1912年のジョージ・バーナード・ショーの戯曲”Androcles and the Lion”を基に製作された作品。 ライオンを助けたことによりローマ帝国のキリスト教徒迫害から救われる青年の運命を描く、監督チェスター・アースキン、ニコラス・レイ(クレジットなし)、主演ジーン・シモンズ、ヴィクター・マチュア、アラン・ヤング、ロバート・ニュートン、モーリス・エヴァンス、エルザ・ランチェスター他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
チェスター・アースキン
ニコラス・レイ(クレジットなし)
製作:ガブリエル・パスカル
原作:ジョージ・バーナード・ショー”Androcles and the Lion”
脚本
チェスター・アースキン
ケン・イングランド
撮影:ハリー・ストラドリング
編集:ローランド・グロス
音楽:フレデリック・ホランダー
出演
ラヴィニア:ジーン・シモンズ
隊長:ヴィクター・マチュア
アンドロクレス:アラン・ヤング
フェロヴィウス:ロバート・ニュートン
シーザー:モーリス・エヴァンス
メガエラ:エルザ・ランチェスター
レントゥルス:レジナルド・ガーディナー
猛獣の管理者:ジーン・ロックハート
グラディエーターの責任者:アラン・モウブレイ
スピント:ノエル・ウィルマン
カトー:ジョン・ホイト
百人隊長:ジム・バッカス
メテッルス:ローウェル・ギルモア
ライオン:ウディ・ストロード
兵士:ストローザー・マーティン
ウェスタのチーフ:シルヴィア・ルイス
アメリカ/イギリス 映画
配給 RKO
1952年製作 98分
公開
イギリス:1954年3月8日
北米:1953年1月9日
日本:1954年10月13日
製作費 $1,250,000
■ ストーリー ■
紀元161年、ローマ帝国。
キリスト教迫害が始まり、気のいい仕立屋のアンドロクレス(アラン・ヤング)は、口うるさい妻メガエラ(エルザ・ランチェスター)と共に逃れる。
森の中でアンドロクレスとメガエラは野生のライオンに遭遇し、彼女は気を失ってしまう。
アンドロクレスは、元気がないライオンの前足にトゲが刺さっていることに気づき、それを抜いてあげる。
ライオンをトミーと名付けて戯れていたアンドロクレスだったが、怯えるメガエラは逃げ出してしまう。
アンドロクレスは、その場に現れた兵士に魔術師と疑われ、捕らえられてしまう。
捕らえたキリスト教徒を連行する兵士は、隊長(ヴィクター・マチュア)の指揮の下、信者をコロッセオでライオンの餌食にするためにローマに向かっていた。
途中、男が荷車の下敷きになる事故が起き、怪力で凶暴なフェロヴィウス(ロバート・ニュートン)が彼を助ける。
その後、気高い敬虔なキリスト教徒である、美しいラヴィニア(ジーン・シモンズ)に惹かれていた隊長は、死を恐れない彼女の命を救うために改宗を勧めるのだが・・・。
ジョージ・バーナード・ショーの戯曲を基に、 チェスター・アースキンとニコラス・レイ(クレジットなし)が監督した作品。
ライオンを助けたことにより、ローマ帝国のキリスト教徒迫害から救われる青年の運命を描くコメディ・ドラマ。
紀元161年で始まる物語は、皇帝アントニヌス・ピウスのローマ帝国時代が舞台のドラマではあるが、その皇帝は”シーザー”として扱われている。
ハーポ・マルクスがアンドロクレスを演じて撮影が始まり、製作のガブリエル・パスカルは満足したが、テレビでアラン・ヤングの演技を見たハワード・ヒューズ(1948年にRKOを買収)が彼を抜擢して交代した。
ライオンの餌食になることを知りながらローマに連行されるキリスト教徒が、死を恐れず穏やかな心で運命に従う様子がユーモラスに描かれている。
心に迷いがない高貴な女性ラヴィニアを演ずる美しいジーン・シモンズ、彼女に惹かれる軍を率いる隊長のヴィクター・マチュア、物語の主人公である気のいい仕立屋の青年アンドロクレスを好演するアラン・ヤング、異彩を放つキャラクターである怪力で凶暴な男フェロヴィウスを熱演するロバート・ニュートン、最終的に慈悲を与えるシーザーのモーリス・エヴァンス、アンドロクレスの口うるさい妻メガエラ役エルザ・ランチェスター、貴族レジナルド・ガーディナー、ノエル・ウィルマン、ジョン・ホイト、猛獣の管理者ジーン・ロックハート、グラディエーターの責任者アラン・モウブレイ、百人隊長のジム・バッカス他、ローウェル・ギルモア、ライオンのウディ・ストロード、兵士のストローザー・マーティン、シルヴィア・ルイスなどが共演している。