服装を整えてある屋敷に向かったルイーザは、カミーラ・トレイナー(ジャネット・マクティア)に迎えられて面接を受ける。
カミーラの夫を介護するのかと思ったルイーザだったが、2年前の交通事故で四肢が麻痺した息子の介護だと知らされる。
現れたカミーラの夫スティーヴン(チャールズ・ダンス)に挨拶したルイーザは、6か月間の仕事を引き受ける気があるかをカミーラから問われ、迷わずにできると答える。
馬小屋を改装した離れに案内され、仕事の内容をカミーラから教えられたルイーザは、息子ウィルとは友達同士のように接するようにと指示されて、彼を紹介される。
正気を失った者のように振る舞ったウィルは、ジョークだと言ってルイーザに挨拶し、看護師ネイサン(スティーヴ・ピーコック)と共に、一応、彼女を歓迎する。
帰宅したルイーザは、採用されたことを家族に伝えて喜ばれる。
翌日、ネイサンから仕事の内容を知らされたルイーザは、身体介助は必要なく、ウィルを励ますだけでいいと言われる。
ウィルの元に向かったルイーザは、心を閉ざす彼から、話しかけないようにと言われてしまう。
その後もウィルに相手にされないルイーザは流石に落ち込み、大学に戻る考えの妹のカトリーナ”トリーナ”(ジェナ・ルイーズ・コールマン)と息子のトムも支えなくてはならなくなり、我慢するしかなかった。
親友のルパート・コリンズ(ベン・ロイド=ヒューズ)と共に訪ねてきたアリシアから、彼と結婚することになったことを知らされたウィルは、ショックを受ける。
そのことをパトリックに話したルイーザは、計画していた旅行はノルウェーにして、トライアスロンに参加すると彼から言われる。
ウィルが壊したアリシアの写真立てを直していたルイーザは、わざと壊したと言う彼に八つ当たりされる。
仕事でやっていることだと言ってウィルの態度に意見したルイーザは、辞めろと言われても雇い主はカミーラだと反論する。
お金のために失業するわけにはいかないと、ルイーザはウィルに正直に話す。
フランス映画「神々と男たち」のDVDを一緒に観るようにとウィルから言われたルイーザは、字幕付きの映画は苦手だと伝える。
”命令”だと言われたルイーザは仕方なく鑑賞し、作品を気に入ってしまう。
屋敷の外に出たウィルとルイーザは映画のことなどで話が弾み、そんな二人を見てカミーラは安心する。
笑顔を見せたウィルを検査に連れて行ったルイーザは、脊髄を損傷しているために回復は見込めないことを、付き添ったネイサンから知らされる。
パトリックと映画を観に行ったルイーザは、スペイン映画の「オール・アバウト・マイ・マザー」を観たいと思うが却下される。
翌日、容態が悪いウィルの対処に困ってしまったルイーザは、連絡するようにと言って出かけたスティーヴンやネイサンが電話にでない。
暫くして現れたネイサンが、体温調節ができないウィルに適切な処置をする。
夜になり付き添っていたルイーザは、ウィルのパソコンの中にあった、彼が元気な頃のバースデー・ビデオを見る。
目覚めたウィルに泊まると伝えたルイーザは、事故についてを尋ねて、バイクに撥ねられたことを知らされる。
ウィルから楽しい話をしてほしいと言われたルイーザは、”モランホンキー・ソング”を歌い、子供の頃の話をする。
ルイーザは、子供時代に買ってもらった長靴がお気に入りで、ハチ柄のタイツと一緒に履いていたことなどを話す。
冬が過ぎたある日、大学にも受かりファッションを専攻するつもりだったと話すルイーザに、可能性を感じると言うウィルは、やりたいことを試すよう助言する。
髭を剃ることをルイーザから勧められたウィルはそれを承知し、彼女に髭を剃ってもらう。
