翌年の「バットマン」(1989)公開を控えティム・バートンが世界に羽ばたくきっかけになった作品。 主演マイケル・キートン、アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジェフリー・ジョーンズ共演によるコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ティム・バートン
製作
マイケル・ベンダー
ラリー・ウィルソン
リチャード・ハシモト
原案
マイケル・マクダウェル
ウォーレン・スカーレン
脚本
マイケル・マクダウェル
ウォーレン・スカーレン
ラリー・ウィルソン
撮影:トーマス・E・エーカーマン
編集:ジェーン・カーソン
音楽:ダニー・エルフマン
出演
マイケル・キートン:ビートルジュース
アレック・ボールドウィン:アダム・メイトランド
ジーナ・デイヴィス:バーバラ・メイトランド
ウィノナ・ライダー:リディア・ディーツ
キャサリン・オハラ:デリア・ディーツ
ジェフリー・ジョーンズ:チャールズ・ディーツ
グレン・シャディックス:オーソ
シルヴィア・シドニー:ジュノー
ディック・キャヴェット:バーナード
ロバート・グーレ:マキシー・ディーン
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1988年製作 92分
公開
北米:1988年3月29日
日本:1988年12月17日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $73,707,461
■ アカデミー賞 ■
第61回アカデミー賞
・受賞
メイクアップ賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューイングランド。
田舎町の小高い丘に住むアダム・メイトランド(アレック・ボールドウィン)とバーバラ(ジーナ・デイヴィス)夫妻は、町に行った帰りに、車で橋から落下して死亡してしまう。
幽霊になったことに気づいた二人は、家の外に出ることもできず、更に家が売られてしまったことに気づく。
やがて、家には、ニューヨークから富豪一家が引っ越して来る。
楽天家で、金儲けばかりを企む不動産業者チャールズ・ディーツ(ジェフリー・ジョーンズ)、自己満足の彫刻家の妻デリア(キャサリン・オハラ)、陰気な娘リディア(ウィノナ・ライダー)の三人だった。
一家の友人オーソ(グレン・シャディックス)は、家の改造を提案し、デリアもそれに賛成して、 早速その準備に取り掛かる。
アダムとバーバラは、一家を驚かせて追い出そうと苦労するのだが、二人の姿は生きている人間には見えなかった。
しかし、アダムとバーバラはリディアが自分達に気づいたことを知る。
二人は、人間を追い払うというビートルジュース(マイケル・キートン)のCMを見て、”死者になった者へのハンドブック”を読み、アフター・ライフの世界に向かう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
田舎町で平穏な暮らしをするアダム・メイトランドとバーバラは、ある日、事故で死亡してしまう。
自分達が死んだことに気づいた二人だったが、家からも出られず、その家が都会の富豪一家に売られてしまったことも知る。
アダムとバーバラは、何とか一家を追い出そうと考えて、アフターライフのビートルジュースにそれを頼もうとする。
しかし、ビートルジュースがペテン師まがいの男だと知った二人は、一家の中で自分達が見える少女リディアに、協力を求めるのだが・・・。
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当時、ティム・バートンの、独特のユーモアや美術的センスは、大袈裟に言えば、今まで味わったことのないような、衝撃的なものだった。
”意味不明でバカバカしいが面白い”ではすまされない、ここまでくると”天才的”と言える、次元を超えた感性の持ち主が出現したとも思えた。
それについては、本作以後のティム・バートンの活躍を見れば納得できるはずだ。
第61回アカデミー賞では、メイクアップ賞を受賞した。
結構真面目に演じているアレック・ボールドウィンとジーナ・デイヴィスが、また妙に可笑しい。
マイケル・キートンの、お茶目で下品な笑いネタは、最高に笑える。
ティム・バートン作品にマッチする、暗いイメージの登場人物、リディア役のウィノナ・ライダーも、この頃はまだ可愛らしく、憎たらしい我まま妻のキャサリン・オハラの自己満足の芸術家?振りもはまっている。
「エド・ウッド」(1994)でも起用された、とぼけた表情がたまらなくいいジェフリー・ジョーンズは、ティム・バートン作品に、正に打って付けの役者だ。
*「スリーピー・ホロウ」(1999)にも出演。
一家の友人であるグレン・シャディックス、アフターライフのケース・ワーカー、大ベテラン女優のシルヴィア・シドニー、デリア(C・オハラ)の代理人ディック・キャヴェット、チャールズ(J・ジョーンズ)のビジネス・パートナーのロバート・グーレなどが共演している。