そこで、雪に埋もれた墜落した軽飛行機を発見した三人は、内部を調べる。
パイロットに気づいたハンクは、カラスに襲われていたために驚き、機体が傾き頭を打ってしまう。
機内のバッグを外に出した三人は、その中の大金を確認して、麻薬がらみの金だと考える。
ルーとジェイコブはその金を奪おうとするが、犯罪になると言うハンクは反対する。
ルーから、身重のサラや薄給であることを考えろと言われたハンクは戸惑い、誰かが捜していると分かるまで隠すという話になる。
自分が預かることでジェイコブとルーを納得させたハンクは、三人で金額を調べ、100ドル札で440万ドルあることを確認する。
夜になり、保安官のカール・ジェンキンス(チェルシー・ロス)の車だ近付き、対応すると言うハンクはジェイコブとルーに車に乗るよう指示する。
カールと話したハンクは、キツネを追った犬を捜していたと話し、額の傷は枝に当たったと伝える。
車を降りて近づいてきたジェイコブは、飛行機の音がしたとカールに話してしまう。
その場を離れ車に乗り、余計なことを言ったジェイコブを非難するハンクは、飛行機が見つかれば疑われると考える。
だからこそ話したと言うジェイコブは、犯人なら話さないはずだとハンクに伝える。
納得できないハンクは、危険を感じたら金を燃やすと言って、ジェイコブとルーに警告する。
ルーを家で降ろしたハンクは、彼が妻ナンシー(ベッキー・アン・ベイカー)に話してしまうことを心配する。
帰宅したハンクは、たとえ話で400万ドルを拾ったことをサラに話し、それを信じるはずもない彼女に、バッグの中の大金を見せてしまう。
二人はその金をどうするかを話し合い、心配するサラは、50万ドルくらいを現場に残すことをハンクに提案する。
発見者がそんな大金を残すとは誰も思わないと言うサラは、朝戻しに行けば嵐で足跡は消えるとハンクに伝え、今後は慎重に行動して先を読むようにと助言する。
翌朝、パイロットを動かしたので元に戻すと言ってジェイコブを連れて現場に向かったハンクは、彼にタイヤの交換を装うよう指示して機体に向かう。
50万ドルを戻したハンクは車に向かうが、スノーモービルで近づいてきた付近の老人ドワイト・ステファンソン(トム・キャリー)に話しかけられて、ジェイコブが揉めていることに気づく。
ジェイコブはドワイトを工具で殴って殺してしまい、取り乱す彼を落ち着かせたハンクは、事故に見せかけようとする。
動揺するジェイコブに橋に向かうよう指示したハンクは、ドワイトをスノーモービルに乗せる。
走り出したハンクは、ドワイトが意識を取り戻したために驚き転倒してしまう。
苦しみながら、ジェイコブに殴られたため警察に通報するようにと言うドワイトの口を塞いだハンクは、彼を窒息死させてしまう。
橋に向かったハンクは、スノーモービルを暴走させて、凍っている川に落下した事故を装い、迎えに来たジェイコブの車に乗ろうとする。
車を降りたジェイコブは、事態の悪化を懸念して、現金のことなど全てを話すべきだとハンクに伝える。
手遅れだと言うハンクに反論したジェイコブだったが、ドワイトの意識が戻ったので窒息させたことを知らされる。
帰宅したハンクはサラに起きたことを話し、足跡や血痕が証拠として残ると言われるが、雪で全てが消えると伝える。
テレビではドワイトの橋の事故が報道され、ハンクらが疑われる様子はなかったが、サラは、ジェイコブを巻き込んだことは失敗だと考える。
数日後、仕事をしていたハンクは、ジェイコブからの電話で、父親が手放した農場に呼び出され、その場を買う考えを知らされる。
何の知識もないジェイコブには農場経営は無理だと伝えたハンクだったが、父親が農場を手放したのは、自分の大学の学費を払うためだったと言われる。
この場に住むのが自分の望みだというジェイコブの望みを知ったハンクは、それ以上、何も言えなかった。
