控訴のための弁護士を捜すデニスは、立ち退かなくてはいけない状況になり、それをリンに伝えて、コナーのことを考えると辛かった。
保安官と共にデニスの家に向かったリックは、家が銀行の差し押さえ物件になったことを伝えて明け渡しを求める。
30日以内なら控訴できると伝えたデニスだったが、リックから、現金3500ドルと鍵の返却を申し出たと言われ、それを拒否したために明け渡しを要求できると言われる。
それを拒むデニスとリンだったが、リックは後を保安官に任せる。
デニスとリンの話は聞き入れられず、貴重品と必要なものを持って家から出るよう命ぜられる。
仕方なく荷物をまとめたデニスとリンは、学校から戻り事情を知ったコナーを説得する。
車に荷物を積み込み隣人に別れを告げたデニスは、リックから、24時間以内に取りに来ない場合は家財を処分すると言われる。
モーテルに向かったデニスらは、暫く暮らすことになる部屋に荷物を運ぶ。
引っ越すことを考えるリンに、家を諦めるつもりはないと伝えたデニスは、工具が盗まれたことに気づく。
リックの部下に工具を盗まれたことに気づいたデニスは、彼らの元に向かいトラブルになる。
騒ぎに気づいたリックはそれを鎮めて、部下のビル(カレン・モス)らを現場に向かわせ、デニスに、50ドル払うので働く気があればついて来るようにと伝える。
現場に向かったリックは、糞尿まみれにして出て行かれた家の処置に困り、デニスが250ドルで掃除することを引き受ける。
他の作業もできることをデニスに確認したリックは、後を任せる。
モーテルに戻ったデニスから、稼いできた現金を受け取ったリンは驚き、コナーも喜ぶ。
翌日、コナーを新しい学校に向かわせたデニスは、リックの屋敷に呼ばれる。
壊れたエアコンと水漏れの修理を頼まれたデニスは、作業を始める。
修理を終えたデニスを郊外の住宅街に連れて行ったリックは、右腕として育てて、自分の仕事を任せようと考えていることを彼に伝える。
すべてを犠牲にして自分に尽くせとデニスに伝えたリックは、ある家が隣から電気と水道を盗んでいることに気づく。
会社に連絡して住人などを調べさせたリックは、これから必要になると言ってデニスに銃を渡すものの、彼は受け取らなかった。
住人がフランク・グリーン(ティム・ギニー)だと知ったリックは彼と話し、隣人の代理人だと言って窃盗行為だと伝える。
延長コードとホースを外すよう指示されたデニスは、フランクから、裁判所で見かけたと言われ、息子同士が同級生だと知る。
家の差し押さえに対して不当だと訴えたと言われたデニスは、自分の家は取られて今はモーテル住まいだと伝える。
リックに仕事をもらっていると伝えたデニスは、フランクの息子アレックスに声をかける。
銀行に差し押さえられる家は、90日以内に立ち退き命令が出るとリックから知らされたフランクは謝罪し、次回は保安官に通報すると言われる。
車に乗ったデニスは、リックから、辛い現場に立ち会うことになるが、住人に法には従ってもらうと言われるものの、複雑な思いだった。
立ち退き予定の家の設備をデニスに外させたリックは、売却予定の家に向かい、連邦抵当公庫に売るために住める状態にしようとする。
3万3000ドルの設備費を払うのは政府だと言うリックは、手際よく仕事をするデニスに、自分と働くか検討するようにと伝えて3250ドルの小切手を渡す。
無能な政府はどうなっても構わないが、この大金にトラブルの予感を感じると伝えたデニスは、リックから、真面目に働いた結果はどうなったのか訊かれる。
これは泥棒だと言うデニスは、8万5000ドルの返済義務を怠っている自分のことを泥棒だと指摘されたために、ローンだと答える。
銀行はそうは考えず国も同じだと言うリックに、金は工具を買うために使い家族を守るために使い、経済破綻は予測できないと伝える。
自分ならそれに気づくと言うリックは、返済ができず銀行に家を取られても自分なら金を作れたと伝えて、やろうと思えばできるので、問題を把握し、なぜモーテルにいるのか考えるようにとデニスに助言する。
働く決心をしたデニスは、小切手の金額を家を取り戻す頭金にしたいと伝える。
小切手を投資のためにとっておくようにと言うリックは、資金の使い方と2倍にする方法を教えるとデニスに伝えて励ます。
その後デニスは、仲間達と設備を外す仕事と共に、立ち退き命令の出ている家主に、期限前に家を引き渡せば現金3500ドルを渡す”鍵で現金”という方法を提案する。
モーテル生活は変わらなかったものの、デニスと家族は充実した日々を過ごせるようになる。
外した設備を確認したリックは、6700ドルの取り分を渡せるとデニスに伝える。
住人達と会う際に危険を感じ始めていたデニスは、リックから銃を受け取る。
仲間達を集めて空き家を探し、賃貸契約をしていると見せかけて”鍵で現金”の手続きを済ませたデニスは、それをリックに報告する。
愛人を住まわせている家にデニスを連れて行ったリックは、結婚しない理由と子供の母親のことを尋ねるが、デニスは詳しい話は避ける。
今回の取り分は7200ドルになると言われたデニスは、それと前回の金を預けるとリックに伝える。
借家の儲けもあると言うデニスは家を取り戻す考えを伝え、現在の家の評価額は17万ドルで、銀行から買うので15万5000ドルを自分に返済することをリックから提案される。
