ケヴィンが無視して自転車で走り去ったため、ウォレスは、プレゼントをポストに入れて帰る。
ベンツを受け取ったウォレスは、それを牽引して”タルボット・アイランド”に向かう。
帰宅したケヴィンは、ポストに入っていたプレゼントを持って家に入る。
途中でベンツを置いたウォレスは、1マイル先のビーチに向かう。
ビーチにテントを張りビールを飲んだウォレスは、財布の中のケヴィンの写真を確認して靴に入れる。
水辺に近づくウォレスは、てシャツを脱ぎ捨てる。
歩いてベンツに戻ったウォレスは、着替えて車を出し、”アーサー・ニューマン”としての人生を歩もうとする。
モーテルに宿泊しようとしたアーサーは、酔った女性(エミリー・ブラント)が駐車場で騒ぎを起こし、警官に逮捕される様子を見つめる。
ケヴィンは、父ウォレスが自分を毛嫌いしていたにも拘らず、最近は近づこうとしていると、母メアリー・アリスが義父フューラーに話す声を聞く。
眠っていたアーサーは外の声に気づき、プールサイドにいる女性に近づいて声をかける。
女性を抱きかかえたアーサーは病院に向かい、彼女のIDを探し、”ミカエラ・フィッツジェラルド”という名前を確認する。
”マイク”と呼んでほしいと言われたアーサーは彼女を入院させて、その場にいた警官からトラブルの内容を聞く。
医師から明日には退院できると言われたアーサーは、朦朧とするマイクに話しかけて、自己紹介をする。
マイクから自分と寝たのかと訊かれたアーサーはそれを否定し、傍にいてほしいと言われる。
翌朝、退院したマイクを車に乗せたアーサーは、どこに行きたいか尋ねる。
同じ頃、ビーチの遺留品を見つけたパークの管理人は、警察に通報する。
ガソリンスタンドに寄ったアーサーは、マイクから自分の身の上を訊かれ、プロ・ゴルファーだったと答える。
”テレホート”でコーチになると言うアーサーは、行き先を決めていないマイクのために豆腐ドッグを買って戻る。
”ありがとう、ウォレス”と言われたアーサーは驚き、ロックされたトランクのゴルフバッグから、”ウォレス・エイヴリー”のカードを取り出していたマイクから、鍵屋で働いていたと言われる。
戸惑うアーサーは、マイクから”テレホート”に行く気になったと言われる。
職場で警察からの電話を受けたミナは、ウォレスのこと訊かれる。
免許証の住所だった”ダーラム”行きのバスにマイクを乗せようとしたアーサーは、嫌がる彼女を無理矢理バスに乗せようとする。
その時、バスから発作を起こした男性が運び出され、アーサーは人工呼吸をして、マイクは男性に寄り添い手を握る。
男性は息を引き取り、アーサーは、身分証がないので身元が分からないとバスの運転手(ピーター・ジュラシック)から言われる。
笑い始めたマイクを不謹慎だと思うアーサーは、バスには乗せないでほしいと言われたため、モーテルに泊る。
ウォレスの家に向かい合鍵で入ったミナは、彼がいないことに気づく。
別の部屋のマイクは、一人では眠れないと言ってアーサーの部屋に向かい、ベッドに入り亡くなった男性の話をする。
ウォレスからのプレゼントを開けたケヴィンは、それがゴルファーのペンダントだということを確認する。
ビーチでの警察の捜査が始まり、波間からウォレスのシャツなども見つかり、入水自殺した可能性も考えられた。
翌朝、バックの大金に気づいたマイクは、それを持って去ろうとするものの、アーサーの寝顔を見た彼女は思い止まる。
旅を続けるアーサーは、訳があり名前を変えたとマイクに伝え、”ウォレス・エイヴリー”は”FedEx”の管理職だったと話す。
ゴルフがとにかくうまいと話すアーサーは、ある紳士に指導したところ、”テレホート”にある所有するゴルフ場に来てほしいと言われたとマイクに伝える。
