亡くなった人類学者の記憶にとり憑かれた医師が体験する恐怖を描く、 監督、脚本ジョン・マクティアナン、主演レスリー=アン・ダウン、ピアース・ブロスナン、アンナ=マリア・モンティチェリ、アダム・アント、ニナ・フォック他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・マクティアナン
製作:エリオット・カストナー
脚本:ジョン・マクティアナン
撮影:スティーヴン・ラムゼイ
編集:マイケル・ジョン・ベイトマン
音楽:ビル・コンティ
出演
アイリーン・フラックス医師:レスリー=アン・ダウン
ジャン・シャルル・ポミエ:ピアース・ブロスナン
ヴェロニク”ニキ”ポミエ:アンナ=マリア・モンティチェリ
ノーマッド/放浪者:アダム・アント
ダンシング・メアリー:メアリー・ウォロノフ
不動産業者:ニナ・フォック
バートリル:フランシス・ベイ
レイザーズ:フランク・ダブルデイ
シルヴァー・リング:ジョシー・コットン
キャシー:ジーニー・エリアス
ポニーテール:ヘクター・メルカド
アメリカ 映画
配給 Atlantic Entertainment Group
1986年製作 93分
公開
北米:1986年3月7日
日本:未公開
北米興行収入 $2,278,260
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
救急医のアイリーン・フラックス(レスリー=アン・ダウン)は、長時間の勤務で疲れ切っていた。
重傷を負い搬送されたフランス人の人類学者ジャン・シャルル・ポミエ(ピアース・ブロスナン)は、興奮して治療ができる状態ではなかった。
それを知らされたアイリーンは、ポミエを診察しようとする。
突然、起き上がったポミエが何かをつぶやきアイリーンに襲いかかる。
驚いたアイリーンは怪我をしたため、治療を受けてアパートに戻り休むことにする。
ポミエの言葉が気になるアイリーンは、一瞬、幻覚を見てしまい動揺する。
翌日アイリーンは、多少フランス語が分かる同僚医師のキャシー(ジーニー・エリアス)と話し、ポミエの言葉の意味を知ろうとするが完璧には分からなかった。
その後、回診中に幻覚を見たアイリーンは取り乱し、倒れて意識を失う。
その幻覚とは、ポミエが妻ヴェロニク”ニキ”(アンナ=マリア・モンティチェリ)と共に、引っ越す家を不動産業者(ニナ・フォック)に案内される様子だった・・・。
ポミエは世界各地を回り、非西洋文化の宗教的信仰や精神的儀式を研究した後、UCLAで教えるためにロサンゼルスに越してきた。
ある夜ポミエは、壁に落書きをする黒いバンに乗る一団の存在を知り気になる。
ポミエは、その一団の様子が、これまで研究してきた”ノーマッド/放浪者”と類似していることから、彼らについて調査しようとするのだが・・・。
脚本を兼ねるジョン・マクティアナンの監督デビュー作であり、レスリー=アン・ダウン,ピアース・ブロスナン,アンナ=マリア・モンティチェリ,アダム・アント,ニナ・フォックなどが共演した作品。
亡くなった人類学者の記憶にとり憑かれた医師が体験する恐怖を描くホラー。
派手さはないものの、現実と幻覚が入り乱れる視覚的な効果で恐怖を煽る、ジョン・マクティアナンの演出と脚本は評価された。
ジョン・マクティアナンとは敵対的な関係にあったと言われる主演のレスリー=アン・ダウンは、人類学者の死までの記憶にとり憑かれる医師を魅力的に演じている。
”探偵レミントン・スティール”で人気スターとなっていたピアース・ブロスナンにとっても初の大役であり、当初はジェラール・ドパルデューが演じる予定だった、”ノーマッド/放浪者”を研究する人類学者を熱演している。
人類学者の妻アンナ=マリア・モンティチェリ、彼女らを新居に案内する不動産業者のニナ・フォック、修道女フランシス・ベイ、主人公の同僚医師ジーニー・エリアス、ノーマッド/放浪者のアダム・アント、メアリー・ウォロノフ、フランク・ダブルデイ、ジョシー・コットン、ヘクター・メルカドなどが共演している。