登録手続きがあるで2か月は引っ越せないといわれたデニスだったが、それに同意してリックに感謝する。
ある家の立ち退きの件を伝えたリックは、それを任せようとしたデニスが怖気づくために、厳しい現実の中で這い上がった自分の体験を話し現場に向かわせる。
銃を用意して向かったデニスは、保安官と共に家主のタナー(J・D・エヴァーモア)と話し、今日が立ち退き期限だと伝える。
タナーと家族を気の毒に思いながら、デニスは仕事を終える。
リンとコナーを連れて以前の家に向かったデニスは、取り戻せたことを伝えて二人を驚かせる。
信じられないリンは、銀行から買ったリックにローンを返済することをデニスから知らされる。
その後デニスは、家主に騙された住人や痴呆症気味の老人などを退去させて、”鍵で現金”のも提案も続けるが、気の毒な人々の姿を見て心を痛める。
デニスを伴い、大手不動産企業のフリーマン(クランシー・ブラウン)に会ったリックは、1000物件を扱う契約を任される。
リックから、ライバル社が狙っている物件を調べるよう指示されたデニスは、取り分が6%で20~30万ドルになると言われて納得する。
ライバル社の動きを探っていたデニスは、見かけたフランクに声をかけて力になろうとするものの、いい弁護士を見つけたので必ず勝てると言われる。
自分も抵抗できなかったので無理だと伝えたデニスだったが、助けはいらないと言うフランクに追い払われる。
物件から設備が消えればライバルは逃げ出すと考えたリックは、その間に銀行と交渉して物件を売リさばくことでデニスと話しを進める。
そんな時デニスは、プール付きのある物件に興味を持つ。
モーテル住まいは続いていたが、コナーは誕生パーティーを開いてもらい、デニスから自転車をプレゼントされる。
家を追い出された家族がモーテルに現れ、その主人がデニスに気づき、彼に言い寄り非難して罵倒する。
リンとコナーに知られるとまずいデニスは焦り、それを否定しながら男と揉み合いになる。
部屋に戻ったデニスは、ここを去りたいと考えるリンに、男のことは知らないと言うしかなかった。
30日以内に全て空き家にする条件でライバル社を排除したリックは、盛大なパーティーを開く。
取り分は6万3000ドルだとデニスに伝えたリックは、1軒から始まった夢が100軒になったことを喜ぶ。
デニスから恨まれたことはないか訊かれたリックは、道で突き飛ばされ、この3年いつも周囲を気にしているので拳銃を携帯していると答える。
悩んでいる様子のデニスを気遣うリックは、何としても家族に家を与えたいと言われ、前の家は登録に2週間かかるので、貯めた金で好きな家を買うことを提案する。
考えた末にプール付きの家を手に入れたデニスは、荷物を車に積み込んでリンとコナーを連れて行く。
豪邸を購入したことをデニスから知らされたリンは戸惑い、自分達の家として認めようとしない。
以前の家が引っ越すまでに数週間かかるために売ってしまったことを知ったリンは、人を追い出した金で買ったのかデニスに尋ねる。
稼いで買ったと言われるものの、タンパの兄の家に行くことを考えるリンは、自分達を追い出したリックから買った家には住めないとデニスに伝える。
何とか留まってくれたリンとコナーのことを考えると、デニスは新居での生活を楽しむ気になれなかった。
リックに呼ばれたデニスは、家主の一人が郡裁判所に差し押さえ停止を訴えたために、勝訴したら取引業者が手を引くと言われ、抵当通知がファイルされていなかったことを知らされる。
日付を変更してあるので、それを9時45分までに裁判所で書記官に渡すよう指示されたデニスは、文書偽造だと考えるが、リックから、書類不備はよくあると言われる。
家主がフランクだと知ったデニスは、迷いながら裁判所に向かう。
フランクと妻子の様子を気にしながら躊躇するデニスは、連絡がないために焦るリックからの電話を受けて、書類は今から渡すと伝える。
そのまま帰ろうとしたデニスは書記官に呼び止められ、書類を持ち去られる。
書類は法廷に提出され、それは添付されていなかったと言い張る、フランクの差し押さえ停止の訴えは認められなかった。
その様子を見て居たたまれない気持ちになったデニスは、帰宅するもののリンとコナーの姿はなかった。
酔い潰れてしまったデニスは、翌朝、リックの電話で起こされ、フランクの家に向かう。
保安官と共に入り口に向かおうとしたリックとデニスだったが、銃を手にしたフランクは窓を割って威嚇射撃をする。
妻子に奥の部屋にいるよう指示したフランクは、判決が出るまでたった60秒で誰も書類を調べなかったと言って、当初、抵当通知はなかったと伝える。
判事は住民のことなど何も考えていないと言うフランクは、近づいてきたデニスに銃を向ける。
ここは君の家だとフランクに伝えたデニスは、銃を下ろして家族を出すようにと説得する。
納得しないフランクは、デニスから、自分が裁判所で書記官に偽造文書を渡したと言われたために、銃を捨てて家を出る。
フランクは逮捕され、妻子は警官に保護される。
デニスから、フランクは悪くないと言われて事情を聞いた刑事らは、リックに話を聞こうとする。
リックから、”やってくれたな、お見事だ、礼を言う”と言われたデニスは、事情聴取のために警察に向かう。
フランクの息子アレックスは、デニスに微笑む。