ゲイの写真家と思われる住人がいないことを確認したジョゼフは、とりあえず体を休めることにする。
逃げのびたイザベルだったが、翌朝、襲われた男に捕えられる。
シャワーを浴びて髪の毛を切ったジョーイは服を着替え、かかって来た電話の対応メッセージで、住人のデイモン(ダニー・ウェッブ)が、10月1日まで留守にすることを知る。
デイモンの車の鍵や、銀行から送られて来たキャッシュカードを見つけたジョーイはアパートを出る。
ATMで現金を引き出してドラッグを手に入れたジョーイは、ハイになりながら、ボランティアでホームレスへの炊き出しをする修道女シスター・クリスティナ(アガタ・ブゼク)の元に向かう。
イザベルを捜し救い出さなくてはならないと言うジョーイは、着ている服のことなどを訊かれ、人から貰ったと答える。
金もあると言うジョーイは、警察に通報しようとするシスター・クリスティナに、好きに使えと伝えて現金を渡してその場を去る。
その500ポンドのことを修道院長(ジャー・ライアン)に話したシスター・クリスティナは、渡された相手がアフガニスタンで人を殺した噂などを伝える。
兵士だからであり泥棒だとは限らないと考える院長は、神から受け取ったと言うその金を警察に届けても、警官はパブで飲んでしまうとシスター・クリスティナに伝える。
炊き出しか冬の服代に使うべきだと考える院長から、シスター・クリスティナは、好きに使えと言って渡されたので、昔からの夢に使っていいかと院長に尋ねる。
まだ記録していないので問題ないと、院長はシスター・クリスティナに伝える。
劇場に向かったシスター・クリスティナは、バレリーナのマリア・ジェリンスカの引退公演のチケットを購入しようとする。
10月までの席は既にネットで完売だと言われたシスター・クリスティナは、10月1日のボックス席なら空いていることを知らされるが、チケット代は500ポンドだった。
アフガニスタンのことで悪夢や幻覚を見て苦しむジョーイは、シスター・クリスティナの元に向い、抗生物質が分けてもらおうとする。
断れるものの、何んとかそれを頼んだジョーイは、肋骨が骨折して感染したことをシスター・クリスティナに伝え、抗生物質と鎮静剤を受け取る。
シスター・クリスティナはイザベルのことを話し、炊き出しにも来ないとジョーイに伝える。
イザベルへのメモをシスター・クリスティナに渡したジョーイは、感謝してその場を去る。
デイモンの車で出かけたジョーイは、イザベルを捜すチラシを作り周辺に貼る。
それを見てジョーイに電話をしたイザベルは、トラブルになるので自分を捜さないでほしいということと、2~3週間働いた後に部屋を借りて、その後に北に向かうため、ロンドンを離れたら連絡するとメッセージを残す。
娼婦として働かされていたイザベルは、ビジネスマン風のマックス・フォレスター(クリスチャン・ブラシントン)の相手をする。
3月。
尋ねて来た隣人のトレーシー(シオバン・ヒューレット)から、デイモンは留守のはずだと言われたジョーイは、自分は恋人で、部屋を使ってもいいことになっていると伝える。
体力が回復したジョーイは中華料理店で働き、体を鍛え始める。
ある夜、店で騒ぐ男達を表に連れ出し叩きのめしたジョーイは、オーナーの目に留まる。
チャイニーズ・マフィアの幹部ミスター・チョイ(ベネディクト・ウォン)に紹介されたジョーイは、彼の下で仕事をすることになる。
元妻のドーン(ヴィッキー・マクルア)が、自分の娘を学校に迎えに来た姿を見るジョーイは、心が痛む。
順調にチョイの仕事をこなすジョーイは、多額の報酬を受け取り、シスター・クリスティナにピザなどを届けさせる。
ジョーイから届けられたことを知ったシスター・クリスティナは、それを受け取りホームレスに配る。
7月。
ドーンに会ったジョーイは、生活苦の中で娘を育てる彼女から責められ、金を渡してその場を去る。
その後も食品などが届けられたためジョーイの元に向かったシスター・クリスティナは、ドレスは受け取れないと言ってそれを返す。
シスター・クリスティナは、警察からの連絡で、イザベルの死体が川で見つかったことを伝えて、ジョーイに写真を見せる。
ショックを受けて怒りを露わにするジョーイは、チャイニーズ・マフィアの下で麻薬を売ることをシスター・クリスティナから非難される。
届けているだけだと答えるジョーイは、イザベルが麻薬中毒だったとシスター・クリスティナから言われる。
自分の麻薬だったかもしれないともシスター・クリスティナから言われたジョーイは、腐りきった街の状況を嘆く。
数か月前に受け取った金を自分のために使ってしまったことを話し後悔するシスター・クリスティナは、ワルシャワの姉に工面してもらったと言って500ポンドをジョーイに返す。
イザベルと同じような少女は多くいると言うシスター・クリスティナは、心を入れ替えて、自分が浄化した金を使い、正しい人生を歩むようジョーイに助言する。
去ろうとするシスター・クリスティナを呼び止めたジョーイは、改心することを約束して、ドレスを受け取ってほしいと伝える。
自分は修道女だと言うシスター・クリスティナだったが、ジョーイの気持ちを受け入れて、アフリカに寄付すると伝えてそれを受け取り立ち去る。
