銀幕のスターに見初められた幸薄い人妻のつかの間恋を、ウディ・アレンの監督、脚本で描くファンタジー・コメディ。 出演ミア・ファロー、ジェフ・ダニエルズ、ダニー・アイエロ、ダイアン・ウィースト、ヴァン・ジョンソン。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウディ・アレン
製作総指揮
ジャック・ローリンズ
チャールズ・H・ジョフィ
製作:ロバート・グリーンハット
脚本:ウディ・アレン
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:スーザン・E・モース
音楽:ディック・ハイマン
出演
セシリア:ミア・ファロー
トム・バクスター/ギル・シェパード:ジェフ・ダニエルズ
モンク:ダニー・アイエロ
エマ:ダイアン・ウィースト
ラリー・ウィルデ:ヴァン・ジョンソン
ヘンリー:エドワード・ハーマン
伯爵夫人:ゾー・コードウェル
ドネリー神父:ミロ・オーシャ
キティ・ヘインズ:カレン・エイカーズ
ジェイソン:ジョン・ウッド
売春婦:グレン・ヘドリー
ギルのエージェント:マイケル・タッカー
オルガ:カミール・サヴィオラ
リタ:デボラ・ラッシュ
アメリカ 映画
配給 オライオン・ピクチャーズ
1985年製作 82分
公開
北米:1985年3月1日
日本:1986年4月26日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $10,631,330
■ アカデミー賞 ■
第58回アカデミー賞
・ノミネート
脚本賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1930年代半ば、ニュージャージー、大恐慌の時代。
失業中の夫モンク(ダニー・アイエロ)に代わり、ウエイトレスをして生活を支えていたセシリア(ミア・ファロー)は、日々の生活に不満を抱えながら毎日を過ごしていた。
モンクは、セシリアのチップを当てにして遊んでばかりいて、彼女の相手もしなかった。
そんなセシリアは、映画を観るのが唯一の楽しみであり、上映中の「カイロの紫のバラ」を観に行く。
セシリアは、その内容や雰囲気、そして、トム・バクスターを演ずるギル・シェパード(ジェフ・ダニエルズ)に憧れて、翌日も映画館に足を運ぶ。
楽しんだセシリアは帰宅すると、モンクがオルガ(カミール・サヴィオラ)という女を連れ込んでいたため、家を出て行く決心をする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1930年代半ば、ニュージャージー。
大恐慌の最中、失業した夫モンクに代わり、ウエイトレスをして生活を支えるセシリアは、唯一の楽しみが映画を観ることだった。
モンクは仕事を探しもせずに自堕落な日々を送り、相手にされないセシリアは、仕方なく、上映されている「カイロの紫のバラ」を何度も繰り返して観ていた。
そんな時、映画の登場人物トム・バクスターが、気になっていた観客席のセシリアに話しかけてくる。
次の瞬間、トムはスクリーンから飛び出して、セシリアと共に映画館から逃げ出してしまう。
映画の登場人物は物語を進行することができず、劇場は混乱してしまう。
セシリアと、休園している遊園地に向かったトムは、5回も観に来てくれた彼女に愛を告げて、二人は楽しい時を過ごす。
一方、映画会社側は、混乱を鎮めるために、トムを演ずるギル・シェパードを現地に派遣し、事態に対応しようとするのだが・・・。
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映画ファンにはたまらないストーリーで、誰もが憧れる銀幕のスタートとの恋、映画を愛するウディ・アレンの思いが込められた、ノスタルジックな雰囲気も楽しめる作品に仕上がっている。
主人公が、夢の世界に生きる者達に騙されながらも、再び出会う新作により希望を抱くラストは、映画を愛する者にとっては感慨も一入だ。
第58回アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされた。
奇想天外な物語は、主人公のロマンスを中心に描かれるのだが、映画上で残された登場人物が、解決策を考えるでもなく、発展性のない言動に終始する描写などは、古風な画面ながら斬新なアイデアで、また実に可笑しい。
映画を愛する純朴な主人公ミア・ファロー、彼女を見初める映画の登場人物と、それを演ずる役者のジェフ・ダニエルズ、自堕落な主人公の夫ダニー・アイエロ、商売女ダイアン・ウィースト、映画の登場人物で、懐かしいヴァン・ジョンソン、エドワード・ハーマン、ゾー・コードウェル、ミロ・オーシャ、カレン・エイカーズ、ジョン・ウッド、デボラ・ラッシュ、売春婦役のグレン・ヘドリー、ギル(J・ダニエルズ)のエージェント、マイケル・タッカー、他カミール・サヴィオラなどが共演している。