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死体を売る男 The Body Snatcher (1945)

1884年に発表された、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの短編”The Body Snatcher”を基に製作された作品。
墓地から死体を盗む男と医学教授の関係を描く、監督ロバート・ワイズ、主演ボリス・カーロフベラ・ルゴシヘンリー・ダニエル他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ロバート・ワイズ
製作:ヴァル・リュートン
製作総指揮:ジャック・J・グロス
原作:ロバート・ルイス・スティーヴンソンThe Body Snatcher
脚本
ヴァル・リュートン
フィリップ・マクドナルド
撮影:ロバート・デ・グラス
編集:J・R・ウィットレッジ
音楽:ロイ・ウェッブ

出演
ジョン・グレイ:ボリス・カーロフ
ジョゼフ:ベラ・ルゴシ
マクファーレン医師:ヘンリー・ダニエル
メグ・カムデン:エディス・アトウォーター
ドナルド・フェテス:ラッセル・ウェイド
マーシュ夫人:リタ・コーディ
ジョージナ・マーシュ:シャリン・モフェット
ストリートシンガー:ドナ・リー

アメリカ 映画
配給 RKO
1945年製作 78分
公開
北米:1945年5月25日
日本:未公開
製作費 $125,000


ストーリー
1831年、エディンバラ
馬車の御者ジョン・グレイ(ボリス・カーロフ)は、マーシュ夫人(リタ・コーディ)と下半身不随の娘ジョージナ(シャリン・モフェット)を連れて、マクファーレン医師(ヘンリー・ダニエル)の療養所を訪れる。
マーシュ夫人からジョージナの症状を聞いたマクファーレンだったが、ジョージナが何も話してくれないために診察できない。
そこに、医師を目指すドナルド・フェテス(ラッセル・ウェイド)が現れ、マクファーレンは、彼にジョージナの診察をさせる。
ジョージナは、優しく話しかけるドナルドの指示に従い診察を受ける。
マーシュ夫人と話したマクファーレンは、3年前にジョージナが馬車の横転事故に遭い、その際に夫が亡くなったことを知る。
ドナルドはジョージナの背中の異変に気づき、マクファーレンは、事故による腫れが神経中枢を圧迫していることを話し、手術は可能だが自分にはできないことをマーシュ夫人に伝える。
自分は教師だと言うマクファーレンは、多くの医師を育てる責任があるために、無理だとマーシュ夫人に伝えて引き取ってもらう。
ドナルドと話したマクファーレンは、生活苦で勉強を続けられないと言う彼の才能を生かすために、助手にすることを決める。
マクファーレンは、家政婦だとしているが実は妻のメグ・カムデン(エディス・アトウォーター)から、ドナルドを助手にすることを反対されるものの、考えを変える気はなかった。
ドナルドと話したマクファーレンは、その場に居た使用人のジョセフ(ベラ・ルゴシ)のことを気にする。
マクファーレンは、市議会の承認を得て解剖用の貧困者の死体の提供を受けていることをドナルドに話し、その管理を彼に任せるために住みこませる。
その夜、墓地に向かったグレイは死体を盗んで療養所に向かい、起きてきたドナルドと共に中に運び込み、代金を支払わせる。
グレイが帰った後で現われたマクファーレンは、医師になるために必要なことだとドナルドに話し、彼を納得させるのだが・・・。


解説 評価 感想
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの短編”The Body Snatcher”(1884)を基に製作された作品。

1827~1828年にかけて実際に起きた”バークとヘア連続殺人事件”を基に描いた作品でもある。

編集技師として活躍し前年に監督デビューしたロバート・ワイズが監督し、主演はボリス・カーロフベラ・ルゴシヘンリー・ダニエルなどが共演した作品。

墓地から死体を盗む男と医学教授の関係を描くホラー。

ボリス・カーロフユニバーサルを離れ、RKOで主演した3作の最初の作品であり、同じくRKOと契約したベラ・ルゴシにとっては、ボリス・カーロフとの最後の共演作品となった。

ボリス・カーロフは、盗み又は殺した死体を売る不気味な男を圧倒的な存在感で演じ、医学教授の使用人を雰囲気ある役柄で演ずるベラ・ルゴシだが、カーロフに呆気なく殺されてしまうのはやや残念だ。

死体を盗ませて解剖に使う医学教授のヘンリー・ダニエル、その妻ではあるが表向きは家政婦のエディス・アトウォーター、医学教授の助手で事件に巻き込まれるラッセル・ウェイド、下半身不随の娘を医学教授に診せるリタ・コーディ、その娘シャリン・モフェット、主人公に殺されるストリートシンガーのドナ・リーなどが共演している。


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