その頃、遥か宇宙の彼方では、探査機がエイリアンに捕獲される。
中学校の教師のニールは、同僚で友人のレイ(サンジーヴ・バスカー)からキャサリンのことを訊かれ、見込みがないがデニスがいると答える。
エイリアンのチーフ(捕獲)は、探査機が惑星”地球”から来たことを知り審査しようとする。
ナスティ・エイリアン(テリー・ギリアム)は地球を壊滅させることを提案し、穏健派エイリアン(マイケル・ペイリン)は法的な手順を踏まなければならないと意見する。
チーフは、優等銀河間評議会から与えられた権限により、地球の破壊命令を出す。
その前に地球人にもチャンスを与えるべきだと意見する穏健派だったが、ナスティはそれに反対する。
チーフは、地球人が自ら優等種と証明できれば仲間に入れることを考える。
作家や著書のことなど無視して売り上げを気にする上司のフェネッラ(ジョアンナ・ラムレイ)やジェームズ・クラヴァーリル(ロバート・バサースト)の考えに付いていけないキャサリンは、帰宅途中の食品店で思わず涙してしまう。
店にいたニールはキャサリンに気づき慰めるものの、彼女は立ち去る。
科学者エイリアン(テリー・ジョーンズ)は、地球人を一人選び、善悪の違いを理解しているか確かめることをチーフに提案する。
方法は、優等種が持つ全能の力を与えると言うチーフは、悪用した場合は地球を破壊し、善行に使えば仲間に入れることにする。
選ばれたニールは、自転車で学校に向かう途中、車と接触して転倒した際、右手のひらにエイリアンから放たれた光線を受ける。
カフェで友人のロージーと恋愛について話していたキャサリンは、自分に言い寄るしつこいアメリカの軍人グラント・コチェフ大佐(ロブ・リグル)は問題外だと話す。
食品店で慰めてくれたニールがゲイだと言われたキャサリンは、それを否定し、人がいいだけの男性だとロージーに伝える。
遅刻してしまったニールは、校長のロビンソン(エディー・イザード)に呼び止められ、毎日のように遅刻することを非難される。
ランチ・タイムになり、体育教師のドロシー・プリングル(エマ・ピアソン)に惹かれているレイは、彼女に声をかけるものの相手にされない。
ニールと席に着いたレイは、どんな望みでも叶うとしたらどうするかと尋ねる。
デニスが飲み込んでしまった小説の原稿を吐かせて、元通りにするとニールは答える。
ドロシーに自分を崇拝させたいと思うレイだったが、ニールから、彼女は自分をバカにしていると言われる。
レイは、人生を好転させるためには何をするかとニールに尋ねる。
騒いでばかりいる生徒の教室を宇宙人に破壊させると答えたニールは、校内で騒ぎが起きたために驚く。
自分のクラスが破壊されたことを知ったニールは、呆然とする。
勝手なことをしたギャット(エリック・アイドル)を非難するチーフは、過去に審査をパスした種はいないと言われる。
アパートに戻ったニールは、生徒38人が死亡した事件はテロの可能性があると伝えるニュースを見る。
自分が口にしたために起きたとは思えないニールだったが、そんなことができればデニスのしたフンも消せると考える。
歩き出したフンがトイレに向かい便器に入って流れたため、ニールは驚く。
酒を飲んで落ち着こうとしたニールは、自転車の転倒事故でショックを受け、幻覚が見えるだけだと思う。
ところがニールは、デニスが飲み込んだはずの原稿が元通りの状態で床に落ちていることに気づく。
ウィスキーをシンクにこぼしてしまったニールは、試しに戻るように指示してみる。
右手を振るとウィスキーが瓶に戻り、驚いたニールは、それをシングルモルトに変えようとする。
外に出た瓶を追ったニールは酒屋に向かい、瓶が入り口のドアのガラスを割ったために警報が鳴る。
その場から逃げたニールは、通りがかった警官に捕まりそうになり、デニスの協力でそれをかわして走り去る。
追い詰められたニールは、デニスとアパートで食事をすると言って姿を消す。
アパートに戻ったニールは、死んだ生徒達のことを思い出し、死人を生き返らせるよう指示する。
