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ソルジャー・ストーリー A Soldier’s Story (1984)

1981年にオフ・ブロードウェイで初演された、チャールズ・フラーの戯曲”A Soldier’s Play”を基に製作された作品。
陸軍基地黒人連隊内で起きた殺人事件に派遣された黒人将校の調査を描く、製作、監督ノーマン・ジュイソン、主演ハワード・E・ロリンズデンゼル・ワシントンアドルフ・シーザー他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

デンゼル・ワシントン / Denzel Washington 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ノーマン・ジュイソン

製作総指揮:チズ・シュルツ
製作
ノーマン・ジュイソン

ロナルド・L・シュワリー
パトリック・J・パーマー
戯曲:チャールズ・フラーA Soldier’s Play
脚本:チャールズ・フラー

撮影:ラッセル・ボイド
編集
マーク・ワーナー

カロライン・ビガースタッフ
音楽:ハービー・ハンコック

出演
ダヴェンポート大尉:ハワード・E・ロリンズ

ウォーターズ軍曹:アドルフ・シーザー
ウィルキー二等兵:アート・エヴァンス
コッブ伍長:デヴィッド・アラン・グリア
スモールズ二等兵:デヴィッド・ハリス
テイラー大尉:デニス・リップスコーム
C.J.メンフィス:ラリー・ライリー
エリス伍長:ロバート・タウンゼント
ピーターソン上等兵:デンゼル・ワシントン
ヘンソン二等兵:ウィリアム・アレン・ヤング
ナイヴェンス大佐:トレイ・ウィルソン
ビッグ・メアリー:パティ・ラベル
ウィルコックス大尉:スコット・ポーリン
バード中尉:ウィングス・ハウザー

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1984年製作 101分
公開
北米:1984年9月14日
日本:1985年6月28日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $21,821,350


アカデミー賞 ■
第57回アカデミー賞

・ノミネート
作品
助演男優(アドルフ・シーザー
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1944年。ルイジアナ州タイニン、ニール陸軍基地。
黒人連隊第221発煙中隊のウォーターズ軍曹(アドルフ・シーザー)は、クラブで酔い店を出た後に射殺される。

部隊では直ちに捜査が始り、兵士のタイニンの町への出入りは禁じられる。

テイラー大尉(デニス・リップスコーム)は、ウォーターズの代理として、コッブ伍長(デヴィッド・アラン・グリア)を指名する。

その後、ダヴェンポート大尉(ハワード・E・ロリンズ)が、ワシントンD.C.ペンタゴンから調査のため基地に派遣される。

ダヴェンポートは、エリス伍長(ロバート・タウンゼント)に迎えられ、殺人現場を確認しながら基地に向かう。

ナイヴェンス大佐(トレイ・ウィルソン)の元に向かったダヴェンポートは、KKKの犯行も噂される事件だが、部隊内で起きたと言われる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1944年、ルイジアナ州タイニン、ニール陸軍基地。
黒人連隊第221発煙中隊のウォーターズ軍曹が、殺害される事件が起きる。
ワシントンD.C.ペンタゴンから派遣されたダヴェンポート大尉は、KKKの犯行も噂される中、白人が犯人になることを嫌う司令官に内部の犯行だと言われ、早急に解決するよう命ぜられる。
部隊の指揮官テイラー大尉も同じ意見だったが、徹底調査を主張するダヴェンポートは、ウォーターズの部下の尋問を始める。
ダヴェンポートの調査で、部下に厳しかったウォーターズは、殆どの兵士から嫌われていたことが分かる。
その後ダヴェンポートは、事件の夜、白人将校の二人が外出したことを知り、彼らの尋問をテイラーに要求するのだが・・・。
__________

1981年にオフ・ブロードウェイで初演された、チャールズ・フラーの戯曲”A Soldier’s Play”を基に製作された作品。
*戯曲は1982年のピューリッツァー賞(ドラマ))を受賞。

映画は第二次大戦中が舞台であり、公開が1984年、その時代背景などを考えつつ、「夜の大捜査線」(1967)でも同じような題材を扱ったノーマン・ジュイソンの演出と、舞台の戯曲も担当したチャールズ・フラーの脚色に注目したい作品。

舞台劇として高く評価されただけに、主人公である調査を担当する士官と兵士、指揮官や司令官との、一対一の対決のような描写、その息遣いが伝わってくる見事な脚色も素晴らしい。

また、フラッシュバックをうまく使い、それほど緊迫した場面があるわけではないのだが、サスペンスとしての面白さも加えた社会派ドラマとして、ノーマン・ジュイソンの力強さも感じる演出は見応えある。

第57回アカデミー賞では、作品、助演男優(アドルフ・シーザー)、脚色賞にノミネートされた。

ベテラン、若手も含む確かな演技者、そのキャスティングも満足できるものであり、今見ると・・とどうしても言いたくなるデンゼル・ワシントンは、もちろん脇役ではあるが、観客を引き付ける魅力、光るものを感じさせる演技だ。

ペンタゴンから派遣される士官、難しい調査を妥協せずに進めるハワード・E・ロリンズ、よく言われる”鬼軍曹”、しかし部下には好かれ・・・という雰囲気は全くない、犠牲者となる軍曹を好演するアドルフ・シーザー、彼の補佐的な部下アート・エヴァンス、軍曹代行を任されるデヴィッド・アラン・グリア、犯行を止められなかった兵士デヴィッド・ハリス、事件を政治的に解決させようとする、部隊指揮官デニス・リップスコーム、自殺する兵士ラリー・ライリー、主人公の補佐役の伍長ロバート・タウンゼント、犯人ヴぉデンゼル・ワシントン、兵士ウィリアム・アレン・ヤング、基地司令官トレイ・ウィルソン、クラブ歌手パティ・ラベル、白人将校のスコット・ポーリンウィングス・ハウザーなどが共演している。


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