大都会のタクシー会社間の競争の末の争いを描く、監督ロイ・デル・ルース、主演ジェームズ・キャグニー、ロレッタ・ヤング他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロイ・デル・ルース
製作:ロバート・ロード
原作(戯曲)
ケニヨン・ニコルソン”The Blind Spot”
脚本
ジョン・ブライト
キューベック・グラスマン
撮影:ジェームズ・ヴァン・ツリーズ
編集:ジェームズ・ギボン
音楽:レオ・F・フォーブステイン
出演
マット・ノーラン:ジェームズ・キャグニー
スー・ライリー・ノーラン:ロレッタ・ヤング
スキーツ:ジョージ・E・ストーン
ポップ・ライリー:ガイ・キビー
ルビー:レイラ・ベネット
マリー・コスタ:ドロシー・バージェス
バック・ジェラード:デヴィッド・ランドー
ウィリアム”ウィリー”ケニー:ジョージ・ラフト
ウエスト判事:バートン・チャーチル
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1932年製作 69分
公開
北米:1932年1月23日
日本:不明
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
タクシー会社間で、激しい競争が繰り広げられていた。
インディペンデント社のタクシー運転手マット・ノーラン(ジェームズ・キャグニー)は、ライバル社の嫌がらせにも怯まなかった。
ベテランのタクシー運転手ポップ・ライリー(ガイ・キビー)は、娘のスー(ロレッタ・ヤング)が働いているカフェの外を、主な客引き場所にしていた。
ポップは、コンソリデート社の用心棒バック・ジェラード(デヴィッド・ランドー)に、その場所を明け渡すよう圧力をかけられるものの、生活できなくなると言ってそれを拒ばむ。
バックは、ポップの車を破壊するよう手下に指示する。
意気消沈したポップはカフェに向かい、外の様子を見ていたスーに、バックから言われたことを話す。
バックの指示は無視するべきだとスーに言われたポップだったが、事故を装いタクシーが破壊される。
憤慨したポップは、トラックを運転していた男に相手にされず突き倒されたために、持っていた拳銃で彼を射殺してしまう。
起訴されたポップは裁判で有罪となり、情状酌量の余地があると認められるものの、シンシン刑務所での10年の禁固刑を言い渡される。
マットは、自分だけでなく仲間も被害に遭っている現状を重視し、社内で集会を開き、団結して対抗することを訴える。
その場に招待したスーが、自分たちに賛同してくれると考えたマットは、戦いでは何も得られないと言う彼女が、平和的な解決を望んでいることを知り驚く。
スーを呼んだことを後悔したマットは、相手を徹底的に叩き潰す考えを変える気はなかった。
あくまでその考えに反対するスーは、マットから、ポップは娘を恥じると言われ、父は今朝、亡くなったと彼に伝えてその場を去るのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
ケニヨン・ニコルソンの戯曲”The Blind Spot”を基に製作された作品。
映画製作者として活躍しサイレント作品も多く手掛けたロイ・デル・ルースが監督し、主演はジェームズ・キャグニー、ロレッタ・ヤングなどが共演した作品。
大都会のタクシー会社間の競争の末の争いと、それに巻き込まれる男女の恋を描くドラマ。
主演のジェームズ・キャグニーは、ライバル社と徹底抗戦を主張する、猪突猛進タイプのタクシー運転手を熱演し、彼と惹かれ合う、撮影当時18歳とは思えない魅力的なロレッタ・ヤングは、タクシー運転手だった父を亡くし、争うことの空しさを知る女性を好演している。
主人公の同僚ジョージ・E・ストーン、ヒロインの父親であるタクシー運転手ガイ・キビー、ヒロインの同僚であるウエイトレスのレイラ・ベネット、主人公のライバル社の用心棒デヴィッド・ランドー、その恋人ドロシー・バージェス、主人公と争うダンス・コンテストの参加者ジョージ・ラフト、判事のバートン・チャーチルなどが共演している。