F1レースを描いた「グランプリ」(1966)やル・マン24時間レースの「栄光のル・マン」(1971)など当時、流行ったモーター・スポーツ映画。 主演ポール・ニューマン、ジョアン・ウッドワード、ロバート・ワグナー共演、監督ジェームズ・ゴールドストーン。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・ゴールドストーン
製作: ジョン・フォアマン
脚本:ハワード・ロッドマン
撮影:リチャード・ムーア
美術・装置
アレクサンダー・ゴリツェン
ジョン・J・ロイド
ジョン・マッカーシー
ジョージ・マイロ
衣装デザイン:イデス・ヘッド
編集
エドワード・A・ビエリー
リチャード・C・メイヤー
音楽:デイヴ・グルーシン
出演
ポール・ニューマン:フランク・キャプア
ジョアン・ウッドワード:エローラ
ロバート・ワグナー:ルーサー・アーディング
リチャード・トーマス:チャーリー
デヴィッド・シェイナー:レオ・クロフォード
クルー・ギャラガー:ラリー・モアチェック
カレン・アーサー:ミス・デイリー・クイーン
バリー・フォード:レス・バティニュー
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1969年製作 123分
公開
北米:1969年5月22日
日本:1969年10月11日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
優勝したレースの祝賀会を終えたレーシング・ドライバーのフランク・キャプア(ポール・ニューマン)は、レンタカー事務所で働くエローラ(ジョアン・ウッドワード)と知り合う。
離婚したエローラは、息子チャーリー(リチャード・トーマス)と母親と3人暮しだった。
その後、フランクとエローラは愛し合うようになり、満ち足りた時を過ごす。
息子チャーリーとも打ち解けたフランクは、やがてエローラに求婚し二人は結婚する。
レーサー仲間のルーサー”ルー”アーディング(ロバート・ワグナー)と共に、インディ500に出場することになったフランクは、連戦が続き、離れ離れになっていたエローラを呼び寄せる。
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*(簡略ストー リー)
レーシング・ドライバーのフランク・キャプアは、離婚して、息子チャーリーと母親と暮らす女性エローラと知り合う。
二人はその後、愛し合うようになり、満ち足りた時を過ごし、チャーリーとも打ち解けたフランクは、エローラに求婚し二人は結婚する。
レーサー仲間のルーと共に、インディ500に出場することになったフランクは、連戦が続き離れ離れになっていたエローラを呼び寄せる。
しかし、フランクの頭には、勝利に執着しレースのことを考えることしかなかった。
エローラの心は次第にフランクから離れ始めて、ルーに誘われた彼女は、それを受け入れてしまう。
フランクは、二人が愛し合う現場を目撃してしまい、エローラの元を去っていく。
そして、予選が始まるものの、フランクはタイムが出ないまま、ポールポジション目前のルーにマシーンを譲ることになる。
そんな時フランクは、母エローラのとった行動を許せずに、家出してきたチャーリーとの絆を深め、ルーに勝つことを約束して、翌日の予選に挑む・・・。
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ポール・ニューマンの人気と魅力に頼り過ぎの感じは否めず、ストーリーやレースの映像なども無難に仕上がってはいるが、今一パンチが足りない。
ポール・ニューマンとジョアン・ウッドワード夫妻の共演が話題にもなったが、批評家、観客共に評価はあまり高くなかった作品で、ポール・ニューマン作品にしては、ごく平凡な仕上がりの作品とも言える。
しかし、過酷なトレーニングを積んだポール・ニューマンは、本作をきっかけに大変なレーシング・マニアとなり、実際にドライバーとして、1977年のデイトナ24時間レースで5位、ル・マン24時間レース(1979)では2位に入る成績を残している。
主人公のポール・ニューマンは、インディ500には優勝するものの、レースや車では自らの人生が満たされないことを悟る主人公を好演してはいる。
妻ジョアン・ウッドワードは抑えた演技で、夫の愛や平凡な暮らしを望む女性を演じている。
主人公を裏切るレーサー仲間ロバート・ワグナー、義父となる主人公を慕うリチャード・トーマス、レーシング・チームのオーナー、デヴィッド・シェイナー、そのメカニック役のクルー・ギャラガーなどが共演し、ボビー・アンサーなど、実際のレーサーなども特別出演している。