トム・ジュノーが雑誌”エスクァイア”に寄稿した記事”Can You Say…Hero?”(1998)を基に製作された作品。 父との関係に悩むジャーナリストが国民的人気番組の司会者フレッド・ロジャースにインタビューしたことをきっかけに問題に向き合おうとする姿を描く、監督マリエル・ヘラー、主演マシュー・リス、トム・ハンクス、スーザン・ケレチ・ワトソン、クリス・クーパー他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:マリエル・ヘラー
製作
ユーリー・ヘンリー
ピーター・サラフ
マーク・タートルトーブ
リア・ホルツァー
製作総指揮
バーゲン・スワンソン
ノア・ハープスター
ミカ・フィッツァーマン=ブルー
エドワード・チェン
ハワード・チェン
原案:トム・ジュノー”Can You Say … Hero?”
脚本
ノア・ハープスター
ミカ・フィッツァーマン=ブルー
撮影:ジョディ・リー・ライプス
編集:アン・マッケイブ
音楽:ネイト・ヘラー
出演
ロイド・ヴォーゲル:マシュー・リス
フレッド・ロジャース:トム・ハンクス
アンドレア・ヴォーゲル:スーザン・ケレチ・ワトソン
ジェリー・ヴォーゲル:クリス・クーパー
ジョアン・ロジャース:メアリーアン・プランケット
ビリー・アイスラー:エンリコ・コラントーニ
ドロシー:ウェンディ・マッケナ
ロレイン・フォーゲル:タミー・ブランチャード
トッド:ノア・ハープスター
エレン:クリスティーン・ラーティ
マーギー:カルメン・キューザック
ライラ・ヴォーゲル:ジェシカ・ヘクト
ベティ・アバーリン:マディ・コーマン
アメリカ 映画
配給 Sony Pictures Releasing
2019年製作 109分
公開
北米:2019年11月22日
日本:2020年8月28日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $61,704,060
世界 $67,925,730
■ アカデミー賞 ■
第92回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優賞(トム・ハンクス)
■ ストーリー ■
1998年。
人気テレビ番組”Mister Rogers’ Neighborhood”の司会者フレッド・ロジャース(トム・ハンクス)は、悩めるジャーナリストのロイド・ヴォーゲル(マシュー・リス)を紹介する。
ニューヨーク。
雑誌”エスクァイア”の記者ロイドは、妻で弁護士のアンドレア(スーザン・ケレチ・ワトソン)と生まれたばかりの息子ギャビンと暮らしていた。
姉ロレイン(タミー・ブランチャード)の結婚式にアンドレアと共に出席したロイドは、家族を捨てた父ジェリー(クリス・クーパー)を招待していることを知る。
ロイドは、酒に溺れ女癖も悪かったジェリーが、病気の母ライラ(ジェシカ・ヘクト)も見捨てたことを許せなかった。
母のことを口にしたジェリーとトラブルになり、父を叩きのめしたロイドは、自分も他の出席者に殴られてしまう。
ロイドの上司エレン(クリスティーン・ラーティ)は、国民的人気の子供向けテレビ番組の司会者ロジャースにインタビューすることをロイドに指示する。
気乗りしないロイドだったが、ピッツバーグのスタジオ”WQED”に向かう。
ロイドを親友のように迎えたロジャースは、インタビューを受ける。
ロジャースはロイドが悩みを抱えていることを見抜き、自分と父親の関係や経験を語り、問題の解決方法などについて助言する。
ロイドは、ロジャースの親しみやすい人柄は演技だと考え疑問を抱き、番組をチェックしてみるものの結論には達しなかった。
その後、ニューヨークを訪れたロジャースに再びインタビューしたロイドは、彼から2人の息子の子育てに関する話を聞き、問題を抱えた時期があったものの良好な関係であることを知り、考えをめぐらせるのだが・・・。
テレビ界、そして女優としても活躍するマリエル・ヘラーが監督し、主演はマシュー・リス、トム・ハンクス、スーザン・ケレチ・ワトソン、クリス・クーパーなどが共演した作品。
父との関係に悩むジャーナリストが、国民的人気番組の司会者フレッド・ロジャースにインタビューしたことをきっかけにして、問題に向き合おうとする姿を描くドラマ。
トム・ジュノーが雑誌”エスクァイア”に寄稿した記事”Can You Say…Hero?”(1998)原案に、事実を基にした物語であり、押しつけがましくないマリエル・ヘラーの丁寧な演出により、人気テレビ番組の司会者フレッド・ロジャースの人間性と共に、主人公であるジャーナリストの複雑な心情が繊細に描かれている。
悩めるジャーナリストを見事に演じたマシュー・リスに加え、フレッド・ロジャースの人柄を見事に伝える演技で、各方面から絶賛されたトム・ハンクスの好演は光る。
第92回アカデミー賞では、そのトム・ハンクスが助演男優賞にノミネートされた。
夫を見守り支える主人公の妻で弁護士のスーザン・ケレチ・ワトソン、家族を捨てたことで主人公に恨まれる父親クリス・クーパー、彼の2番目の妻ウェンディ・マッケナ、ロジャースの妻メアリーアン・プランケット、テレビ番組制作会社社長エンリコ・コラントーニ、主人公の姉タミー・ブランチャード、その3番目の夫ノア・ハープスター、主人公の上司クリスティーン・ラーティ、 番組プロデューサーのカルメン・キューザック、 主人公の母親ジェシカ・ヘクト、番組に登場する女優ベティ・アバーリンのマディ・コーマンなどが共演している。