その後、6か月で結論を出し、ウィルの”自殺”を認めようとしたスティーヴンの考えにカミーラが反論する話を、ルイーザは聞いてしまう。
死ぬ権利を訴え自殺を幇助するスイスの団体”ディグニタス”からの手紙を受け取っていたスティーヴンは、ウィルの気持ちを察してあげるようカミーラに伝える。
動揺するルイーザはカトーリーナに会い、自殺防止の監視役のような仕事を続ける気になれないと話す。
ウィルを思っているなら見捨てるべきではないと言われたルイーザは、彼が死を望むなら、残された時間を有意義なものにしてあげるのが役目でないのかとカトリーナから助言される。
大富豪なのだから、好きなことにお金を使い最期の時を迎えさせるようにとも言われたルイーザは、それにより、ウィルの気持ちが変ることに期待する。
ウィルを楽しませるためのリストを作り、スティーヴンとカミーラの了承を得たルイーザは、ネイサンと共にウィルを連れて競馬場に向かう。
賭けた馬がまともに出走できず、会員でないためレストランの入店も拒まれたルイーザは、楽しめなかったウィルをコンサートに誘う。
いつもとは違う真っ赤なドレスを着て、正装したウィルと共に会場に向かったルイーザは、演奏を楽しみ屋敷に戻る。
車から降りようとしないウィルは、デートの余韻に浸りたいとルイーザに伝える。
家で自分の誕生日パーティーが開かれるため、家族が招待したいと言っているとウィルに伝える。
招待を受けたウィルは、バーナードやジョージーに歓迎される。
食事が始まり、トレーニングを兼ねて走って現れたパトリックがパーティーに加わる。
世話係とは言え、ルイーザがウィルを介助する姿をパトリックは気にする。
バースデーケーキを出してもらったルイーザは、両親から手作りのアルバムを贈られて喜ぶ。
パトリックからは、彼の名前入りのハートのペンダントを渡されたルイーザは、ウィルから以前話したハチ柄のタイツを受け取り、そのユーモアに感激する。
タイツで興奮するルイーザを見て驚くパトリックは、帰り際のウィルのジョークにも笑えない。
数日後、ルパートとアリシアの結婚式の招待状が届いたウィルは、それをルイーザに伝える。
案内したい場所があるとルイーザに伝えたウィルは、屋敷から見えるトレイナー家が所有する城に向かう。
素晴らしい場所だと言うルイーザに、もっといい所があると伝えたウィルは、パリのポンヌフ橋、ドフィーヌ広場、カフェのテラスでのコーヒー、クロワッサンといちごジャム・・・と話す。
今直ぐ行くことを提案されたウィルだったが、昔の自分の姿で行かなくては意味がないことをルイーザに伝える。
昔の思い出を壊したくないと言うウィルは、アリシアの結婚式には出席するつもりであることをルイーザに伝え、付き添いを頼む。
父バーナードから、城のメンテナンスの仕事が決まったと言われたルイーザは喜ぶ。
ウィルに電話をして感謝したルイーザは、これで家族の心配をせずに自分の道を歩めると彼から言われる。
数日後、屋敷に現れたローラーと言う人物をネットで調べたルイーザは、彼が遺書及び委任状の専門家であること知る。
それをルイーザから知らされたカミーラは、現実を受け入れようとする。
結婚式当日、ウィルに付き添い式に出席したルイーザは、アリシアの名付け親だと言うメアリー・ローリンソン(ジョアンナ・ラムレイ)から話しかけられる。
ウィルはいい青年だが、結婚したとしても花嫁が不幸になると、メアリーはルイーザに話す。
アリシアと話し出席したことで感謝されたウィルは、ルイーザからダンスに誘われる。
ウィルの車いすに乗って外に出たルイーザは楽しい時を過ごし、翌朝、屋敷に戻る。
旅行を兼ねたノルウェーのトライアスロンの応援には行けないとルイーザから言われたパトリックは、彼女がウィルの旅行に付き添うと知り驚く。