図書館に向かったハンクは、別の図書館から取り寄せた新聞を見せられ、見つけた現金が誘拐の身代金だったことを知る。
情況が変わり、これでは盗みだと言うハンクは、身代金には無印の紙幣を要求していたともサラから知らされる。
その夜、現れたルーから分け前を要求されたハンクは、それを渡すのを拒むが、ジェイコブからドワイトのことを訊いたと言われる。
共犯者であるため、一人捕まれば同じ目に遭うと言われたルーは、借金で破産寸前であることをハンクに伝える。
1万ドル欲しいと言われたハンクは、金はこの場にはないと伝えて40ドルだけ渡し、カールに飛行機のことを話したことで警戒が必要だと伝えて納得させる。
ルーが帰った後でサラが産気づき、ハンクは病院に向かい、彼女は無事に女の子を出産する。
翌日、病院に現れたジェイコブは、ギャンブルで負けたために金が必要だとハンクに伝える。
ドワイトのことをルーに話したことを責められたジェイコブは、自分とルーのどちらを選ぶのかをハンクから訊かれ、弟だと答える。
ジェイコブからお祝いを渡されたハンクは、それをサラと確認して、ジェイコブの古いクマのぬいぐるみだったことに気づく。
子供を抱くサラらから、録音機を手に入れるようにと言われたハンクは、ルーの殺人の自白を録音することを指示される。
ジェイコブも呼んで酒を飲んで盛り上がり、皆で警察に自白する話をして、ルーの時だけ録音するようにと言うサラの考えにハンクは従う。
金を山分けすることにしてルーを誘うようジェイコブに指示したハンクは、友達を裏切れないと言うジェイコブに、農場を買うために協力すると伝える。
ジェイコブを夕食に呼んだハンクは、彼がトイレに行っていいる間に、農場を買う協力をすることをとサラに伝える。
近くにジェイコブがいれば必ずヘマをすると言うサラは、ハンクから、本気で約束はしていないと言われる。
食事をして楽しんだハンクは、サラが子供の様子を見に行っている間に、車による事故死だった父親が、実は、借金を返済するために保険金目当てで自殺したことをジェイコブから知らされてショックを受ける。
数日後、ジェイコブとハンク、そしてルーは、バーで飲みながら話をする。
ハンクとジェイコブは、客に絡んだルーを制止して彼の家に向かう。
ジェイコブは、ハンクがカールの元に向かい、ドワイトを殺したことを自白する話に持っていき、それを、ふざけたルーに演じさせる。
録音したテープをルーに聴かせたハンクは、誰も信じないと言う彼に、無職で飲んだくれの男と、職もあり泥酔もせず妻を人前で侮辱しない自分と、他人はどちらを信用しするかをルーに問う。
ジェイコブもグルだと知ったルーは、銃を持ち出しハンクに向けて、テープを奪おうとする。
ハンクを脅しながら威嚇射撃をしたルーは、ジェイコブに射殺されてしまい、ナンシーは取り乱す。
分け前を渡すと言ってナンシーを落ち着かせようとしたハンクは、銃を手にした彼女からそれを奪う。
キッチンに向かったナンシーは、隠してあった拳銃で発砲するが、ハンクに射殺されてしまう。
部屋の中で数発発砲したハンクは、警察に電話をして発砲事件だと伝える。
銃の指紋を拭き取ったハンクは、夫婦間の争いを装う。
動揺して地下室にいたジェイコブに話しかけたハンクは、夫婦喧嘩に巻き込まれ、仕方なくルーを射殺したことにすると伝える。
警察でカールから話を聞かれたハンクは、ジェイコブの話と食い違っている点を説明する。
ルーとナンシーの葬儀は行われ、友人を失い罪悪感も感じるジェイコブは塞ぎ込む。
数日後ハンクは、現れたカールから、ルーの家のソファーで眠っていたジェイコブを連れてきたと言われる。
事件現場にいるのはまずいと言って警戒するようにとジェイコブに伝えたハンクは、罪悪感はないのかと訊かれる。
あると答えるハンクに、ジェイコブは悪夢だと伝える。
翌朝、ジェイコブを家に送ったハンクは、家族を持った場合のことなどを語る彼の話を聞く。