世の中の全ての死人が生き返ったことを知ったニールは焦り、自分のクラスの生徒だけだと言って訂正し、教室の爆破はなかったことにする。
翌日のランチの時間に昨夜のことをレイに話したニールは、ドロシーに崇拝されたいと言われるものの、それは罪だと伝える。
フェネッラの書評番組の収録のためにスタジオにいたキャサリンは、好意を示すジェームズに迫られる。
グラントが現れたため驚いたキャサリンは席を外し、彼を迷惑に思い追い払おうとする。
現れたジェームズに余裕を見せたグラントは、その場は一旦、引き下がる。
爆発も起きていなかった教室に向かったニールは、生き返ってはいたが騒ぐ生徒を静かにさせるよう願い、思い通りになったために授業を始める。
その後、ロビンソン校長も自分に親切になると願ったニールは、彼から好意的に話しかけられたため満足する。
休息時間に、ロージーに相手にされないレイを気の毒に思うニールは、彼を崇拝するようにとロージーに指示する。
その瞬間、ロージーはレイに言い寄り、それを見ていたニールは、何もかも思い通りになることを確認して思わず笑ってしまう。
アパートに帰る途中、アメリカ大統領になると願ったニールは、現れたシークレットサービスと共にテロリストに襲われたために、アパートに戻ると言って願う。
その夜、全てが叶うことを確信したニールは、階下のキャサリンの様子を見る。
キャサリンがそれに気づき驚いたため、ニールは彼女の記憶を消す。
翌日、全能の力により全てのことが叶えられるとレイに話したニールは、その場にあった骸骨の模型に話をさせてを動かして見せる。
窓を破って飛び出すよう骸骨に指示したニールは、花束を出し部屋中を花で飾って見せる。
骸骨を拾って現れたロビンソンは、ニールがやったことだと知りそれを許す。
その後もレイと話したニールは、競馬で連勝できることも証明し、どんな女でもものにできるのかと訊かれる。
現われたグラントに、自分達は合わないと伝え追い払おうとしたキャサリンは、強引な彼から、二人のために借りたというマンションのキーを渡される。
その頃ドロシーは、レイを神と考え狂信的に崇拝するようになる。
ロージーと話したキャサリンは、ニールのことをゲイだと思っている彼女に、それを否定して魅力的で優しい人だと伝え、ニールと寝ることを勧められる。
その頃、銀河パワーが機能不全になったことをチーフ・エイリアンは知らされる。
キャサリンと愛し合えると願ったニールは、現れた彼女にキスされてベッドに向かい、その様子をグラントが監視していた。
銀河パワーが復旧し、目覚めたニールは、仕事に行くというキャサリンのメモに気づく。
レイは、自分を教祖のように崇めるドロシー達に驚く。
雨模様をロサンゼルスのような天気に変えたニールは、自分は何もせずに服を着て豪華な朝食をとる。
デニス(声/ロビン・ウィリアムズ)を話せるようにしたニールは、誰かが訪ねて来たために黙っているよう指示する。
現れたキャサリンと昨夜のことを話したニールは、キッチンに閉じ込めたデニスが声を出したために配管工だと伝える。
ロージーの言った通りニールがゲイだと思ったキャサリンはショックを受け、彼を非難してその場を去る。
キャサリンを追ったニールは、出くわしたレイから、ドロシーを何とかしてほしいと言われる。
それどころではないニールは、レイをアヒルからソーセージに変えてしまい、朝食を買っていたキャサリンにデニスのことは誤解だと伝える。
話を聞いてもらえないニールは、持っていたソーセージは商品だと言い張る店員に殴られてしまい、仕方なく金を払いそれをレイに戻す。
レイに気づいたドロシーらは、逃げる彼を追いかける。
チーフ・エイリアンは、善行をしようとしないニールの対処をどうするか考えるものの、法は守るべきだと言われる。
アパートに戻ったキャサリンは、グラントが忍び込んでいたために驚き、ニールから、下心なしで助けると言われる。
夕食も作ると言われたキャサリンはニールの部屋に向かい、愛犬のデニスを紹介される。
食卓に着いたキャサリンは、大きなデスクと絶景のオフィスを与えてくれると言った上司のジェームズは、自分と寝ることが目的だったとニールに話す。