理解できないと言うパトリックはその場を去り、ウィルの様態が急変したという連絡を受けたルイーザは病院に向う。
ネイサンからウィルは肺炎だと知らされたルイーザは、スティーヴンからは2年で4度目だと言われる。
その場で一夜を過ごしたルイーザは、朝になり、カミーラと付き添いを交代する。
屋敷に戻ったルイーザはネイサンと話し、ウィルを救おうとする気持ちは分かるが、現実を受け入れて死を選ぶ彼の気持ちを尊重するべきだと言われる。
自殺を見過ごすなど自分にはできないと言うルイーザは、医師の許可が出るなら、ウィルを旅行に連れて行きたい考えをネイサンに伝えて、納得してもらう。
帰宅したルイーザは、その場で待っていたパトリックから、喧嘩はしたくないと言われて食事をする。
ウィルとの旅行プランを知ったパトリックは、ハネムーンのような内容に驚き、看護師のネイサンも同行すると言うルイーザの話をまともに聞く気になれない。
どうしても行かなければならない大事なことだとルイーザから言われたパトリックは、彼女を見限りその場を去る。
チャーター機で出発したルイーザとウィル、そしてネイサンは、目的地のモーリシャスに到着する。
リゾート・ホテルに到着した三人は、バカンスを楽しむ。
ウィルに寄りそうルイーザは、傍にいてほしいと言われて彼にキスする。
幸せそうなルイーザを見て居たたまれなくなったウィルは、告白することがあると伝えるが、スイスの件は知っていると言われる。
計画を思い留まるようウィルを説得するルイーザは、元の自分に戻れなければ生きてはいけないと言われるものの、決めつけるべきではなくチャンスを与えてほしいと伝える。
自分のために幸せを逃すなとウィルから言われたルイーザは、後悔したくないと話す彼に反論する。
抱きたくても何もできない自分は生きる価値はないと言うウィルは、今夜こうしていられることが、君のできる最高の贈り物だとルイーザに伝える。
両親には半年の猶予と伝えてあるので考えを変える気はないと言うウィルは、帰国してスイスに向かうつもりでるため、ルイーザに同行を求める。
想いを伝えているにも拘らず、死を見届けてほしいとだけのウィルの考えに納得できないルイーザは、出会わなけらばよかったと言ってその場を去る。
帰国した三人は空港でスティーヴンとカミーラに迎えられるが、ルイーザはそのまま家に帰ろうとする。
ルイーザの態度を気にしたカミーラは、ウィルが心を決めたことを悟り動揺する。
帰宅したルイーザは、ウィルを説得できなかったことをカトリーナに伝えて悲しむ。
自殺を望むウィル、それを止めようとしない両親の考えに、ジョージーは納得できない。
後悔と悲しみの日々が続くルイーザは、ウィルを理解し愛してあげるべきだと父バーナードから助言される。
ウィルと両親が旅立ったことをバーナードから知らされたルイーザは、まだ間に合うと言われてスイスに向かう。
スティーヴンとカミーラに歓迎されたルイーザは、ベッドのウィルと二人だけになり、彼に寄りそう。
悲しまないでとウィルから言われたルイーザは、楽しい話をしてほしいと彼に伝える。
かつてルイーザが歌ってくれた”モランホンキー・ソング”を口ずさんだウィルは、ずっと傍にいてほしいと言いながら彼女とキスする。
ルイーザは、両親を呼び入れてほしいとウィルから言われる。
数週間後、パリ。
ウィルの手紙読みながら、それに従いカフェのテーブルに座るルイーザは、口座に振り込んである資金で夢を叶え、町を出て自由になるようにという彼の思いを知る。
ハチ柄のタイツ姿のルイーザは、近くの香水店”L’Artisan Parfumeur”に向かい、自分に合う匂いのはずだというウィルの指示通りに”パピオン”を購入する。