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影なき男 The Thin Man (1934)

1934年に発表された、ダシール・ハメットの小説”The Thin Man”を基に製作された作品。
探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍するコメディ・シリーズの第1作(全6作)。
知人の失踪から殺人に発展した事件を解決しようとする探偵夫婦の活躍を描く、監督W・S・ヴァン・ダイク、主演ウィリアム・パウエルマーナ・ロイモーリン・オサリヴァンナット・ペンドルトンミナ・ゴンベル他共演のコメディ・ミステリー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:W・S・ヴァン・ダイク
製作:ハント・ストロンバーグ
原作:ダシール・ハメットThe Thin Man
脚本
フランセス・グッドリッチ
アルバート・ハケット
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ
編集:ロバート・J・カーン
音楽:ウィリアム・アクスト

出演
ニック・チャールズ:ウィリアム・パウエル
ノラ・チャールズ:マーナ・ロイ
ドロシー・ワイナント:モーリン・オサリヴァン
ジョン・ギルド警部補:ナット・ペンドルトン
ミミ・ワイナント・ジョーゲンソン:ミナ・ゴンベル
ハーバート・マコーリー:ポーター・ホール
トミー:ヘンリー・ワズワース
ギルバート・ワイナント:ウィリアム・ヘンリー
アーサー・ナンハイム:ハロルド・ヒューバー
クリス・ジョーゲンソン:シーザー・ロメロ
ジュリア・ウルフ:ナタリー・ムーアヘッド
ジョー・モレッリ:エドワード・ブロフィー
クライド・ワイナント:エドワード・エリス
アスタ:スキッピー
タナー:シリル・ソーントン

アメリカ 映画
配給 MGM
1934年製作 91分
公開
北米:1934年5月25日
日本:1935年7月29日
製作費 $226,410
北米興行収入 $818,000
世界 $1,423,000


アカデミー賞
第7回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ウィリアム・パウエル
脚色賞


ストーリー
発明家のクライド・ワイナント(エドワード・エリス)は、訪ねて来た娘ドロシー(エドワード・エリス)から結婚することを知らされ、婚約者のトミー(ヘンリー・ワズワース)を紹介される。
クライドは、弁護士のハーバート・マコーリー(ポーター・ホール)から現金を受け取り、行き先を知らせずに旅に出ようとする。
オフィスの金庫に向かったクライドは、結婚祝いにドロシーに渡そうとした債券がないことに気づく。
クライドは、元秘書で恋人のジュリア・ウルフ(ナタリー・ムーアヘッド)が債券を持ち出したと考え、彼女の元に向かいその件を追及する。
数か月後、クリスマスを前にサンフランシスコからニューヨークに着いた、探偵を引退したニック・チャールズ(ウィリアム・パウエル)と妻ノラ(マーナ・ロイ)はホテルに宿泊する。
ニックは、訪ねて来たドロシーから、顧客だったクライドが失踪したことを知らされる。
引退していたものの、ドロシーに説得されたニックは、クライドを捜す手助けをしようとする。
その後ニックは、訪ねて来たマコーリーと話し、そこに連絡が入り、クライドが戻ったことを知る。
クライドと離婚して若いクリス・ジョーゲンソン(シーザー・ロメロ)と再婚したミミ(ミナ・ゴンベル)は、ニックからクライドが戻ったことを知らされる。
クライドの財産を当てにしているミミを、ドロシーは批判する。
仕方なくジュリアの元に向かったミミは、彼女が殺されていることを知る。
クライドが容疑者となり、彼の失踪から殺人事件へと発展し、ニックはノラの協力を得ながら事件の真相を探るのだが・・・。


解説 評価 感想

参考:
・「影なき男」(1934)
・「夕陽特急」(1936)
・「第三の影」(1939)
・「影なき男の影」(1941)
・「風車の秘密」(1945)
・「影なき男の息子」(1947)

ダシール・ハメットの原作”The Thin Man”を基に製作された作品。
知人の失踪から殺人に発展した事件を解決しようとする探偵夫婦の活躍を描くコメディ・ミステリーで、監督はW・S・ヴァン・ダイクウィリアム・パウエルマーナ・ロイの共演も話題になった。

本作は各方面で絶賛され、主人公のキャラクターは大いに受けて、探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍するコメディ・シリーズとして6作製作された。
全6作

相続人である裕福な妻と結婚して探偵を引退した主人公を演ずるウィリアム・パウエルと妻のマーナ・ロイが、ユーモアあふれる息の合った絶妙の演技を見せる。
大恐慌下で人々が疲弊しきっている中、その雰囲気を感じさせない希望を与えるような、2人の優雅なライフ・スタイルが実に興味深い。

第7回アカデミー賞では、作品、監督、主演男優(ウィリアム・パウエル)、脚色賞にノミネートされた。

また、1997年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

主人公に父の失踪事件解決を依頼するモーリン・オサリヴァン、その母親ミナ・ゴンベル、その結婚相手シーザー・ロメロ、ドロシー(モーリン・オサリヴァン)の弟ウィリアム・ヘンリー、事件を担当する警部補のナット・ペンドルトン、失踪する発明家エドワード・エリスの弁護士ポーター・ホール、ドロシーの婚約者ヘンリー・ワズワース、情報屋のハロルド・ヒューバー、発明家の秘書で恋人のナタリー・ムーアヘッド、彼女と関係するエドワード・ブロフィー、主人公2人の愛犬スキッピー、発明家の助手シリル・ソーントンなどが共演している。


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