ミュージカル映画の黄金期を築いたMGMの創立50周年記念作品である注目のアンソロジー映画。 |
・ジェームズ・スチュアート / James Stewart / Pinterest
・ジーン・ケリー / Gene Kelly / Pinterest
・エリザベス・テイラー / Elizabeth Taylor / Pinterest
・ジュディ・ガーランド / Judy Garland / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジャック・ヘイリーJr.
製作総指揮:ダニエル・メルニック
製作:ジャック・ヘイリーJr.
脚本:ジャック・ヘイリーJr.
撮影:ラッセル・メティ
編集
バド・フリーデン
デヴィッド・ブレウィット
音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演
フランク・シナトラ
エリザベス・テイラー
ピーター・ローフォード
ジェームス・スチュワート
ミッキー・ルーニー
ジーン・ケリー
ドナルド・オコーナー
デビー・レイノルズ
フレッド・アステア
ライザ・ミネリ
ビング・クロスビー
アメリカ 映画
配給 MGM
1974年製作 134分
公開
北米:1974年6月21日
日本:1975年3月22日
北米興行収入 $26,890,200
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
フランク・シナトラが、1929年の「ハリウッド・レヴィユー」で用いられた、 MGMのテーマソングとも言える”雨に唄えば”を映画作品の歴史を追って紹介する。
1930年代の”ジミー・デュランテ”、1940年代の”ジュディ・ガーランド”、そして1950年代のジーン・ケリーによる「雨に唄えば」(1952)に続く。
MGMのスタジオから現れたシナトラは、小ぢんまりと始まったミュージカル映画の製作が、 何百人もの出演者が登場しスペクタクル化されていく様子を語る。
そしてシナトラは、絶妙のコンビとなるフレッド・アステアとエレノア・パウエルの、「踊るニューヨーク」(1940)の二人のタップダンス・ シーンを紹介する。
シナトラから進行を受け継いだエリザベス・テイラーは、自分が子役として活躍した懐かしい日々と、ミュージカルの楽しさを語る。
...全てを見る(結末あり)
*参考
・「ザッツ・エンタテインメント」(1974)
・「ザッツ・エンタテインメント PARTⅡ」(1975)
・「ザッツ・エンタテインメント Ⅲ」(1994)
当時の作品を関係した大スターが紹介する、かつてのハリウッドの最盛期を、西部劇などと共に支えたミュージカル映画が衰退してしまった1970年代に、往年の名作や活躍したスター達を称えて再び脚光を浴びせた、ミュージカル映画の素晴らしさを再認識させた、注目のアンソロジー作品。
原題”That’s Entertainment!”は、作品中でも紹介される1953年の「バンド・ワゴン」のために、アーサー・シュワルツ(作曲)とハワード・ディーツ(作詞)が書き下ろした曲が基になっている。
日本では馴染みのない旧作や未公開作品、当時のハリウッドを代表する超豪華なホスト役の出演も、ファンにはたまらなく嬉しい。
個人的には、その顔ぶれだけでも満点を付けてしまう。
当時、少年だった私を含めて、本作によって、名作ミュージカルの素晴らしさを知り、”とり憑かれる”ほどの感銘を受けた方も多いはずだ。
雑草の生い茂る、朽ち果てた当時のセットなどが、まだ残されていたことにも驚き、絢爛豪華な作品を盛り上げた見事なセットとの対比が非常に興味深く、歴史や時代の流れも感じさせる。
登場するホスト達が、盟友だったスター達を懐かしく語り称える姿、そして、その黄金期を支えた若きスター、母ジュディ・ガーランドの思い出を語るライザ・ミネリの言葉などに、素晴らしい伝統を受け継ごうとする、力強いメッセージも伝わってくる。
監督は、「オズの魔法使」(1939)でブリキ男を演じた、ジャック・ヘイリーの息子ジャック・ヘイリーJr.で、当時の夫人はライザ・ミネリである。
*ライザ・ミネリの母ジュディ・ガーランドの作品が「オズの魔法使」であり、義父もそれに出演し、夫の作品だというところも何かの縁だろうか。
音楽はヘンリー・マンシーニが担当している。
*出演(登場順)
フランク・シナトラ
エリザベス・テイラー
ピーター・ローフォード
ジェームス・スチュワート
ミッキー・ルーニー
ジーン・ケリー
ドナルド・オコーナー
デビー・レイノルズ
フレッド・アステア
ライザ・ミネリ
ビング・クロスビー