友人の死を調査していた男が犯罪に巻き込まれる事件を描く、監督ジョン・クロムウェル、主演ハンフリー・ボガート、リザベス・スコット、モリス・カルノフスキー共演のフィルム・ノワール。 |
・ハンフリー・ボガート / Humphrey Bogart / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・クロムウェル
製作:シドニー・ビドル
原案
ジェラルド・ドレイソン・アダムズ
シドニー・ビドル
脚本
オリヴァー・H・P・ギャレット
スティーヴ・フィッシャー
アレン・リフキン
撮影:レオ・トーヴァー
編集:ジーン・ハヴリック
音楽:マーリン・スカイルズ
出演
ハンフリー・ボガート:”リップ”マードック大尉
リザベス・スコット:コーラル”ダスティー”チャンドラー
モリス・カルノフスキー:マルティネリ
チャールズ・ケイン:キンケイド警部補
マーヴィン・ミラー:クラウス
ウィリアム・プリンス:ジョニー・ドレイク軍曹
ウォーレス・フォード:マクギー
ジェームズ・ベル:ローガン神父
ジョージ・チャンドラー:ルイス・オード
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1947年製作 100分
公開
北米:1947年1月16日
日本:1980年8月30日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
追っ手から逃れようとしている”リップ”マードック大尉(ハンフリー・ボガート)は、ある教会で、従軍神父のローガン(ジェームズ・ベル)に、追われている理由を話し始める・・・。
第二次大戦中。
負傷したリップと親友のジョニー・ドレイク軍曹(ウィリアム・プリンス)は、帰国命令を受けてワシントンD.C.に向かう。
途中、二人は、自分達が勲章を授与されることを知るが、ジョニーは姿を消してしまう。
リップはジョニーを捜すが、彼が自動車事故で焼死したことと、殺人容疑から逃れるために、彼が偽名を使い軍に入隊していたことも知る。
リップは、事件の目撃者ルイス・オード(ジョージ・チャンドラー)を捜すため、マルティネリ(モリス・カルノフスキー)の経営するナイト・クラブを訪れる。
ジョニーが、自分に手紙を渡そうとしたことを知ったリップは、クラブの歌手コーラル”ダスティー”チャンドラー(リザベス・スコット)と出会う。
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*(簡略ストー リー)
第二次大戦中、負傷したリップと親友のジョニーは、帰国命令を受けてワシントンD.C.に向かう。
途中、自分達が勲章を授与されることを知るものの、ジョニーは姿を消してしまう。
やがて、彼が自動車事故で焼死したことと、殺人容疑から逃れるために、偽名を使い、軍に入隊していたことを知る。
リップは、事件の目撃者のルイスを捜すために、マルティネリのナイト・クラブを訪れる。
ジョニーが、自分に手紙を渡そうとしたことを知ったリップは、クラブの歌手コーラルと出会う。
その後リップは、マルティネリのオフィスに呼ばれるが、飲み物に薬物を入れられて意識を失ってしまう。
目を覚ましたリップだったが、そこには捜していたルイスの死体があり、彼は殺人の濡れ衣を着せられそうになる。
リップは、ジョニーがコーラルと愛し合っていて、彼女の富豪の夫を殺した容疑で訴えられていたことを知る。
そしてリップは、ジョニーの手紙を手に入れようと、マルティネリの金庫を破ろうとするのだが・・・。
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フィルム・ノワールの象徴的な俳優で、当時のトップスター、ハンフリー・ボガートの主演作にしては、やや物足りない気もするが、軍人が絡む作品でもあり、 爆弾が出てきたりする小道具の使い方など面白味も多々ある、まずまずの仕上がりにはなっている。
軍人ながら、元会社経営者だけあり、世渡りのうまさや、少々の脅しなどには屈しない主人公ハンフリー・ボガートのタフガイぶりは、なかなか見応えはある。
フィルム・ノワール作品の多くに出演したリザベス・スコットは、何かどこかの誰かに似ているような雰囲気で今一新鮮味がないが、 デビュー間もないことを考えると、仕方がないのかもしれない。
凄みがあるというより、紳士的悪党というような役柄の、クラブオーナー、モリス・カルノフスキーは、顔の表情が非常に印象に残る役者だ。
警部補チャールズ・ケイン、マルティネリ(M・カルノフスキー)の手下マーヴィン・ミラー、主人公の戦友ウィリアム・プリンス、金庫破りのウォーレス・フォード、従軍神父のジェームズ・ベル、事故の目撃者ジョージ・チャンドラーなどが共演している。