宝の在りかを知るメリク(ウォルター・スレザック)は、世界支配を狙っていた。
船室を荒らす”ジャマル”という悪の精は、嵐に遭遇する船に現れた。
シンドバッドと相棒のアブー(ジョージ・トビアス)は、船に向かう猟師のボートを追う。
漁師のボートを転覆させたシンドバッドとアブーは、嵐の中、漂流する船”アーメッド”に乗り込む。
船をバスラの方角に向けたシンドバッドは、船員が毒を飲まされて死んでいることを知り、アレキサンダー大王がオマーンの海でたどった航路の地図を見つける。
シンドバッドは、その部屋の飾り窓が、デリアバーが描かれた自分のメダルと同じデザインであることに気づく。
バスラの港に着き、アブーから船が自分たちのものになったことを知ったシンドバッドは、地図がなくなっていることに気づき、生きている船員がいたと考える。
デリアバーがアレキサンダー大王の宝の島だということは覚えていたシンドバッドは、船を売る提案をするアブーに、これから大変なことになると伝える。
法律が変わり船が競売にかけられることになり、買い手がなければ自分のものになることを競売人(シェルドン・レナード)から知らされたシンドバッドは、入札されないように仕向ける。
現れたシリーンが値を付けたため、値を競り上げるシンドバッドは、メダルを見て態度を変えた彼女から、デリアバーの王子だと思われる。
その通りだと答えてしまったシンドバッドは、シリーンに船を譲ろうとする。
シンドバッドは、帰ろうとするシリーンに今夜、訪ねる約束をする。
船を2万で落札したことになってしまったシンドバッドは、隙を見て競売人の金をアブーのズボンのポケットに入れて、彼に落札代金を払わせる。
その夜、首長を慕うシリーンは、王子の秘密を聞き出して知らせようとする。
召使いのピルーズ(ジェーン・グリア)から王子が来たことを知らされたシリーンは、彼を迎える準備をする。
アブーは屋敷から飛び立った鳥を追いかけ、シンドバッドはシリーンの元に向かう。
自己紹介するシリーンのベールを外したシンドバッドは、その美しさに驚き心を奪われる。
自分をデリアバーに連れて行くと言われたシリーンは、シンドバッドが本当に王子かを疑い、甘い言葉で誘われても旅立つ決心がつかない。
何者かに襲われたシンドバッドは剣を奪い、戻ってきた鳥が”ジャマル”と話す。
シンドバッドは、剣の柄にジャマルと書かれていることに気づく。
翌日、出航したシンドバッドは、シリーンを追いダイブルに向かうことをアブーに伝える。
シリーンがデリアバーの秘密を知っているはずだと思うシンドバッドは、彼女を見つければ王の宝を手に入れることができるだろうと考える。
鳥が話すジャマルのことが気になるシンドバッドは、アブーが集めたユスフ(マイク・マズルキ)ら船員たちを警戒する。
水を飲もうとしたシンドバッドは、アブーからやめた方がいいと言われ、役立たずの床屋のメリクにそれを飲ませ、毒入りでないかを確かめる。
メリクからかつて王宮で内科医をしていたと言われたシンドバッドは、毒入りなら自分で治すようにと伝える。
夜になり、シンドバッドの船に迫った首長は、シリーンの元に向かい寄り添う。
シリーンは、シンドバッドの船を見つめながら彼のことを想う。
翌日、メリクからジャマルの話を聞いたシンドバッドは、かつて水に毒を入れた疑いがあるジャマルが今回も犯人だろうと言われ、ダイブルの首長も彼に騙されたことを知る。
ジャマルが殺されたことも知ったシンドバッドは、王子の話にもなり、宝の島に着く前に何者かに殺される運命だと言うメリクに髭を剃ってもらう。
父王アガは、アーメッド王子に知られないように宝を隠し、この船を与えたと話すメリクは、シンドバッドの胸のメダルに気づく。
メリクは秘密を守ることを約束し、ダイブルには向かわない方がいいと忠告する。
翌日、ダイブルに着いたシンドバッドは、戻った鳥を王宮に向かわせる。
シンドバッドは、王宮には行かない方がいいと言うメリクの話を聞かずに、その場に向かおうとする。
船は首長に押収され、シンドバッドは捕らえられることになるが、アブーと共に逃げて王宮に向かう。
戻った鳥を見つめるシリーンは、神の使いならよかったのにとつぶやく。
衛兵に見つかるもののシリーンの元に向かったシンドバッドは、彼女を強引にデリアバーに連れて行こうとする。
シリーンが呼んだ衛兵から逃れたシンドバッドだったが、首長に捕らえられる。
剣を奪った首長は、それがジャマルのものであることを知り、どの女に誘われたのかをシンドバッドに問う。