その後、床屋にいたハンクは、現れたカールから、FBIが消息不明機の捜索で来るため、ジェイコブと共に協力してほしいと言われる。
逃げることを考えるハンクだったが、サラから、疑われないように探りを入れるべきだと言われる。
ジェイコブと共に警察署に向かったハンクは、カールとFBI捜査官のニール・バクスター(ゲイリー・コール)に話をする。
ハンクとジェイコブは、バクスターから、飛行機の音を聴いたという保護区への案内してほしいと言われる。
帰宅したハンクはそのことをサラに話すが、バクスターを疑う彼女が新聞記事を確認し、犯人の兄である可能性を指摘される。
危険はあるものの、行かないければバクスターに疑われるため焦るハンクは、サラが考えたプランがことごとく裏目に出るため、今回は自分が考えたプランを実行することを伝える。
金を返すと言うハンクに、惨めな生活を続ける不安を伝えたサラは、バクスターが本物の捜査官であるかを確認しようとする。
署でカールと話していたハンクは、サラからの電話を受けて、バクスターはFBIでなないと言われる。
逃げろと言われるもののそれを拒んだハンクは、バクスターに保護区の場所を教えて、カールと二人で後から向かうようサラから指示される。
現れたバクスターから準備はいいかと言われたハンクは、引き止めるサラの電話を切る。
オフィスを出たハンクは、帽子を忘れたと言って戻り、武器の保管棚かの拳銃を持ち出そうとするが、弾が入っていなかったた。
仕方なく、引き出しにあった何種類かの弾丸を手にしたハンクは、カールとバクスターの待つ車に向かう。
三人は保護区に着き、現れたジェイコブと共に手分けをして機体を捜すことになる。
二日酔いだったジェイコブは、サラから連絡があったことをハンクに伝え、4人は森に向かう。
機体を見つけたカールに、バクスターがFBIでないことを伝えたハンクだったが、近づいてきたバクスターはカールを射殺する。
バクスターに殴られたハンクは、金の在りかを訊かれて、機内にあることを伝える。
取ってくるようにと言われたハンクは、機内で拳銃に弾を込めようとするものの、シリンダーに入る弾が見つからない。
発砲されたハンクは外に出て金を渡し、残りはどこだと言うバクスターに銃を向ける。
バクスターを射殺したハンクは、ジェイコブを呼び寄せ、撃たれたカールを気遣う彼に、そのままの状況にしておくようにと伝える。
銃は合図のためにカールから借りたことにしたハンクは、バクスターとカールが撃ち合いになったように見せかけようとする。
これ以上苦しみたくないジェイコブは、全てを話すべきだとハンクに伝える。
もう少しの我慢で、家族を持ち理想の生活ができると言うハンクは、そのための代償だと伝えてジェイコブを説得する。
バクスターの拳銃を手にしたジェイコブは、それをハンクに渡して、バクスターの犯行に見せかけるようにと伝える。
疲れ果てたと語るジェイコブは覚悟を決めたことをハンクに伝え、無理なら自分でやると言って銃をこめかみに当てる。
仕方なくジェイコブを射殺したハンクは、その場で泣き崩れる。
現場検証が始まり、駆けつけたFBI捜査官のレンキンス(ボブ・デイヴィス)とフリーモント(ピーター・サイヴァートセン)は、警察署でハンクから情況を聞く。
FBIを名乗っていたバーノンは、誘拐犯で飛行機を操縦していた男の兄であったことをレンキンスとフリーモントから知らされたハンクは、身代金が犯人に渡るまでに、捜査官が5000枚の紙幣の番号を記録したと言われる。
帰宅したハンクは、制止するサラの話を聞かずに現金を暖炉で燃やす。
いつもと同じ日々を送るハンクは、金や殺人、そしてジェイコブのことを考える。
ハンクとサラは、何も起きなかったと考え、務めて平凡に過ごそうとするが、そんな日はまれだった。
父親の農場に向かったハンクは、考えを巡らせる。