銀行員からボクシングの世界チャンピオンになったジェームス・J・コーベットが巻き起こす騒動と恋を描く、監督ラオール・ウォルシュ、主演エロール・フリン、アレクシス・スミス、ジャック・カーソン、アラン・ヘイル、ジョン・ローダー他共演のコメディ・スポーツ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ラオール・ウォルシュ
製作:ロバート・バックナー
原作:ジェームス・J・コーベット”The Roar of the Crowd”
脚本
ヴィンセント・ローレンス
ホレス・マッコイ
撮影:シドニー・ヒコックス
編集:ジャック・キリファー
音楽:ハインツ・ロームヘルド
出演
ジェームス・J・コーベット:エロール・フリン
ヴィクトリア・ウェア:アレクシス・スミス
ウォルター・ローリー:ジャック・カーソン
パット・コーベット:アラン・ヘイル
カールトン・デ・ウィット:ジョン・ローダー
ビル・デラニー:ウィリアム・フローリー
バック・ウェア:マイナー・ワトソン
ジョン・L・サリヴァン:ウォード・ボンド
アンナ・ヘルド:マデリーン・ルボー
ギアリー判事:ウィリアム・クラーク
ハリー・ワトソン:リス・ウィリアムズ
バーク神父:アーサー・シールズ
コーベット夫人:ドロシー・ヴォーン
チャールズ・クロッカー:ハリー・クロッカー(クレジットなし)
ジャック・バーク:アート・フォスター(クレジットなし)
ハリー・コーベット:パット・フラハーティ(クレジットなし)
リーランド・スタンフォード州知事:フランク・メイオ(クレジットなし)
コリス・ハンティントン:ヘンリー・オハラ
エドワード・ハリガン:ジョージ・ロイド(クレジットなし)
ジェイク・キルレイン:マイク・マズルキ(クレジットなし)
ジョー・チョインスキー:サミー・スタイン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1942年製作 104分
公開
北米:1942年11月14日
日本:1947年7月22日
製作費 $972,000
北米興行収入 $1,775,000
世界 $3,842,000
■ ストーリー ■
1887年、サンフランシスコ。
銀行員のジェームス・J・コーベット(エロール・フリン)は、同僚で友人のウォルター・ローリー(ジャック・カーソン)と共に、違法だったボクシングの試合を見に行く。
会場にいたジェームスの銀行の理事ギアリー判事(ウィリアム・クラーク)は、警察の手入れを受けるものの、ジェームスに救われる。
ボクシングのイメージアップを考えるギアリー判事は、イングランドからコーチのハリー・ワトソン(リス・ウィリアムズ)を呼び寄せようとする。
ジェームスは、銀行に現れた、街の名士バック・ウェア(マイナー・ワトソン)の娘ヴィクトリア(アレクシス・スミス)に惹かれて、彼女のお供をしてオリンピック・クラブに向かう。
ヴィクトリアとカフェで過ごし体育館に向かったジェームスは、ワトソンからボクシングのコーチを受けるギアリー判事から、昨夜のことで感謝される。
その場の成り行きでワトソンにコーチしてもらうことになったジェームスは、ボクシングの才能があることが分かる。
それを認めたギアリー判事は、ジェームスをクラブのメンバーにするため、父親に口添えするようヴィクトリアに頼む。
アイルランド移民のコーベット家は、貸し馬車やを経営していた。
気性が荒い父パット(アラン・ヘイル)や兄弟、妹、そして母(ドロシー・ヴォーン)と暮らすジェームスは、オリンピック・クラブの会員になれたことを家族に話し得意になる。
めでたく上流階級の人々と付き合えるようになったジェームスだったが、彼のクラブでの振る舞いが問題になり、ウェアらは彼を追い出すことを考える。
そこで、ウェアらはボクシング・チャンピオンのジャック・バーク(アート・フォスター)と試合をさせることにするが、ジェームスは彼を倒してしまう。
一方、ヴィクトリアも、自分に言い寄る自信過剰なジェームスに嫌悪感を抱くのだが・・・。
1925年に発表された、本作の主人公ジェームス・J・コーベットの小説”The Roar of the Crowd”を基に製作された作品。
監督ラオール・ウォルシュ、エロール・フリン、アレクシス・スミス、ジャック・カーソン、アラン・ヘイル、ジョン・ローダー他が共演した作品。
銀行員からボクシングの世界チャンピオンになったジェームス・J・コーベットが巻き起こす騒動と恋を描くコメディ・スポーツ・ドラマ。
各個性を活かしたラオール・ウォルシュのメリハリが利いた軽快な演出、古風なボクシング試合も興味深く、ユーモアをまじえたロマンスなど見どころ満載の娯楽作に仕上がっている。
主演のエロール・フリンは、自信過剰で能天気な主人公ジェームス・J・コーベットを熱演し、ラストでようやく主人公の愛を受け入れる、快活な令嬢を演ずるアレクシス・スミスの美しさも際立つ。
イマイチ冴えない主人公の友人を愉快に演ずるジャック・カーソン、アイルランド人気質丸出しの主人公の父親アラン・ヘイル、ヒロインの婚約者ジョン・ローダー、主人公と組むプロモーターのウィリアム・フローリー、ヒロインの父親マイナー・ワトソン、世界チャンピオンのジョン・L・サリヴァンを豪快に演ずるウォード・ボンド、舞台女優アンナ・ヘルドのマデリーン・ルボー、銀行の理事である判事ウィリアム・クラーク、ボクシング・コーチのリス・ウィリアムズ、主人公一家と親しい神父アーサー・シールズ、主人公の母親ドロシー・ヴォーン、セントラル ・パシフィック鉄道の創設者チャールズ・クロッカーのハリー・クロッカー、同じく鉄道王コリス・ハンティントンのヘンリー・オハラ、ボクサーのジャック・バーク役アート・フォスター、同じくハリー・コーベットのパット・フラハーティ、ジェイク・キルレインのマイク・マズルキ、ジョー・チョインスキーのサミー・スタイン、カリフォルニア州知事リーランド・スタンフォードのフランク・メイオ、芸人エドワード・ハリガンのジョージ・ロイドなどが共演している。