記憶を失った女性と戦地から戻った男性の恋を描く、製作ハル・B・ウォリス、監督ウィリアム・ディターレ、主演ジェニファー・ジョーンズ、ジョセフ・コットン、アン・リチャーズ、セシル・ケラウェイ、グラディス・クーパー他共演の恋愛ドラマ |
・ジェニファー・ジョーンズ / Jennifer Jones / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・ディターレ
製作:ハル・B・ウォリス
原作:クリストファー・マッシー”Pity My Simplicity”
脚本:アイン・ランド
撮影:リー・ガームス
編集:アン・ボーチェンズ
音楽:ヴィクター・ヤング
出演
シングルトン/ヴィクトリア・モーランド:ジェニファー・ジョーンズ
アラン・クイントン:ジョセフ・コットン
ディリー・カーソン:アン・リチャーズ
マック:セシル・ケラウェイ
ベアトリス・レミントン:グラディス・クーパー
ヘレン・ウェントワース:アニタ・ルイーズ
ロジャー・モーランド:ロバート・サリー
フィリップス弁護士:レジナルド・デニー
司教:アーネスト・コサート
デレク・クイントン:バイロン・バー
牧師:イアン・ウルフ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1945年製作 101分
公開
北米:1945年10月26日
日本:1948年5月4日
■ アカデミー賞 ■
第18回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優(ジェニファー・ジョーンズ)
ドラマ・コメディ音楽・歌曲・美術賞(白黒)
■ ストーリー ■
第二次世界大戦下、イタリア。
イギリス兵アラン・クイントン(ジョセフ・コットン)は、友人ロジャー・モーランド(ロバート・サリー)に頼まれて、ヴィクトリア・モーランドという女性への手紙を代筆していた。
アランはヴィクトリアに会ったことはなかったが、自分の感情を伝えることができる相手だと考えていた。
アランは、ヴィクトリアが手紙の中で恋をしていることに気づき、彼女が実際のロジャーに会った時に失望してしまうのではないかと心配する。
その後、ロジャーは落下傘兵訓練のためにイングランドに向かい、アランは戦場で負傷する。
回復したアランは帰国し、ロジャーが死んだことを知る。
自分が元の生活に戻れるか心配なアランは、婚約者ヘレン・ウェントワース(アニタ・ルイーズ)と以前と同じように付き合えるか不安だった。
エセックスの叔母の農場でしばらく暮らすことにしたアランは、弟のデレク(バイロン・バー)にパーティーに誘われる。
そこでアランは、デレクの友人ディリー・カーソン(アン・リチャーズ)から、シングルトン(ジェニファー・ジョーンズ)という女性を紹介される。
アランは、ロジャーが1年前に死んだと言うディリーが、彼の妻となったヴィクトリアが親友だったという話を聞き、ふしぎな縁を感じる。
ヴィクトリアのことが気になるアランは、何か隠している様子のディリーから、ベルトマーシュに行くことを勧められて現地に向かうのだが・・・。
クリストファー・マッシーの小説”Pity My Simplicity”を基に製作された作品。
ハル・B・ウォリスが製作し、前年の「戀の十日間」(1944)でもジョセフ・コットンと組んだウィリアム・ディターレの監督作品。
記憶を失った女性と戦地から戻った男性の恋を描く恋愛ドラマ。
主演のジェニファー・ジョーンズは、夫の死のショックで記憶を失った女性を見事に演じ、代筆していた手紙の相手である主人公に惹かれるジョセフ・コットンは、真実を話さずに彼女を見守る男性を好演している。
2人は、「君去りし後」(1944)、「白昼の決闘」(1946)、「ジェニーの肖像」(1948)でも共演してる。
*「ジェニーの肖像」はウィリアム・ディターレの監督作品。
第18回アカデミー賞では、主演女優(ジェニファー・ジョーンズ)、ドラマ・コメディ音楽、歌曲、美術賞(白黒)にノミネートされた。
オスカーにノミネートされたヴィクター・ヤングの美しい音楽と共に、主題歌”Love Letters”のメロディは心に残る名曲だ。
主人公の過去を知る友人アン・リチャーズ、アラン(ジョセフ・コットン)の叔母の家の使用人セシル・ケラウェイ、主人公を罪人にしてしまった過去を隠すおばのグラディス・クーパー、アランの婚約者アニタ・ルイーズ、主人公と結婚するアランの戦友ロバート・サリー、弁護士のレジナルド・デニー、主人公とアランの結婚を許可する司教のアーネスト・コサート、アランの弟バイロン・バー、主人公とアランの結婚式を執り行う牧師イアン・ウルフなどが共演している。