突然、襲撃を始めたナバホ族との友好関係を保とうとする騎兵隊指揮官の行動を描く、製作、監督アーヴィング・アレン、主演ブライアン・ドンレヴィ、ギグ・ヤング、ヴァージニア・グレイ、アンディ・ディヴァイン他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーヴィング・アレン
製作:アーヴィング・アレン
脚本:シド・カラー
撮影:ジャック・グリーンハル
編集:フレッド・アレン
出演
デンプスター大尉:ブライアン・ドンレヴィ
アイク・ヴォーン:ギグ・ヤング
ロラベル・ラーキン:ヴァージニア・グレイ
マッキントッシュ軍曹:アンディ・ディヴァイン
モーガン中尉:ロバート・ハットン
歌う兵士:テリー・ギルキソン
アメリカ 映画
配給 RKO
1951年製作 77分
公開
北米:1951年10月11日
日本:年月日 未公開
■ ストーリー ■
1882年、ニューメキシコ準州。
覆面をした3人組が駅馬車を襲い、護衛が殺される。
犯人の一人アイク・ヴォーン(ギグ・ヤング)は、仲間だった乗客のロラベル・ラーキン(ヴァージニア・グレイ)に奪った宝石を渡し、演技を続けさせて彼女らを解放する。
その後アイクらは、馬が足を痛めたために、ナバホ族を殺して馬を奪い逃走する。
駅馬車はマーシー砦に到着し、指揮官のデンプスター大尉(ブライアン・ドンレヴィ)は、3人組に襲撃されたことを知り、犯人は無法者のアイクらだと思い捕えようとする。
ロラベルに挨拶したデンプスターは、直ぐに出発したいという彼女に対し、護衛が殺されたので無理だと答え、納得しないロラベルの話を聞こうとしない。
デンプスターは、部下のモーガン中尉(ロバート・ハットン)に、アイクらの捜索を命ずる。
態度を一変させたロラベルに謝罪されたデンプスターは、重病の祖母に会いたいと言う彼女が駅馬車で出発するのを許可する。
白人に同胞が襲われたことを知ったナバホ族の酋長は、一方的に平和条約が破られたと判断して戦いを決意する。
ナバホ族はロラベルが乗る駅馬車を追うが、その場をに現われたモーガンの部隊が先住民を撃退する。
モーガンと部下のマッキントッシュ軍曹(アンディ・ディヴァイン)らは、横転した駅馬車からロラベルを救い出し砦に戻る。
モーガンから報告を受けたデンプスターは、友好的なナバホ族が駅馬車を襲ったことを知り驚く。
ロラベルを外出禁止にしたデンプスターは、ナバホ族が駅馬車を襲った理由を突き止めようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
短編映画「Climbing the Matterhorn」(1947)でアカデミー賞を獲得したアーヴィング・アレンが製作を兼ねて監督し、主演はブライアン・ドンレヴィ、ギグ・ヤング、ヴァージニア・グレイ、アンディ・ディヴァインなどが共演している。
アーヴィング・アレンは、同年アルバート・R・ブロッコリと共に”ワーウィック・フィルムズ”を設立し、イギリスでの税制優遇措置を利用して映画を製作した。
突然、襲撃を始めたナバホ族との友好関係を保とうとする騎兵隊指揮官の行動を描く西部劇。
キャスティングは悪くはないが、カメラワークなどを含めてB級映画的な出来栄えの作品。
挿入歌で物語を語る趣向が面白い作品で、ミュージカル・コメディ的な内容も注目の異色の西部劇。
主演のブライアン・ドンレヴィは、友好的な関係であるナバホ族の突然の反乱の原因を突き止めようとする騎兵隊指揮官を好演している。
ナバホ族を殺し反乱のきっかけを作る無法者のギグ・ヤング、彼と組んでいる女性を魅力的に演ずるヴァージニア・グレイ、主人公の部下である軍曹のアンディ・ディヴァイン、副官の中尉ロバート・ハットン、歌う兵士のテリー・ギルキソンなどが共演している。