1843年12月に発表された、何度も映画化されているチャールズ・ディケンズの同名小説の映画化。 製作、監督ロバート・ゼメキス、主演ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ケイリー・エルウィス、ロビン・ライト・ペン、コリン・ファース、ボブ・ホスキンス他による完全CGアニメーション。 |
・ゲイリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ゼメキス
製作
ロバート・ゼメキス
スティーヴ・スターキー
ジャック・ラプケ
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本:ロバート・ゼメキス
撮影:ロバート・プレスリー
編集:ジェレマイア・オドリスコル
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演
ジム・キャリー:エベニザー・スクルージ/過去、現在、 未来のクリスマスの亡霊
ゲイリー・オールドマン:ボブ・クラチット/タイニー・ ティム/ジェイコブ・マーレイの亡霊
ケイリー・エルウィス:ディック・ウィルキンス/マット・フィドラー/太った紳士/貧しい男
ロビン・ライト・ペン:ベル/ファン
コリン・ファース:フレッド
ボブ・ホスキンス:フェジウィッグ/ジョー
カラム・ブルー:キャロラインの夫
ダリル・サバラ:ピーター・クラチェット
フェイ・マスターソン:マーサ・クラチェット
レスリー・マンヴィル:クラチェット夫人
アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2009年製作 96分
公開
北米:2009年11月6日
日本:2009年11月14日
製作費 $200,000,000
北米興行収入 $137,850,100
世界 $325,286,650
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1836年、クリスマス・イヴ、ロンドン。
金貸業エベニザー・スクルージ(ジム・キャリー)のビジネス・パートナーのジェイコブ・マーレイが死亡する。
スクルージは葬儀屋に渋々葬儀代を払い、棺のマーレイの両まぶたにに置かれた2ペンス銅貨を持ち去ってしまう。
7年後、クリスマス・イヴ。
冷酷で強欲な守銭奴であるスクルージは、暖房も使わせない事務所で、今日も金勘定に励んでいた。
使用人のボブ・クラチット(ゲイリー・オールドマン)は、凍えながら仕事をしていた。
甥フレッド(コリン・ファース)がクリスマスの挨拶に来ても、祝う気のないスクルージは相手にしない。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1836年、クリスマス・イヴ、ロンドン。
金貸業エベニザー・スクルージの共同経営者のマーレイが死亡する。
強欲な金貸業のスクルージは、クリスマス・イヴで挨拶に来た甥フレッドを相手にせず、寄付を求める慈善家を追い払ってしまう。
クリスマスを祝う気もないスクルージは、使用人クラチェットに嫌味を言いながらも、仕方なく翌日の休暇を与える。
そして、その夜、帰宅したスクルージの前にマーレイの亡霊が現れ、人のために尽くすべきだったと後悔しながら、三人の亡霊が現れることを彼に告げる・・・。
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数ある”スクルージ”映画の中で、個人的には、現代劇として、コメディと人情ドラマを見事に融合させた「3人のゴースト」(1988)が最も気に入っている。
「ポーラー・エクスプレス」(2004)、「ベオウルフ」(2007)に続く、ロバート・ゼメキスの完全CGアニメーション作品で、より進化した映像が大いに話題になった。
2億ドルをかけた製作費で、新技術の映像は、3D用に作られているが、2Dで見てもかなり3次元的に感じ、画面に見入っていると、気分が悪くなってしまう場面もある。
しかし、前記の2作品とそれほど差があるかというと、その驚きもなく、ロバート・ゼメキスの盟友アラン・シルヴェストリの音楽やストーリーを含め、あまり斬新さがない。
ジム・キャリーらしさを見られるかと、大いに注目されて公開された北米でも、興行収入は予想に届かない結果になった。
とは言っても、北米で約1億3800万ドル、全世界では約3億2500万ドルのヒットとなった。
生身のジム・キャリーの七変化を見たかったところだが、声が彼というだけで、声優として登場したに過ぎない感じは否めず非常に残念だ。
一方で、誰もが驚くゲイリー・オールドマンのクラチェット役は、彼の面影を大きく残して、イメージを一変させた愛すべきキャラクターとなっている。
息子ティムの顔も、彼に似ているところが実に微笑ましい。
主人公の昔の同僚他のケイリー・エルウィス、妹と恋人のロビン・ライト・ペン、甥コリン・ファース、奉公先の主人ボブ・ホスキンスなど、実力派スターの顔合わせは豪華だ。