1954年に発表された、パトリシア・ハイスミスの心理スリラー”The Blunderer”を基に製作された作品。 不仲だった妻の怪死で事件への関与を疑われた男性が追い詰められる姿を描く、監督アンディ・ゴダード、主演パトリック・ウィルソン、ジェシカ・ビール、ヴィンセント・カーシーザー、ヘイリー・ベネット、エディ・マーサン他共演のミステリー・スリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンディ・ゴダード
製作
スーザン・ボイド
ケリー・マコーミック
クリスティーン・ヴェイコン
テッド・ホープ
原作:パトリシア・ハイスミス”The Blunderer”
脚本:スーザン・ボイド
撮影:クリス・シーガー
編集
ジェーン・リッツォ
エリザベス・ロナルズドッティル
音楽
ダニー・ベンジー
ソーンダー・ジュリアーンズ
出演
ウォルター・スタックハウス:パトリック・ウィルソン
クララ・スタックハウス:ジェシカ・ビール
ローレンス・コービー刑事:ヴィンセント・カーシーザー
エリー・ブリース:ヘイリー・ベネット
マーティ・キンメル:エディ・マーサン
ジョン・カー:ジョン・オズベック
トニー・リッコ:ラデク・ロード
クラウディア:クリスティーン・ダイ
デヴリー:マイケル・ダグラス・ホール
アメリカ 映画
配給 マグノリア・ピクチャーズ
2016年製作 95分
公開
北米:2016年12月16日
日本:2017年2月18日
北米興行収入 $2,920
世界 $91,150
■ ストーリー ■
1960年、ニューヨーク。
建築家として成功しているウォルター・スタックハウス(パトリック・ウィルソン)は、作家志望でもあり、犯罪小説を執筆していた。
ウォルターは、細かいことにこだわる神経質な妻クララ(ジェシカ・ビール)と共に郊外で暮らしていた。
友人のジョン・カー(ジョン・オズベック)らを招待してクララと共にパーティーを開いたウォルターは、若くて美しいエリー・ブリース(ヘイリー・ベネット)と知り合い話が弾む。
パーティーは終り、嫉妬したクララはエリーのことでウォルターを責める。
その後もエリーとの浮気を疑われたウォルターは、口うるさいクララにウンザリする。
そんな時ウォルターは、新聞で女性殺害事件を知り、被害者の夫マーティ・キンメル(エディ・マーサン)が経営する古書店に向かう。
ウォルターは、キンメルと話をするものの、本を注文しただけでその場を去る。
その後、異常なほど嫉妬するクララは自殺未遂を起こして入院し、その間にエリーがウォルターを訪ねる。
退院したクララは、留守中にエリーが来たことを知り、苛立ちながら離婚することをウォルターに伝える。
母親の病状が悪化したという連絡を受けたクララは実家に向かい、それを知ったウォルターは、バスに乗ろうとしている彼女と話をする。
クララに相手にされないウォルターは、車でバスを追うものの、途中の休息時に彼女は姿を消してしまう。
帰宅したウォルターは、クララの母親が亡くなったことを知る。
その直後に警察からの電話を受けたウォルターは、クララが橋から落ちて死亡したことを知る。
キンメルが妻を殺害した可能性を疑っていたローレンス・コービー刑事(ヴィンセント・カーシーザー)は、彼の監視を続けていた。
コービーは、自殺か他殺か判断できないクララの事件とキンメルのケースが似ていることが気になり、ウォルターについても調べ始めるのだが・・・。
テレビ界でも活躍しているアンディ・ゴダードが監督し、パトリック・ウィルソン、ジェシカ・ビール、ヴィンセント・カーシーザー、ヘイリー・ベネット、エディ・マーサンなどが共演している。
パトリシア・ハイスミスの心理スリラー”The Blunderer”を基に製作された作品。
不仲だった妻の怪死で事件への関与を疑われた男性が追い詰められる姿を描くミステリー・スリラー。
魅力的なキャスティングが注目の作品ではあるが、アンディ・ゴダードの演出は平凡で、批評家の評価は低く、アメリカ国内ではわずか3館での上映に終わった。
*イモージェン・プーツとトビー・ジョーンズの出演が予定されたが、それぞれの役柄がヘイリー・ベネットとエディ・マーサンに代わった。
妻を殺していないはずの主人公は、度重なる嘘をつく必要がないはずなのに、無理矢理に殺人の疑いがかかるように見せかける不自然な演出なども気になる。
主演のパトリック・ウィルソンは、小説家を志しているため犯罪に興味をもっていたことなどが疑われる原因となり、次第に追い込まれる男性を熱演している。
主人公の妻である神経質で嫉妬深いジェシカ・ビール、殺人事件を担当する強引な刑事ヴィンセント・カーシーザー、主人公と親交を深めるヘイリー・ベネット、異常者の雰囲気を漂わせる古書店のオーナーを好演するエディ・マーサン、彼のアリバイを証言する青年ラデク・ロード、主人公の親友ジョン・オズベックなどが共演している。