ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald (2018)

ニューヨークを離れてヨーロッパのどこかにいるクリーデンスを捜すのが、自分に与えられた任務だと知ったニュートは気が進まない。

そこに現れた冷酷なグリムソン（イングヴァール・エッガート・シーグルソン）から手を貸すと言われたため、ニュートは席を外す。

テセウスに呼び止められ現実を見ろと言われたニュートは、納得できず去ろうとする。

ニュートを抱きしめたテセウスは、監視されていることを知らせる。

執行部は、今回の件をギブソンに任せる。

フランス、パリ。
拠点を構えたグリンデルバルドは、部下のヴィンダ・ロジエール（ポピー・コービー＝チューチ）に、サーカスに行きクリーデンスにメモを渡すよう指示する。

恩師のアルバス・ダンブルドア（ジュード・ロウ）に会ったニュートは、サンダーバードの件について話をする。

ダンブルドアは、クリーデンスがパリで家族を探していることをニュートに話し、それが、フランスの純血一族の最後の一人であり、リタの異母兄だという噂のユスフ・カーマ（ウィリアム・ナディラム）だと伝える。

愛を与える家族がいれば、クリーデンスを救えるかもしれないと言うダンブルドアは、放っておけば彼自身も周囲にも危険が及ぶので、見つけなければならないとニュートに伝える。

旧友の隠れ家の住所をニュートに渡したダンブルドアは、彼を信頼する。

自分で行かない理由を訊かれたダンブルドアは、グリンデルバルドと戦えるのは君だけだとニュートに伝えて姿を消す。

家に戻ったニュートは、アシスタントのバンティ（ヴィクトリア・イェイツ）を帰し、ジェイコブ・コワルスキー（ダン・フォグラー）と恋人クイニー・ゴールドスタイン（アリソン・スドル）が訪ねて来たことに気づく。

ニュートは、クイニーの姉ポーペンティナ”ティナ”（キャサリン・ウォーターストン）が来ていなかったために寂しく思う。

雑誌の記事で、ティナが自分とリタが結婚すると思っていることを知ったニュートは、相手は兄テセウスだとクイニーに伝える。

クイニーはティナが闇祓いのアキレス・トレヴァーと交際を始めたことをニュートに知らせ、自分とジェイコブの結婚について話す。

魔法省が魔法使いと非魔法使いの結婚を禁止しているため、クイニーがジェイコブに魔法をかけたことに気づいたニュートは、彼の魔法を解く。

気分を害したクイニーはその場を去り、彼女を呼び止めたジェイコブは、法は破れないと言って説得し、魔法をかけなくても惹かれていることを伝える。

納得できないクイニーは、ティナの元に行くと言って姿を消す。

クイニー宛のティナの絵葉書がパリから送られたことを知ったニュートは、ジェイコブと共にクリーデンスを捜している彼女の元に向かおうとする。

ニュートは、ニフラーを連れてパリに行くというメモをバンティに残して出発する。

パリ。
ティナは、クリーデンスがいるはずのサーカスに向かう。

サーカス団員となっていたクリーデンスは、動物になることが運命づけられている、呪いをかけられた”マレディクタス”のナギニ（クローディア・キム）に、母親の所在が分かったので、今夜、抜け出すことを伝える。

団長のスケンダー（オラフル・ダッリ・オラフソン）から出番だと言われたナギニは、人々の前で大蛇に姿を変える。

ティナとユスフが見ている前で、クリーデンスはナギニと共に脱出して逃げ去る。

その場を引き揚げるスケンダーに話しかけたティナは、クリーデンスが母親を捜していることを知らされる。

ユスフと話したティナは、クリーデンスと遠縁の可能性があると考える彼から、自分たちが純血一族の最後の男子であるため、それが証明できれば魔法省は彼を殺さないと言われ、協力を求められる。

クリーデンスが勝利の鍵だと考えるグリンデルバルドは、準備は整った自分の元に現れるはずであり、ダンブルドアを殺せるのは彼しかいないとクロール（デヴィッド・サクライ）に伝える。