かつて、路地で自分とイザベルを襲った暴漢を痛めつけたジョーイは、彼女を買って殴った、30歳くらいで金融マン風の目の上に傷がある男の人相などを聞き出す。
ジョーイから写真展の招待状を受け取ったシスター・クリスティナは、殺人犯の情報を知らせると言うメッセージも確認し、彼から渡されたドレスを着てその場に向かう。
美しいシスター・クリスティナに驚くジョーイは、30歳くらいで目の上に傷がある犯人の特徴を彼女に伝えて、警察に知らせるよう指示する。
招待状がないことをデイモンの代理人から問い詰められたジョーイは、シスター・クリスティナと共にその場を去る。
受け取った金をバレエのチケット購入に使ってしまったことを話したシスター・クリスティナは、憧れの”マリア・ ジェリンスカ”のようになりたかったことを伝える。
酔ったシスター・クリスティナに、やることがあると伝えたジョーイは、デイモンの帰宅する日が10月1日だと知らせると、彼女から運命だと言われる。
ジョーイにキスされたシスター・クリスティナは動揺しながら、犯人の特徴を確認してその場を去る。
あるレストランに集金に行ったジョーイは、店主とトラブルになり、銃を向けた息子を撃ってしまう。
警察が動き始め、犯人がホームレス支援施設と関係あることが分かり、シスター・クリスティナは警官に質問される。
ジョーイが現れたため、警察に嘘をついたと言うシスター・クリスティナは、イザベルのことを話しても相手にされなかったことを伝える。
行動を非難されたジョーイは、互いに偽善者だとと言ってシスター・クリスティナのバンに乗る。
キスしたことなどを話したシスター・クリスティナは、自分の人生がある男のせいで狂ったことをジョーイに伝える。
バレリーナになりたかったシスター・クリスティナは、父の考えで体操を習い、そのコーチに性的暴行を受けたため、ナイフで刺してしまった。
刑を受ける代わりに修道院に入れられたと話したシスター・クリスティナは、動揺して車を止める。
シスター・クリスティナは、初めて人に話したとジョーイに伝えて運転を代わってもらう。
修道院の近くで車を止めたジョーイは、自分も軍服を脱いで逃げたことを話し、それが原因でこうなったのかとシスター・クリスティナに訊かれるものの、何も答えずに車を降りる。
シエラレオネでの奉仕を院長に希望したシスター・クリスティナは、今期が終わってからということで納得してもらい、10月1日以降ならいつでも発てることを伝える。
チョイに頼みボスに会ったジョーイは、犯人の情報を提供してもらえる代わりに、人身売買が目的の不法入国者をトラックで運ぶ。
ジョーイは、犯人のマックスが、10月1日のカクテル・パーティーに出席することを知る。
10月1日。
公園でシスター・クリスティナを待っていたジョーイは、現れた彼女に、娘に渡す写真を撮ってもらう。
シエラレオネに行くことを伝えたシスター・クリスティナは、最後は一緒にいたいと言ってジョーイと愛し合う。
アパートに戻ったデイモンは、部屋に鍵がかかっていることに気づき、中に人がいることを知り憤慨する。
ジョーイとシスター・クリスティナは、非常口から出て通りに向かう。
大金を持参していたジョーイは、二人で逃げることをシスター・クリスティナに提案する。
返事をしないシスター・クリスティナは、いい人になれると言って、今夜のバレエに来てほしいと伝えてその場を去る。
教区の人々に話をしたシスター・クリスティナは、悲しい出来事や、希望を与えてくれた人物についてを語る。
娘に会ったジョーイは、大金が入ったバッグと写真を渡し、誰かは伝えずに手を握っただけで立ち去る。
ジェリンスカの引退公演を前に、ジョーイを待っていたシスター・クリスティナは、彼が自分を無視して付近のビルに向かったため、劇場に入る。
ビルの屋上のカクテル・パーティーでマックスを見つけたジョーイは、彼に話しかけて襲いかかり地上に突き落とし、発砲してその場から逃れる。
容疑者である軍病院から逃亡したジョゼフ・スミスは、指名手配される。
感激しながら公演を見終ったシスター・クリスティナは、酔って路上で倒れていたジョゼフを見つける。
パーティーが終わった後のジェリンスカを見送るというシスター・クリスティナに、アフガニスタンで、無人偵察機”ハミングバード”が全てを見ていたとジョゼフは話す。
仲間の5人を殺されたジョゼフは、最初に見つけた現地人5人を、報復のために殺したことをシスター・クリスティナに話す。
ジェリンスカが車に乗る姿を見守るシスター・クリスティナは、自分の心の支えだと言ってジョゼフを抱きしめる。
翌日、院長に見送られて旅立つシスター・クリスティナは、ジョセフからの封筒を受け取る。
ジョゼフの写真と共に入っていた手紙には、デイモンに金を返し、かつてのホームレス仲間にもピザを買う金を渡し、チョイらの人身売買の情報も警察に送ったことが書かれていた。
悪党も殺し、良い方法とは言えないが努力はしたとジョゼフは、ホームレスに戻り姿を消すことを考え、人並みに過ごせた夏とシスター・クリスティナと過ごせたことはよかったと綴られていた。
ドローンによる警察の監視カメラは、ジョゼフと特徴が同じ男を捉える。