大ヒットした「名探偵登場」(1976)の好評を受けて、製作レイ・スターク、脚本ニール・サイモンが再び組んだ姉妹編。 ピーター・フォーク、アン=マーグレット、アイリーン・ブレナン、シド・シーザー、ストッカード・チャニング、ジェームズ・ココ他豪華競演の名作パロディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ムーア
製作:レイ・スターク
脚本:ニール・サイモン
撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集
シド・レヴィン
マイケル・A・スティーヴンソン
音楽:パトリック・ウィリアムズ
出演
ルー・ペキンポー:ピーター・フォーク
ジェゼベル・デザイア:アン=マーグレット
ベティ・ド・ブープ:アイリーン・ブレナン
エズラ・デザイア:シド・シーザー
ベス・ダフィー:ストッカード・チャニング
マルセル:ジェームズ・ココ
ペペ・ダマスカス:ドム・デルイーズ
マルレーヌ・デュシャール:ルイーズ・フレッチャー
ジャスパー・ブラバー:ジョン・ハウスマン
モンテネグロ夫人:マデリーン・カーン
ポール・デュシャール:フェルナンド・ラマス
ジョージア・マークル:マーシャ・メイソン
リズット巡査部長:エイブ・ヴィゴダ
ディマジオ警部補:ヴィック・タイバック
ボーイ:ポール・ウィリアムズ
フォン・シュリセルドルフ/シュリセル大佐:ニコール・ウィリアムソン
シュネル:ジェームズ・クロムウェル
ティンカー:スキャットマン・クローザース
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1978年製作 92分
公開
北米:1978年6月23日
日本:1978年8月26日
北米興行収入 $28,221,550
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1940年、サンフランシスコ。
殺人現場のホテルで現場検証をしていたリズット巡査部長(エイブ・ヴィゴダ)は、現われたディマジオ警部補(ヴィック・タイバック)に状況を説明する。
被害者の中に、私立探偵ルー・ペキンポー(ピーター・フォーク)の相棒マークルがいたため、ディマジオとリズットは、その妻ジョージア(マーシャ・メイソン)の元に向う。
ジョージアは、二人のいる前でルーに電話をかけ、関係のあった彼が、自分を愛するあまりに夫を殺したと言ってしまう。
その直後、ある女からの電話を受けたルーは、警戒するように言われ、オフィスで彼女と会うことになる。
既にオフィスにいたモンテネグロ夫人(マデリーン・カーン)が、死んでいる者と思い込んだルーは警察に通報しようとするが、彼女は眠っているだけだった。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1940年、サンフランシスコ。
私立探偵のルー・ペキンポーは、相棒が殺されたことを、その妻ジョージアから知らされる。
事件を担当した、警察のディマジオとリズットは、ルーとジョージアの関係を知り、彼の犯行を疑う。
その後、相棒に仕事を依頼していたという、意味不明なことばかりを言う、モンテネグロ夫人に会ったルーは、何とか逮捕は免れてクラブに向う。
ルーはそこで、謎の男ダマスカスに、ある美術品を捜す依頼を、夫人が相棒にしていたことを知らされる。
そこに、かつて愛し合っていたフランス人で、レジスタンスのマルレーヌと夫ポールが現われ、脱出用の書類を、ドイツのゲシュタポ、シュリセル大佐に奪われてしまう。
それを取り戻せるのが自分だと言われたルーは、ある美術品を捜している男、ブラバーから呼び出されるのだが・・・。
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続編でない今回は、「カサブランカ」(1942)、「マルタの鷹」(1941)、「チャイナタウン」(1974)、「欲望という名の電車」(1951)、そして「脱出」(1944)のパロディである。
前作と同じく、ニール・サイモンの脚本による慌しい展開は、相変わらず大いに笑いを誘う。
役柄の比重が分散されていた前作とは違い、本作は、ピーター・フォーク演ずる私立探偵の主人公が、矢継ぎ早に現われる女性に翻弄されつつも、強かに事件解決に挑む役柄を、奮闘しながら警戒に演じている。
ピーター・フォーク他、クラブ歌手のアイリーン・ブレナンと、クラブのオーナー、ジェームズ・ココ、ゲシュタポ大佐の部下ジェームズ・クロムウェルが、前作に続いて出演している。
”フィルム・ノワール”タッチの雰囲気を漂わせて、謎めいた緊迫感を表現する、出演者の顔の上部だけを照らす効果的なショットなど、細かい部分も手抜きがない。
北米興行収入は、前作には及ばなかったものの約2800万ドルのヒットとなった。
本作も前作同様、名だたる名優、個性派が顔を揃えている。
短い出演だがインパクトがある富豪夫人アン=マーグレット、その夫シド・シーザー、主人公の秘書ストッカード・チャニング、安物の香水を臭わせて周囲に迷惑をかける男ドム・デルイーズ、レジスタンスで、主人公のかつての恋人ルイーズ・フレッチャー、その夫役フェルナンド・ラマス、”卵ダイヤ”を捜す謎の男ジョン・ハウスマン、その手下ポール・ウィリアムズ、彼と関る、登場の度に名前を変える夫人マデリーン・カーン、主人公と関係を持つ相棒の妻マーシャ・メイソン、巡査部長役のエイブ・ヴィゴダ、警部補役のヴィック・タイバック、ゲシュタポの大佐ニコール・ウィリアムソン、クラブのピアニスト、スキャットマン・クローザースなどが共演している。