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殺人事件の目撃者である失踪した夫を捜す妻が犯罪に巻き込まれる姿を描く、監督ノーマン・フォスター、主演アン・シェリダン、デニス・オキーフ、ロバート・キース他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：ノーマン・フォスター
製作：ハワード・ウェルシュ
原作：シルヴィア・テイト”Man on the Run”
脚本
アラン・キャンベル
ノーマン・フォスター
撮影：ハル・モーア
編集：オットー・ルートヴィヒ
音楽
アーサー・ラング
エミール・ニューマン
出演
エレノア・ジョンソン：アン・シェリダン
ダニエル・レゲット：デニス・オキーフ
マーティン・フェリス警部：ロバート・キース
マイバス：ジョン・クォーレン
ショー刑事：フランク・ジェンクス
フランク・ジョンソン：ロス・エリオット
メッセンジャーガール：ジェーン・リデル
ジョーン・フルトン：ジョーン・ショーリー
船長：J・ファレル・マクドナルド
ホーラー医師：スティーヴン・ジェレイ
サム：ヴィクター・セン・ユン
スージー：レイコ・佐藤
サリヴァン：シド・セイラー
アパートから叫ぶ男：ミルトン・キビー（クレジットなし）
ジョー・ゴードン：トム・ディロン
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1950年製作 77分
公開
北米：1950年10月12日
日本：未公開
■ ストーリー ■
サンフランシスコ。
ある夜、フランク・ジョンソン（ロス・エリオット）は、犬を連れて散歩をしていた。
付近に止まった車に乗るジョー・ゴードン（トム・ディロン）は、運転していた男”ダニー”に、手に入れた2万ドルの分け前を要求する。
”ダニー”は男を射殺し、フランクに気づき、発砲して車で逃走する。
現場に駆け付けたマーティン・フェリス警部（ロバート・キース）は、殺害されたのが、裁判の重要証人だったゴードンであることを確認する。
フェリスは、犯人を目撃したフランクが、面通しで犯人を特定できると考え、彼を保護拘留しようとする。
フランクから事件の詳細を聞いたフェリスは、犯人が、壁に映ったフランクの陰を銃撃したと考える。
自分は死んでいたと思い動揺するフランクは、今後も命を狙わる可能性があり、隙を見てその場から逃走する。
フェリスは、現場に呼んだフランクの妻エレノア（アン・シェリダン）に、夫のフランクが殺人を目撃したことを伝える。
フランクが逃げたことを知ったフェリスは、エレノアから、フランクが、今の状況から逃げる癖があるという話を聞く。
フェリスは、夫婦でありながら、エレノアが画家でもあるフランクに感心がないことを知り、自宅を調べて手がかりを探す。
フランクから電話があるが、エレノアは、警察が逆探知していることを彼に伝える。
引き揚げることにしたフェリスは、エレノアを泳がせて監視するようショー刑事（フランク・ジェンクス）に指示する。
記者のダニエル・レゲット（デニス・オキーフ）は、警察の目を逃れて屋上に向かったエレノアに近づく。
特ダネをものにしようとするダニエルは、ナイトクラブに向かったエレノアを追い、フランクを捜すための協力を約束し、その見返りとして独占取材を求める。
1000ドル払うと言われたエレノアは、フランクのためになると考え、それに同意する。
エレノアは、ウエイターのサム（ヴィクター・セン・ユン）から、フランクが居場所を教える手紙を職場のデパートに送ったことを知る。
それに気づいたダニエルは、サムがエレノアに見せたメモを確認して、彼女をアパートに送り別れるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1948年”The American Magazine”に掲載されたシルヴィア・テイトの”Man on the Run”を基に製作された作品。
演劇界、俳優としても活躍し、「恐怖への旅」（1943）などのノーマン・フォスターが監督し、主演はアン・シェリダン、デニス・オキーフ、ロバート・キースなどが共演した作品。
殺人事件の目撃者である失踪した夫を捜す妻と警察の捜査を描くフィルム・ノワール。
追跡劇としてのスリルに加え、随所でユーモアもまじえるメリハリのある演出や人物描写も繊細であり、絵などの小道具の使い方も効果的で、クライマックスでのジェットコースターを利用した緊迫感なども秀逸な、見応えある作品に仕上がっている。
主演のアン・シェリダンは、失踪した夫を捜しながら事件に巻き込まれる女性を魅力的に演じている。
主人公に惹かれながら協力する記者であり犯人だったデニス・オキーフ、事件を捜査する警部のロバート・キース、主人公の夫が働くデパートの同僚ジョン・クォーレン、刑事のフランク・ジェンクス、主人公の夫で殺人を目撃して失踪するロス・エリオット、メッセンジャーガールのジェーン・リデル、バーで酔う女性ジョーン・ショーリー、フランク（ロス・エリオット）に協力する元船長J・ファレル・マクドナルド、フランクの主治医スティーヴン・ジェレイ、ナイトクラブのウエイター、ヴィクター・セン・ユン、中国人ダンサーのレイコ・佐藤、バーのオーナー、シド・セイラー、事件現場近くのアパートからフランクに声をかける男性ミルトン・キビー、射殺される裁判の証人ジョー・ゴードン：トム・ディロンなどが共演している。