その瞬間に閃き、自分はアーサー・ニューマンで、15年間アジアのツアーを回っていたと紳士に伝え、プロのコーチを必要としていないか尋ねて、採用されたとアーサーは話す。
見ず知らずの人物との口約束を信じて”ウォレス”を捨てたのかと言われたアーサーは、ゴルフの実力を訊かれる。
ドライバーショットでトラクターとトラックにボールを命中させたアーサーは、マイクとその場にいた人達を驚かせる。
次のモーテルでもマイクを部屋に招き入れ、同じベッドに寝たアーサーは、”テレホート”に着いた後はどこに行くか彼女尋ねる。
分からないと答え、帰る場所がないのかと訊かれたマイクは、父はいないと言って母は自殺したと伝える。
双子の姉が精神科病院にいると言うマイクは、家族はいないも同然だと伝え、更に質問するアーサーを迷惑に思う。
免許証の女性が姉だと考えるアーサーに、マイクは、他人のIDを持ち歩くのはあなただけだと思ったと伝えるものの、彼から、自分と同じなので一緒に来たのかと言われる。
ミカエラが姉だとすると君は誰だと尋ねたアーサーは、マイクが答えないために電気を消して眠る。
その後、泣いているマイクに気づいたアーサーは、辛い質問をしたことを謝罪し、彼女から、名前はシャーロットだと言われる。
ケヴィンに会いに行ったミナは、5日前に”タルボット・アイランド”に向かったウォレスが消息不明となり、警察が捜索していると伝える。
何も話そうとしないケヴィンは、ミナに挨拶だけして部屋に向かう。
新婚の老年カップルを見かけたアーサーとマイクは、ベールを落としたために二人を追う。
家に着いた二人がハネムーンに出かけたため、マイクは入り口の鍵を開けて中に入る。
ベールを置いて直ぐに帰ると思ったアーサーだったが、ウェディングドレスを着たマイクは、彼を誘い新婚気分を味わおうとする。
戸惑うアーサーだったが、その気になった彼はマイクと愛し合う。
ウォレスの家を訪ねたケヴィンは、その場に下着姿のミナがいたために驚く。
テーブルの上の”人生満足度テスト”に気づいたケヴィンは、仕事に行くと言うミナに、自分は始めて来たと伝える。
自分の写真が飾ってあるのは、罪滅ぼしのつもりなのかと考えるケヴィンは、父が死んだと思うかミナに尋ねる。
ミナは、分からないとしか答えられなかった。
スーパーマーケットで次のターゲットを見つけたマイクとアーサーは、そのカップルの家にも忍び込み、楽しんで愛し合い、写真を残して立ち去る。
帰宅したケヴィンは、心配していた母メアリー・アリスに何も言わず、行方不明者リストにウォレスが入っていることをネットで確認する。
”テレホート”で一緒に暮らすことをマイクに提案したアーサーだったが、彼女は何も答えなかった。
モーテルに泊り、マイクがプールサイドにいることに気づいたアーサーは、彼女から、母は妄想型の統合失調症で姉も同じだと言われる。
自分も同じようになると考えるマイクは、人と生活などできるはずがないとアーサーに伝える。
マイクを励ますアーサーは、彼女と共にその場で眠ってしまう。
目覚めた二人は部屋に戻り、マイクから子供はいたかと訊かれたアーサーは、いないと答える。
カントリークラブである夫婦に目を付けたアーサーとマイクは、彼らの豪邸に忍び込み、愛し合おうとしている最中に二人が戻ってくる。
何とか逃げ出したアーサーとマイクは、その後もカップルを物色して家に忍び込み、時には見つかってしまうこともある。
ウォレスのゴルフ仲間に話を聞いたケヴィンは、精神的に弱い父が極度の上がり症だったことを知り、”YouTube”の映像でそれを確認する。
テレホート。
