1959年に発表された、ロバート・A・ハインラインのF小説”宇宙の戦士”を基に製作された作品。 未来の宇宙を舞台に、凶暴な宇宙生物と若き兵士達の戦いを描く、監督ポール・バーホーベン、キャスパー・ヴァン・ディーン、ディナ・メイヤー、デニス・リチャーズ、ジェイク・ビジー、マイケル・アイアンサイド、クランシー・ブラウン共演のSF戦争アクション大作。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ポール・バーホーベン
製作
アラン・マーシャル
ジョン・デイビソン
原作:ロバート・A・ハインライン”宇宙の戦士”
脚本:エドワード・ニューマイヤー
撮影:ヨスト・バカーノ
編集
キャロライン・ロス
マーク・ゴールドブラット
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
出演
ジョニー・リコ:キャスパー・ヴァン・ディーン
ディジー・フローレス:ディナ・メイヤー
カルメン・イバネス:デニス・リチャーズ
エース・レヴィ:ジェイク・ビジー
ジーン・ラズチャック:マイケル・アイアンサイド
カール・ジェンキンス:ニール・パトリック・ハリス
ズィム軍曹:クランシー・ブラウン
ザンダー・バーキャロウ:パトリック・マルドゥーン
オーウェン将軍:マーシャル・ベル
デラディア艦長:ブレンダ・ストロング
アメリカ映画
配給
トライスター・ピクチャーズ(北米)
ブエナビスタ(世界)
タッチストーン・ピクチャーズ(世界)
1997年製作 129分
公開
北米:1997年11月7日
日本:1998年5月2日
製作費 $100,000,000
北米興行収入 $54,814,380
世界 $ 121,214,380
■ アカデミー賞 ■
第70回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2319年。
地球連邦では、軍部を中心とした社会構造の下、男女の区別なく、兵役を受け市民権を得た者と、それを受けない一般人とに区別されていた。
銀河全域に植民地を探し始めた人類は、昆虫型宇宙生物”アラクニド=バグス”との紛争を避けられず、全面戦争が勃発寸前の状況だった。
ブエノスアイレス。
ハイスクールに通うジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は、成績優秀な恋人カルメン・イバネス(デニス・リチャーズ)が、艦隊アカデミーへの入学を希望しているため、自分も志願することを考える。
両親にそれを反対されたリコだったが、多くの影響を受けた教師のジーン・ラズチャック(マイケル・アイアンサイド)から、自分で決断することが大切だと言われ、志願することを決めて、それをカルメンに伝える。
翌日、カルメン、そして親友のカール・ジェンキンス(ニール・パトリック・ハリス)と共に志願したリコは、父親に勘当だと言われたことも気にせず、二人と別れ機動歩兵部隊の訓練基地に向かう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
2319年。
地球連邦では、軍部を中心に男女の区別なく、兵役を受けて市民権を得た者と、一般人とに区別されていた。
銀河に植民地を探し始めた人類は、昆虫型宇宙生物”アラクニド=バグス”との全面戦争勃発寸前の状況だった。
ハイスクールに通うジョニー・リコは、恋人のカルメンが艦隊アカデミーに入るため、自分も連邦軍に志願することを決める。
友人カールも志願し、三人は別々の部隊に配属される。
機動歩兵部隊に入隊したリコは、鬼教官のズィム軍曹に鍛えられることになり、陽気なエースや、クラスメイトだったディジーと共に厳しい訓練を受ける。
一方、宇宙船のパイロットとなったカルメンは、職務に専念するためリコとの恋を諦める。
才能を発揮し始めたリコだったが、実弾訓練で死亡者を出してしまい、責任を感じて除隊を決意する。
その時、アラクニド=バグス側の総攻撃が始まり、地球の各都市は消滅して、ついに全面戦争となる。
そのためリコらは、敵の拠点であるクレンダス星に向かうことになる・・・。
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以後2作が製作されたが、1作目とは比較にならない規模の作品で、北米などでは通常の劇場公開はされなかった。
監督ポール・バーホーベンをはじめとする、「ロボコップ」(1987)のスタッフが再集結し、製作費に1億ドルをかけた宇宙戦争を題材にした大作で、要所をニュース化して説明する手法なども同作と同じだ。
昆虫生物アラクニド=バグスの、残虐な殺戮描写が大いに話題になった。
北米興行収入は約5500万ドルに留まり製作費回収が危ぶまれたが、全世界では約1億2100万ドルのヒットとなった。
第70回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。
ロケ地”Hell’s Half Acre”が、敵の拠点となる、荒廃した惑星クレンダスなどの様子を伝える映像として効果を上げている。
300年後の未来が舞台の作品ではあるが、機械的な技術革新が進んだ世界の中で、生身の人間の勇気や心意気、軍内部で行われる体罰に鞭打ちが登場するなど、どこか古風な描写も興味深い。
勇気ある行動で、最前線部隊の中心人物として頭角を現していく主人公のキャスパー・ヴァン・ディーン、彼に心引かれながら勇敢に戦い命を落とすディナ・メイヤー、エリートとして艦隊パイロットを目指す主人公の恋人デニス・リチャーズ、主人公と親交深める部隊員で、父親ゲイリー・ビジーによく似ているジェイク・ビジー、教師から前線部隊長になるマイケル・アイアンサイド、主人公の友人で、軍情報部の大佐となるニール・パトリック・ハリス、人間味ある鬼教官から、兵卒として前線に志願するクランシー・ブラウン、無能な将軍マーシャル・ベル、艦隊パイロットのパトリック・マルドゥーン、艦長ブレンダ・ストロングなどが共演している。