スープのおいしさに驚くキャサリンに、自分はどんなことでもできると正直に話したニールは、話していたのは配管工ではなくデニスだと伝える。
半信半疑のキャサリンに、大きなデスクとオフィスは手に入ると伝えたニールは、窓から押し入ってきたグラントに銃を向けられる。
銃を振り落としたニールはグラントと格闘になり、首を絞めたら腕が折れると願う。
腕が折れたグラントは、それを治したニールが、右手を振れば何でも思い通りにできることを知る。
デニスが話したために黙らせたニールは、植木鉢でグラントに殴られる。
出社したキャサリンはジェームズの誘いを受けることにするが、既にオフィスが用意されていたために驚く。
グラントに拘束されたニールは、指示された文章を読むようにと言われ、従わなければデニスを殺すと脅される。
イギリス人の男の耳をデカくして足に水かきをつけると言わせて手を振らせたグラントは、ニールがそのようになったために喜ぶ。
アパートに戻ったキャサリンはニールの部屋に向かい、クローゼットにレイが隠れていることに気づく。
ニールがいなくなったと言われたキャサリンは、グラントに捕らえられたと考える。
特別なパワーがあるニールのお陰で、自分を神と思う女性が死後の復活を見ようとしていることを、レイはキャサリンに話す。
グラントから受け取ったマンションの鍵のことを思い出したキャサリンは、ドロシーに追われるレイと共にその場に向かう。
その頃、ニールに指示を出すグラントは、大量の金塊を手に入れ、警官の制服をピンクにして全ての信号を青にしてしまう。
キャサリンが来たことに気づき、彼女が自分を求めるようにしようとしたグラントは、ニールに手を振ることを強要する。
仕方なくそれに従ったニールは、キャサリンがグラントにキスした隙にデニスを解放する。
グラントを犬にしたニールは自分を解放し、キャサリンを元に戻す。
様々なグラントの望みを撤回したニールは、現れたドロシーがレイを崇拝するのをやめさせる。
正気に戻ったドロシーは、レイを罵倒して仲間達と共にその場を去る。
元の状況に戻り安堵するものの、大変な目に遭ったレイとキャサリンは、ニールを軽蔑する。
エイリアンらは、人間は救うに値しないと判断する。
その後、アパートに戻ったキャサリンを食事に誘ったニールだったが断られる。
愛を伝えたニールは、どんなことでもできる人を愛せないと言われて相手にされない。
キャサリンやレイ、更に皆に嫌われたことにショックを受けるニールは、人の役に立てると思っていたと嘆く。
食糧危機やホームレス問題、更に温暖化の解決を願ったニールは、そのようになったニュースを見るものの、それにより弊害が起きていることを知る。
世界をよくするための望みを撤回したニールは、全能の力は意味がないと考える。
ハマースミス橋に向かいテムズ川に飛び込んだニールは、泳げないにも拘わらず自分を助けようとしたデニスを救う。
エイリアン・チーフは地球の破壊を考えるが、穏健派は、審査結果の検討をするべきだと意見する。
それを聞き入れないチーフは、破壊装置の準備を進める。
キャサリンに電話をしても出てくれないニールは気落ちし、デニスからパワーを譲ってほしいと言われる。
エイリアン・チーフは、破壊装置作動のカウントダウンを始める。
ニールからパワーを譲られたデニスは、パワー源を破壊して永遠に使えないようにすると願い手を振る。
装置から光線は放たれるが、それが反転してエイリアンの宇宙船を襲い、他の宇宙船と共に破壊される。
デニスの吠える声で目覚めたニールは、苦情を言いに来たフィオナに気づき、彼女にキスする。
帰ってきたキャサリンに声をかけたニールは、いつか食事をしたいと言って誘うものの、相手にされない。
部屋に入ったキャサリンは暫くしてドアを開け、それならば今夜はどうかとニールに伝える。
喜ぶニールは、食事に出かけることをデニスに伝える。
犬のままだったグラントから元に戻せと言われたデニスは、そのままでも可愛いと伝える。
自分は人間だと言うグラントに、デニスは”完璧な人間はいない”と伝える。