辺境の地をさ迷う入植者グループの過酷な旅を描く、監督、編集ケリー・ライカート、主演ミシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッド、シャーリー・ヘンダーソン、トミー・ネルソン、ニール・ハフ、ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、ウィル・パットン他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケリー・ライカート
製作
エリザベス・カスレル
ニール・コップ
アニッシュ・サブジャニ
デヴィッド・ウルティア
脚本:ジョナサン・レイモンド
撮影:クリストファー・ブローヴェルト
編集:ケリー・ライカート
音楽:ジェフ・グレイス
出演
エミリー・テスロー:ミシェル・ウィリアムズ
スティーブン・ミーク:ブルース・グリーンウッド
グローリー・ホワイト:シャーリー・ヘンダーソン
ジミー・ホワイト:トミー・ネルソン
ウィリアム・ホワイト:ニール・ハフ
トーマス・ゲイトリー:ポール・ダノ
ミリー・ゲイトリー:ゾーイ・カザン
ソロモン・テスロー:ウィル・パットン
先住民:ロッド・ロンドー
アメリカ 映画
配給 Oscilloscope
2010年製作 104分
公開
北米:2011年4月8日
日本:未公開
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $977,770
世界 $1,205,260
■ ストーリー ■
1845年、オレゴン・カントリー。
砂漠地帯を西に向かう入植者グループがいた。
エミリー・テスロー(ミシェル・ウィリアムズ)と年齢差のある夫ソロモン(ウィル・パットン)、グローリー・ホワイト(シャーリー・ヘンダーソン)と夫のウィリアム(ニール・ハフ)、その息子ジミー(トミー・ネルソン)、トーマス・ゲイトリー(ポール・ダノ)と妻ミリー(ゾーイ・カザン)は、ガイドのスティーブン・ミーク(ブルース・グリーンウッド)を雇っていたのだが、5週間もさ迷いながら水源を見つけられないでいた。
男たちは、ミークが地域のことをよく知らないのではないかと疑い始める。
それを知ったミークに自分を殺せと言われた男たちは、仕方なく彼を信じるしかなかった。
どこに向かう分からないまま進むしかない一行は、水と食料が不足する中、ひたすら歩き続ける。
妻たちは、男たちの決定に参加できないまま、ただ状況を見守るしかなかった。
その後、エミリーが目撃していた先住民(ロッド・ロンドー)が彼女の前に現れ、直ぐにその場から姿を消す。
ミークとソロモンが捜索に向かい、先住民を捕らえて戻る。
ミークはその場で殺すことを提案するものの、男たちは、先住民が水源に連れて行くと考え拘束する・・・。
「ウェンディ&ルーシー」(2008)などで高い評価を得ている、インディペンデント映画作家ケリー・ライカートが編集を兼ねて監督し、主演はミシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッド、シャーリー・ヘンダーソン、トミー・ネルソン、ニール・ハフ、ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、ウィル・パットンなどが共演した作品。
辺境の地をさ迷う入植者グループの過酷な旅を描く西部劇。
19世紀半ばのアメリカ開拓時代に入植者が通った”オレゴン・トレイル”での出来事を基にした作品で、実在のガイド、スティーブン・ミークが幌馬車隊を率いて通り、後に”ミークス・カットオフ”として知られるようになったルートでの過酷な旅が描かれている。
初期の多くの西部劇で使用された、アカデミー画面比率(1.37:1)でフォーマットされている。
他の作品同様、本作も高く評価されたケリー・ライカートの演出は、荒涼とした砂漠地帯をただ進むだけの物語の中で、その過酷なサバイバルの日々と恐怖を見事に映し出している。
主演のミシェル・ウィリアムズは、夫を演ずるウィル・パットンと共に「ウェンディ&ルーシー」(2008)に続きケリー・ライカート作品に出演し、男たちの決定に従うしかない立場でありながら、自分の考えや意思を示す女性を好演している。
入植者を率いるガイド、スティーブン・ミークのブルース・グリーンウッド、家族のために働く日々を過ごすシャーリー・ヘンダーソン、その夫ニール・ハフ、その息子トミー・ネルソン、若い夫婦ポール・ダノとゾーイ・カザン(私生活でも交際している)、捕えられる先住民のロッド・ロンドーなどが共演している。