1960年代後半から1970年代にかけて流行った刑事ものにジョン・ウェインが挑んだ意欲作であり、アクション派の第一人者として活躍したジョン・スタージェスとのコンビも話題を呼んだ作品。 共演エディ・アルバート、ダイアナ・マルドア、コリーン・デューハースト、クルー・ギャラガー、アル・レッティエリ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・スタージェス
製作
ジュールス・レヴィ
アーサー・ガードナー
製作総指揮:マイケル・ウェイン
脚本:ローレンス・ロマン
撮影:ハリー・ストラドリングJr.
編集:ウィリアム・ジーグラー
音楽:エルマー・H・バーンスタイン
出演
ジョン・ウェイン:ロン・マックQ
エディ・アルバート:エド・コスターマン
ダイアナ・マルドア:ロイス・ボイル
コリーン・デューハースト:マイラ
クルー・ギャラガー:フランクリン・トムス
デヴィッド・ハドルストン:エドワード・M”ピンキー”ファロウ
アル・レッティエリ:マニー・サンチャゴ
ジム・ワトキンス:J・C・デイヴィス
ジュリー・アダムス:エレイン・フォレスター
ロジャー・E・モーズリー:ロージー
ウィリアム・ブライアント:スタン・ボイル
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1974年製作 111分
公開
北米:1974年2月6日
日本:1974年6月29日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シアトル。
市警のスタン・ボイル(ウィリアム・ブライアント)は、警官二人を射殺するが、自分も何者かに銃撃されてしまう。
スタンの同僚ロン・マックQ(ジョン・ウェイン)に、その連絡が入る。
殺し屋に命を狙われ、それを簡単に片付けたマックQは、病院に向かい、スタンの妻ロイス(ダイアナ・マルドア)に会う。
マックQは、スタンが麻薬の売人を捕まえる電話をしていたことをロイスから知らされる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
シアトル市警のロン・マックQは、殺された同僚の捜査を上司コスターマンに許されず、単独捜査を始める。
マックQは、麻薬組織を牛耳るサンチャゴに目を付け、独自の情報源を利用して事件の核心に迫る。
死んだ同僚の妻ロイスを労わりながら、捜査を続けたマックQは、やがて、押収麻薬強奪が絡むこの事件には、警察内部の者が関与していることを知る・・・。
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ジョン・スタージェスらしい演出として、シアトル市内のカーチェイスや、クライマックスの海岸線の追跡と銃撃戦で、スピード感ある迫力映像を見せてくれる。
当時、日本公開を控えて、ジョン・ウェインが最後の来日をしたことも、懐かしく思い出す。
”ポンティアック・ファイアーバード/トランザム”を”年甲斐もなく”運転するウェインは、同じ刑事アクションの「ブリット」(1968)を、また、拳銃が小さ過ぎるウェインによく似合う、サブマシンガンMAC-10(イングラム)は、「ダーティーハリー」(1971)の44マグナムを間違いなく意識している。
ウェインの西部劇作品でお馴染みのエルマー・バーンスタインの、力強い音楽も彼の逞しいイメージにマッチしている。
ウェインが、たった一人で、ギャングと腐敗する警察権力に立ち向かう姿は、差し詰め西部劇のヒーローそのもので、頼もしいことこの上ない。
ラストでエディ・アルバートと和解し、”一杯やって考える”と言うシーンも西部劇そのものだ。
大ベテランエディ・アルバートは、ウェインよりも1歳年上で、その渋い演技と貫禄で、ドラマに重みを加えている。
事件を裏で操っていたダイアナ・マルドア、彼女の共謀者クルー・ギャラガー、マックQの情報源コリーン・デューハースト、私立探偵デヴィッド・ハドルストン、麻薬組織を牛耳るアル・レッティエリ、内偵捜査官としてマックQを監視するジム・ワトキンス、マックQの元妻ジュリー・アダムス、情報源ロジャー・E・モーズリー、殺される同僚ウィリアム・ブライアントなどが共演している。