ポートキー屋（デヴィッド・ウィルモット）に金を払ったニュートとジェイコブは、バケツを使ってドーバー海峡を渡り大陸に移動する。

ジェイコブと共にパリに着いたニュートは、サーカスが行われた場所で、ティナや魔法生物ズーウーの痕跡を見つける。

フランス魔法省に向かったクイニーは、受付でティナはいないと言われて戸惑う。

ヴィンダとアバナシーは、その場からある物を奪う。

街に戻ったクイニーは、ジェイコブの声が聴こえたように思い、雨の中、彼を捜すものの見つからなかった。

不安になり座り込んだクイニーは、ヴィンダに声をかけられる。

クリーデンスはナギニと共に母親の家に向かい、グリンデルバルドの指示に従っていたグリソムがそれを監視していた。

母の部屋でクリーデンスは、その場にいたアーマ・ドゥガード（ダニエル・ユーグ）に、養子縁組の書類に名前があったことを伝えて、小間使いだったと言う彼女に抱きしめられる。

グリソムに襲われたクリーデンスは、反撃して撃退するものの、アーマが犠牲になる。

グリンデルバルドは、しくじったグリソムにクリーデンスを見張るよう指示する。

ジェイコブとカフェにいたニュートは、通りを歩いていたユスフに声をかけ、ティナのことを尋ねる。

昨夜、会った女性かもしれないと言うユスフは、ニュートとジェイコブをティナの元に案内する。

ニュートとジェイコブはティナと再会するが、3人を閉じ込めたユスフは、クリーデンスが死んだら解放すると伝える。

右目を押さえながら苦しむユスフは、意識を失い倒れる。

ピケットが扉の鍵を開けてその場から出たニュートは、ズーウーの声を聴き通りに出る。

ニュートは、ズーウーを鞄に入れることに成功する。

ホグワーツ魔法魔術学校。
テセウスやリタと共にダンブルドアを訪ねたトラヴァースは、ニュートがパリにいることを話し、彼の指示だと確認する。

トラヴァースから、グリンデルバルドと戦ってほしいと言われたダンブルドアは、それを断る。

兄弟同然だった少年時代の自分（トビー・レグボ）とグリンデルバルド（ジェイミー・キャンベル・バウアー）の姿を見せられたダンブルドアは、戦えないとトラヴァースに伝える。

ダンブルドアを敵とみなしたトラヴァースは、監視していることを伝えてパリに向かう。

テセウスを呼び止めたダンブルドアは、グリンデルバルドには手を出すなと言いながら、自分を信じるようにと伝える。

教室に向かったリタは、孤立していた子供時代の自分（テア・ラム）とニュート（ヨシュア・シア）のことを思い出す。

ダンブルドアと話したリタは、亡くなった弟コーヴァスのことを気遣う彼から、すべて打ち明けて心の重荷を下ろすようにと言われ、妹を失い、一生、後悔を背負う自分のようになるべきではないと助言される。

ヴィンダに親切にしてもらったクイニーは、グリンデルバルドが現れたために警戒する。

グリンデルバルドは、クイニーを仲間に引き入れようとする。

ダンブルドアは、グリンデルバルドと”血の誓い”を結んだことを思い出す。

ユスフの右目に寄生虫がいることに気づいたニュートは、それを摘出する。

魔法省に報告しに行くと言うティナを追ったニュートは、グリンデルバルドが信者を集めていることを知る。

ニュートは、魔法省にクリーデンスが何者であるか分かる記録の箱があることをティナに伝える。

現れたグリンデルバルドから望みを訊かれたクリーデンスは、自分自身を知りたいと答える。

グリンデルバルドから、ペール・ラシェーズ墓地に行けば真実が分かると言われたクリーデンスは、ナギニと共にその場に向かう。

ジェイコブは、現れた錬金術師である魔法使いでダンブルドアの友人ニコラス・フラメル（ブロンティス・ホドロフスキー）から、クリーデンスやクイニーがペール・ラシェーズ墓地に向かったことを知らされる。

フラメルは、イルヴァーモーニー魔法魔術学校で呪文学を教えていたアメリカ人の魔女ユーラリー・ヒックス（ジェシカ・ウィリアムズ）に、グリンデルバルドの集会で死者が出ることを伝える。