ゴルフ場に着いたアーサーは、オーナーのフレッド・ウィロビー(デヴィッド・アンドリューズ)に会おうとするが、帰宅したと言われたため、明日、出直そうとする。
バーで飲んだアーサーは、ゴルフを習ってほしいと言って、マイクにパッティングを教える。
家族のことをしつこく訊かれたアーサーは、息子がいたことをマイクに伝えるが、気分を害してその場を去ろうとする。
入り口でウィロビーと出くわしたアーサーは再会を喜ぶが、ネットで調べても、アジアのトーナメントに”アーサー・ニューマン”というプロはいなかったと言われる。
嘘つきを通報するかと言うウィロビーだったが、アーサーを相手にせず建物に入る。
ショックを受けたアーサーは、マイクと話す気になれない。
ウォレスの家に向かったケヴィンは、その場にいたミナと共にベッドでテレビを見る。
父の満足度テストを見たことを話したケヴィンは、ウォレスが自分に不満があったことを認めるミナから、息子には満点をつけたことが嬉しいか訊かれる。
サイテーな奴だと言って父を非難するケヴィンは、自分が傍にいてほしい時にはゼロで、どうでもよくなったら満点をつけたと話し、ウォレスを罵倒する。
息子の名前はケヴィンで13歳だとマイクに伝えたアーサーは、妻と別れた時は6歳だったと話す。
子供と過ごすよりもキャディとの時間が長いと妻に責められたと言うアーサーは、ゴルフは言い訳で、息子を遠ざけたのは、愛が溢れてこなかったからだと話す。
今の自分を見るべきだと言われたアーサーは、姉ミカエラに会いたいかとマイクに尋ねる。
アーサーは、会いたくないと言うマイクに、情緒不安定に見せかけて責任から逃れていると伝える。
ミナと寄り添い眠ってしまったことに気づいたケヴィンは、隣の部屋のベットで眠る。
翌朝、フロントからの電話で起こされたアーサーは、マイクが現金を持って姿を消したことに気づく。
その後、現れた刑事からマイクのことを訊かれたアーサーは、警察署に向かうことになる。
ショッピングモールでスリをしたマイクが留置場にいることを知らされ、2万9000ドルの現金を持っていたと言われたアーサーは、それは彼女にあげたものだと伝える。
他人にそんな大金を渡す者はいないと言われたアーサーは、彼女のことを深く愛していると伝えて、押収した所持品を見せられる。
”ボーレガード・タリー”のことを知らないかと言われて、財布を見せられたアーサーは、運転免許証の写真で、バス乗り場で亡くなった男性だと気づくものの、知らないと答える。
刑事が目を離した隙に財布を隠したアーサーは、保釈金の額を訊く。
ケヴィンと朝食をとるミナは、ウォレスとのことでプライベートな質問をされ、退屈な男だったろうと言われたため、よいところを探してあげるべきだと伝える。
正直言えば退屈な人だったが、それでも愛していたと伝えたミナは、ケヴィンから、死んだ方が愛しやすいと言われる。
その後ケヴィンは、自分や父の写真などを見て様々なことを考える。
釈放されたマイクに、人の家に入り勝手なことをしたが、人の身元を消すことだけはしなかったと言うアーサーは、タリーの財布を渡す。
ヴァージニア州、ニューポートニューズ。
タリーの家に向かったアーサーとマイクは、彼の妻ロジータに会い、財布を渡して全てを話す。
モーテルに向かい、息子に愛していると伝えずにはいられないと言うアーサーは、姉に会うべきだとマイクに伝える。
その夜、マイクを部屋に迎え入れたアーサーは、彼女と愛し合う。
翌日、精神科病院に着いたアーサーは、君は一人ではないと伝えて、マイクに別れを告げる。
シャーロットは、姉ミカエラ(エミリー・ブラント)の元に向かう。
故郷の街に戻ったウォレスは、自分に気づいたケヴィンを見つめる。