1915年に発表された、D・H・ローレンスの小説”The Rainbow ”を基に製作された作品。 閉鎖的な時代、イングランドの田舎町で育った快活な少女の成長を描く、製作、監督、脚本ケン・ラッセル、主演サミ・デイヴィス、ポール・マクガン、アマンダ・ドノホー、デヴィッド・ヘミングス、グレンダ・ジャクソン共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケン・ラッセル
製作総指揮
ウィリアム・J・クィグレー
ダン・アイルランド
製作:ケン・ラッセル
原作:デーヴィッド・ハーバート・ローレンス”The Rainbow ”
脚本
ケン・ラッセル
ヴィヴィアン・ラッセル
撮影:ビリー・ウィリアムス
編集:ピーター・デイヴィス
音楽:カール・デイヴィス
出演
アーシュラ・ブラングウェン:サミ・デイヴィス
アントン・スクレベンスキー:ポール・マクガン
ウィニフレッド・インガー:アマンダ・ドノホー
ヘンリー:デヴィッド・ヘミングス
ウィル・ブラングウェン:クリストファー・ゲイブル
アンナ・ブラングウェン:グレンダ・ジャクソン
ハーヴィー:ジム・カーター
ミス・ハーヴィー:ジュディス・パリス
ブラント:ケネス・コーリー
マカリスター:ダドリー・サットン
イギリス 映画
配給 Vestron Pictures
1989年製作 111分
公開
イギリス:1989年11月3日
北米:1989年5月5日
日本:1989年9月2日
北米興行収入 $444,060
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ヴィクトリア朝時代、イングランド。
田舎町で、平凡に育ったアーシュラ・ブラングウェン(サミ・デイヴィス)は、木工職人の父ウィル(クリストファー・ゲイブル)と母アンナ(グレンダ・ジャクソン)や妹、弟達と満ち足りた毎日を送っていた。
年頃に成長したアーシュラは、叔父ヘンリー(デヴィッド・ヘミングス)と、ボーア戦争に従軍する将校アントン・スクレベンスキー(ポール・マクガン)が家に訪れたことを知り歓迎する。
教師になることを考えてもいる奔放なアーシュラは、アントンとの親交を深め、教会でキスをして家に戻る。
学校も最終学期が近づく頃、アーシュラは、体育教師ウィニフレッド・インガー(アマンダ・ドノホー)に気に入られて、その週末、別荘に誘われる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ヴィクトリア朝時代、イングランド。
田舎町で育ち、何事にも積極的に取り組む、快活な少女アーシュラ・ブラングウェンは、両親と妹や弟と共に、満ち足りた日々を送っていた。
ある日アーシュラは、炭鉱主の叔父ヘンリーと共に訪れた軍将校アントンとの親交を深め、初めてのキスを体験する。
その後アーシュラは、体育教師ウィニフレッドに誘われ、同姓ではあったが愛を知る。
二人は、ヘンリーの屋敷に招待され、彼と意気投合したウィニフレッドは、そのまま滞在することになり、やがて二人は結婚する。
その後、教師の資格試験に通ったアーシュラは、家を離れ独立することを考えるのだが、父ウィルに反対されて、仕方なく地元の学校の教師になる。
希望に燃えるアーシュラだったが、世の中で起きる現実が、自分の思い通りにならないことを初めて実感する・・・。
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1915年に発表された、D・H・ローレンスの小説”The Rainbow ”を基に製作された作品。
(1920年発表の、”Women in Love”の前章となる物語)
60歳を過ぎたケン・ラッセルの、製作、脚本を兼ねた意欲作ではあるが、エキセントリックな言動などで知られる彼は、それを封印し、少女から大人へと成長する、多感な女性の感情を、細やかな演出や映像美で表現した、見応えのある作品に仕上がっている。
”過激”とも言える行動を見せる主人公とは対照的に、映像全体の雰囲気は実に穏やかで、カール・デイヴィスの美しい音楽も印象に残る。
健康的な笑顔も爽やかな、正に役柄に相応しいキャラクターである、サミ・デイヴィスの好演が光る。
結局は、情緒不安定気味になる主人公との愛を完結できない軍人ポール・マクガン、主人公に大人の世界を教える教師アマンダ・ドノホー、叔父デヴィッド・ヘミングス、両親のクリストファー・ゲイブルとグレンダ・ジャクソン、学校長ジム・カーター、教師ジュディス・パリス、ケネス・コーリー、画家ダドリー・サットンなどが共演している。