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その日暮しの詐欺師と幼い娘の絆を描く、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ゲイリー・クーパー、キャロル・ロンバード、シャーリー・テンプル他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督：ヘンリー・ハサウェイ
製作：ルイス・Ｄ・ライトン
原作
ジャック・カークランド
メルヴィル・ベイカー
脚本
ヴィンセント・ローレンス
シルヴィア・タルバーグ
撮影：ハリー・フィッシュベック
編集：エルスワース・ホーグランド
出演
ジェリー・デイ：ゲイリー・クーパー
トニ・カーステアーズ・デイ：キャロル・ロンバード
ペネロープ“ペニー”デイ：シャーリー・テンプル
フェリックス・エヴァンス：サー・ガイ・スタンディング
クレイン夫人：シャーロット・グランヴィル
ジェームズ・ヒギンソン：ギルバート・エメリー
クラーク：ヘンリー・コルカー
リン：駒井哲
不動産屋の事務員：ルイーゼ・ライナー（クレジットなし）
フランス人宝石商：エイキム・タミロフ（クレジットなし）
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1934年製作 82分
公開
北米：1934年8月31日
日本：1935年1月
■ ストーリー ■
上海。
気ままに生きる詐欺師のジェリー・デイ（ゲイリー・クーパー）と再婚相手のトニ（キャロル・ロンバード）は、滞在するホテルから宿泊費を請求される。
支払い能力がないジェリーは、ホテル代を払うために、支配人に扮して、他の宿泊客から現金をだまし取る。
宿泊費を払ったジェリーは、トニと共に次の目的地へと向かう。
義兄のジェームズ・ヒギンソン（ギルバート・エメリー）から手紙を受け取ったジェリーは、亡き妻との間に生まれた一度も会ったことがない5歳の娘ペネロープ“ペニー”（シャーリー・テンプル）の親権を7万5000ドルで売ることを考える。
自分の子供を金儲けに利用するジェリーの考えに賛成できないトニは、彼に失望して一人でパリに向かう。
ジェームズに会ったジェリーは、親権に7万5000ドル払うよう要求し、考える時間を与える。
その間、湖で遊んでいたペニーに会ったジェリーは、彼女と海賊ごっこをして過ごす。
ペニーが楽しい日々を送っていないことを知ったジェリーは、親権を売ることをやめて彼女を引き取ることにする。
ジェリーは、ペニーに自分が父親であることを伝えて、喜ぶ彼女を連れて旅立つ。
ニューヨークに向かったジェリーは、ペニーと共に楽しい日々を過ごす。
生活費が必要なジェリーは、存在しない金鉱を、詐欺師とは知らずにフェリックス・エヴァンス（サー・ガイ・スタンディング）に5000ドル（偽の小切手）で売り航路ヨーロッパに向かう。
船上でエヴァンスと再会したジェリーは、存在しない金鉱と偽の小切手の件を口には出さずに、互いを牽制する。
パリ。
その頃、トニは寂しい日々を送り、会いたいことを手紙でジェリーに伝えようとしていたが、そこに、彼が街に着くという電報が届き喜ぶ。
サン＝ラザール駅でジェリーと再会したトニは、ペニーを紹介される。
トニは、再びエヴァンスと再会したジェリーが、彼に金鉱を売ったことを知り、彼の行動を疑いながらホテルに向かう。
突然、母親になったトニは、ペニーと自分との生活のために、ジェリーが真面目に働くことを願い、納得した彼にそれを約束させるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
「最後の一人まで」（1933）など西部劇を得意としたヘンリー・ハサウェイが監督し、主演はゲイリー・クーパー、キャロル・ロンバード、シャーリー・テンプルなどが共演した作品。
その日暮しの詐欺師と幼い娘の絆を描くドラマ。
序盤は、気ままに暮らす詐欺師の行動を描くコメディタッチで展開するものの、娘との再会と様々なことを体験しながら改心する主人公と、娘そして妻との関係を感傷的に描くメロドラマである。
主演のゲイリー・クーパーは、その日暮しの詐欺師を軽妙に演じている。
主人公の二番目の妻であり、夫を改心させようとするキャロル・ロンバード、主人公の娘を愛らしく演ずるシャーリー・テンプル、主人公と関係する詐欺師のサー・ガイ・スタンディング、ペニー（シャーリー・テンプル）を養子に取ろうとする裕福な女性シャーロット・グランヴィル、主人公の義兄ギルバート・エメリー、その弁護士ヘンリー・コルカー、ホテルの支配人駒井哲、不動産屋の事務員ルイーゼ・ライナー、フランス人宝石商のエイキム・タミロフなどが共演している。