シンドバッドを処刑しようとした首長は、シリーンから彼がアーメッド王子であることを知らされ、態度を変えて歓迎する。
女を与えると言われたシンドバッドはピルーズを選び、首長からデリアバーに案内してほしいと言われて戸惑う。
話を始めたシンドバッドは、ランプから煙を出し、その隙にシリーンを連れて逃げる。
王宮を出たシンドバッドは、アブーを連れて船に戻り、準備をしていたユスフらと共に出航する。
地図を見たと言うメリクの記憶があてにならないシンドバッドは、シリーンを捕えていることを伝えるものの、危険が迫ると警告される。
シリーンからデリアバーの場所を聞き出そうとしたシンドバッドは、彼女から、首長がそれを探らせるために、自分をバスラに向かわせ船を買わせようとしたことを知る。
自分は船乗りのシンドバッドだとシリーンに伝えたシンドバッドは、憧れていたと言う彼女の話も聞かずに、メダルが地図ではないかと考える。
メダルをつけているのは危険だと言って、それを外そうとするシリーンを責めるシンドバッドは、彼女を牽制しながらキスする。
翌日、シンドバッドの船を追った首長は、彼を生け捕りにしようとする。
霧の中に逃げ込んだシンドバッドは、メリクに乗組員とシリーンを監視させる。
首長は、送り込んでいたスパイが帆に火を放ったことを確認し、シリーンがその松明を海に捨てる。
シリーンが合図をしたと思ったシンドバッドは、スパイに殴られるものの、ユスフがスパイを殺す。
船を占領した首長は、シリーンから、地図は見つからず王子は航路を知らないことを知らされる。
デリアバーの王はメダルを持つものを王子と思い信じると伝えたシリーンは、首長にメダルを渡す。
シリーンから、王子は必要なくなったと言われた首長は、処遇は考えておくとシリーンに伝える。
メリクを拷問した首長は、航路を知っていると言う彼を解放し、シンドバッドにシリーンが奪ったメダルを見せる。
王子に成りすますのは無理だと首長に伝えたシンドバッドは、剣を奪いメダルを取り戻し、メリクがジャマルであることを知る。
水に毒を入れて地図を奪い処分したと話すメリクは、三人で協力しなければ宝は手に入れられないと伝える。
首長はデリアバーに着いたことをメリクから知らされ、シンドバッドも喜ぶ。
小舟で島に向かったシンドバッドらは、アレキサンダー大王の宮殿に向かう。
宮殿に着いたシンドバッドは、父王アガ(アラン・ネイピア)に話しかけ、過去のことは忘れたと言いつつメダルを確認した王に、王子だと信じてもらえる。
メリクから宝のことを訊かれたアガは話そうとするが、シンドバッドは、親族だけに教えるべきだと彼に伝える。
宝がどこにあるか定かでないと言うアガは、海賊から救われたというシリーンを歓迎する。
欲を捨てて平穏に島で暮らす人生を選んだと話すアガに、シリーンはすべてを伝える。
シンドバッドに剣を向けたメリクと首長は、宝の場所を教えなければ殺すとアガに伝える。
宝の場所を教えようとするアガを制止したシンドバッドは、自分は王子ではなく、メダルは市場で買ったと言って、世界一の詐欺師、船乗りシンドバッドだと伝える。
メリクから奪った毒をシンドバッドから渡された首長は、花のエキスだと言うメリクにそれを飲ませる。
それを飲んだメリクが無事だったために憤慨した首長は、シリーンとシンドバッドを拘束して、アガから宝の場所を聞き出そうとする。
アガの話を聞いたメリクが泉の仕掛けを操作し、その下に隠されていた宝が現れる。
シンドバッドを救ったアガは、彼を息子と呼び、シリーンを捜すよう指示する。
首長は宝を見て興奮し、シンドバッドがまだ生きているので安心できないと言い残したメリクは、毒が回り息絶える。
船に戻っていたシンドバッドは、部屋に閉じ込められるシリーンを救う。
乗組員を殺し船を奪ったシンドバッドは、小舟で戻る首長らを火の玉で攻撃する。
先に戻っていた首長の部下ムアリン(ブラッド・デクスター)は、自分はただの傭兵だとシンドバッドに伝える。
小舟の部下たちは逃げ出し、首長は、シンドバッドが放った火の玉の直撃を受ける。
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宝を見せながらバスラの仲間たちに話を信じさせたシンドバッドは、愛に感動し、勇気と忍耐そして喜びを教訓として得たと言って、宝など無価値だと伝える。
デリアバーに戻るつもりのシンドバッドは船に乗り、島がどこか訊かれたために、心や頭の中、そしてここだと言ってシリーンを抱きしめる。