200年も戦っていないと言うフラメルは、自分なら対抗できると言うヒックスに励まされる。

ニュートは、テセウスに扮して魔法省に向かおうとする。

リタは、クリーデンスが行方不明の弟かもしれないと考えるテセウスから、記録を調べると言われて動揺する。

トラヴァースに呼ばれたテセウスは、集会の参加者は全員逮捕するよう指示され、自分に扮してティナと共に現れたニュートに気づく。

自分の姿に戻ったニュートはテセウスに追われるものの、ティナと共に彼を振り切る。

ペール・ラシェーズ墓地。
アバナシーは、魔法省から持ち出したレストレンジ家の記録を保管する。

クイニーを捜すジェイコブは、何者かに杖を向けられる。

ティナの婚約者ということで資料室に入ったニュートは、雑誌の記事は誤報で、リタの婚約者はテセウスだと彼女に伝える。

リタは、レストレンジ家の記録がペール・ラシェーズ墓地に移管されたことを確認し、身を隠していたニュートはそのことを知る。

それに気づいたリタは、ニュートをティナを見つける。

そこに魔女の使いであるマタゴが現れ、ズーウーを使ったニュートは、ティナとリタと共にその場から逃げる。

ニュートとティナと共にペール・ラシェーズ墓地に向かったリタは、クリーデンスとナギニに杖を向けるユスフから、妹なのか訊かれる。

自分は誰なのかを問うクリーデンスは、名前も過去も不明のままだと言いながら、ユスフとリタの過去を知ろうとする。

ユスフの父はセネガルの純血一族のムスタファ・カーマ（ヒュー・クオーシー）で母はロレナ（イソーラ・バルベ＝ブラウン）であり、フランスの純血一族コーヴァス・レストレンジSr.（キース・シャンター）が呪文をかけて彼女を奪った。

ロレナは女の子リタを産んで死に、我を失い死を前にした父から、必ず復讐しろと言われたことをユスフは話す。

レストレンジの最愛の者リタを殺そうとしたが、彼は娘を愛さず、妻の死後3か月で再婚し、生まれた息子コーヴァスは愛した。

クリーデンスはコーヴァスが自分だと思い、ユスフは、復讐を恐れたレストレンジが、息子を小間使いのアーマに任せてアメリカ行きの船に乗せたと伝える。

船は沈没したがコーヴァスは助かったと言うユスフは、クリーデンスを殺そうとするものの、リタは自分がコーヴァスを殺したと伝える。

記録の箱を開けたリタは、女は花として描かれ、男だけが記録されているレストレンジ家の家系図を見せる。

リタは、幼い自分（ルビー・ウールフェンデン）もコーヴァスとアメリカに向かい、泣いてばかりいる弟から解放されたかったために、別の子供とすり替えてしまったことを話す。

アーマと共に救命ボートに乗り、自分と赤ん坊は助かったが、コーヴァスは海に落ちて死んだと、リタは皆に伝える。

結局、クリーデンスは誰の子かは分からなかった。

集会は始まり、ジェイコブはクイニーと再会できる。

ニュートとティナは、クイニーや家系図などすべてが罠だと思いながら、逃げ道を探そうとする。

仲間を探すことをティナに指示したニュートは、彼女と別れる。

グリンデルバルドが姿を現し、非魔法族の存在を認めつつ、彼らが起こす将来の戦争を予言し、それと戦うのが魔法族の使命だと訴える。

その場をテセウスらが監視し、グリンデルバルドは闇祓いが紛れていると考える。

テセウスらの攻撃を受けたグリンデルバルドは、このことを世に伝えるよう信者に伝える。

信者は姿を消し、テセウスはグリンデルバルドを捕らえようとする。

信者だけが安全に渡ることができる青い炎の輪を出現させたグリンデルバルドは、近づいてきたクリーデンスを抱きしめる。

ジェイコブの制止も聞かずにクイニーもその場に向かい、グリンデルバルドはニュートとテセウスに襲いかかり、リタが立ち向かう。

グリンデルバルドに導かれそうになったリタは、自ら犠牲になりニュートらを逃がす。

フラメルの力を借りたニュートらは、パリの崩壊を食い止める。

テセウスと抱き合ったニュートは、ニフラーが、グリンデルバルドの血の誓いの小瓶を手に入れたことに気づく。

ホグワーツ魔法魔術学校。
ティナやテセウスら執行部と共に到着したニュートは、ダンブルドアと2人だけで話をする。

オーストリア、ヌルメンガート城。
グリンデルバルドは、考え込むクリーデンスに杖を渡す。

リタのことをニュートに確認したダンブルドアは悲しみ、血の誓いの小瓶を見せる彼から、戦わない約束をしたのかと訊かれ、その通りだと答える。

小瓶を壊せるかと訊かれたダンブルドアは、たぶんできるとニュートに伝えて校内に向かう。

グリンデルバルドは、恐るべき裏切り者である血を分けた兄弟が苦しめているとクリーデンスに話しながら、一族の窮地に現れる不死鳥を見せる。

本名を明かすというグリンデルバルドは、”アウレリウス・ダンブルドア”だとクリーデンスに伝え、共に世界を作り変えるのだと言ってその場を去る。

杖を使ったクリーデンスは、山の斜面を吹き飛ばす。