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宝石盗難事件を解決しようとする刑事と恋人が巻き起こす騒動を描く、製作ウォルター・ウェンジャー、監督、脚本ラオール・ウォルシュ、主演ケーリー・グラント、ジョーン・ベネット、ウォルター・ピジョン、ロイド・ノーラン他共演のロマンチック・コメディ。 |
・ケイリー・グラント / Cary Grant / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ラオール・ウォルシュ
製作:ウォルター・ウェンジャー
原案
”Hahsit Babe”
”Big Brown Eyes”
ジェームズ・エドワード・グラント
脚本
バート・ハンロン
ラオール・ウォルシュ
撮影:ジョージ・T・クレメンズ
編集:ロバート・シンプソン
音楽:ジェラード・カーボナーラ
出演
ダニー・バー巡査部長:ケーリー・グラント
イヴ・ファロン:ジョーン・ベネット
リチャード・モリー:ウォルター・ピジョン
ラス・コーティグ:ロイド・ノーラン
ケーリー・バトラー:アラン・バクスター
チェスリー・コール:マージョリー・ゲイトソン
ベッシー・ブレア:イザベル・ジュエル
ベンジャミン”ベニー”バトル:ダグラス・フォーリー
ドン・バトラー:ヘンリー・ブランドン
ジャック・スカリー:ジョー・ソーヤー
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1936年製作 77分
公開
北米:1936年4月3日
日本:1936年6月24日
製作費 $289,700
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
20万ドルの宝石が盗まれる事件が起きる。
私立探偵のリチャード・モリー(ウォルター・ピジョン)は、今回被害に遭った富豪夫人チェスリー・コール(マージョリー・ゲイトソン)の元に向かい話を聞き、宝石を取り戻すことを彼女に約束する。
刑事のダニー・バー巡査部長(ケーリー・グラント)は、理髪店で働くネイリストのイヴ・ファロン(ジョーン・ベネット)と付き合っていた。
宝石の事件を担当するダニーはチェスリーの元に向かい、今回の件は口外しないように指示するものの、リチャードに話してしまったことを知る。
そこにチェスリーに呼ばれていたイヴが現れ、ダニーが彼女とお茶を飲んでいたために嫉妬して苛立つ。
チェスリーから後で来るように指示されたイヴは、その場を去る。
その後イヴは、現れたダニーから、仕事でチェスリーの部屋にいたと言われるものの、納得せずに憤慨して騒ぎを起こす。
イヴは、その場を鎮めようとした支配人に、辞めると言って出て行く。
常連客のリチャードに話しかけられたイヴは、店を辞めたことを話し、アパートに送ってもらう。
その後リチャードは、相棒のラス・コーティグ(ロイド・ノーラン)と共に劇場に向かい、客の宝石を物色する。
実はリチャードは、犯罪者に宝石を盗ませてそれを取り戻し、保険会社から礼金を受け取る詐欺師だった。
イヴのアパートを訪ねたダニーは、彼女に許してもらえず相手にされなかったために、腹話術を使って女性と話しているように見せかける。
それが気になったイヴがドアを開けた隙に押し入ったダニーは、彼女と仲直りしようとするものの聞き入れてもらえない。
ダニーに無職だということをからかわれたイヴは、新聞記者のジャック・スカリー(ジョー・ソーヤー)に誘われていたために、彼に電話をして記者になろうとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1935年に雑誌”Liberty”に掲載されたジェームズ・エドワード・グラントの物語”Hahsit Babe”と”Big Brown Eyes”を基に製作された作品。
製作ウォルター・ウェンジャー、「ビッグ・トレイル」(1930)などのラオール・ウォルシュが脚本を兼ねて監督し、主演はケーリー・グラント、ジョーン・ベネット、ウォルター・ピジョン、ロイド・ノーランなどが共演した作品。
宝石盗難事件を解決しようとする刑事と恋人が巻き起こす騒動を描くロマンチック・コメディ。
魅力的なキャスティングは注目で、序盤はスクリューボール・コメディ・タッチで展開する、ラオール・ウォルシュのテンポの良い軽快な演出は見ものであり、後半では殺人が絡む犯罪映画としても楽しめる。
主演のケーリー・グラントは、恋人と共に宝石盗難事件を解決しようとする刑事を軽妙な演技で熱演している。
特に、ヒロインをからかう腹話術を使うシーンは実に可笑しい。
主人公の恋人で、反発し合いながら事件を解決しようとするジョーン・ベネット、盗難事件の黒幕である私立探偵ウォルター・ピジョン、その相棒ロイド・ノーラン、彼らの指示に従う犯罪者アラン・バクスター、ヘンリー・ブランドン、ダグラス・フォーリー、宝石を盗まれる富豪夫人マージョリー・ゲイトソン、殺人事件の目撃者であるウエイトレスのイザベル・ジュエル、新聞記者のジョー・ソーヤーなどが共演している。