィンは、一つ貸しだと言ってクレンティーンを殴る。
それを許したクレンティーンは、今回の行動は国のためにしたことだとアルヴィンに話す。
その後、平穏な日々が戻ったアルヴィンは、息子と共にリサの書店に向かう。
客から”ブロンクス動物園”の本を探していると言われたリサは、自然のコーナーではないかと答える。
動物園ではなく”ヤンキー・スタジアム”のことをそう呼ぶと言う客の話を聞いたアルヴィンは、”我が家(ホーム)が一番”という言葉を思い出して閃く。
クレンティーンに電話をしたアルヴィンは、金塊の場所の情報に200万ドル出すと言われて納得し、野球が好きかを彼に尋ねる。
*画面では、”ヤンキー・スタジアム”のホームベース付近から金塊が掘り起こされている。