1975年に発表されたアルベルト・ヴァスケス=フィゲロアの小説”Ébano”を基に製作された作品。 アフリカの地で妻を奴隷商人に連れ去られた医師の執念の追跡を描く、監督リチャード・フライシャー、主演マイケル・ケイン、ピーター・ユスティノフ、オマー・シャリフ、ウィリアム・ホールデン、ビヴァリー・ジョンソン他共演のアクション・アドベンチャー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・フライシャー
原作:アルベルト・ヴァスケス=フィゲロア”Ébano”
脚本:スティーヴン・ゲラー
撮影:アルド・トンティ
編集:アーネスト・ウォルター
音楽:マイケル・メルヴォイン
出演
デヴィッド・リンダービー:マイケル・ケイン
スレイマン:ピーター・ユスティノフ
ハッサン王子:オマー・シャリフ
アナンサ・リンダービー:ビヴァリー・ジョンソン
ジム・サンデル:ウィリアム・ホールデン
マリク:カビール・ベディ
ブライアン・ウォーカー:レックス・ハリソン
ゼダ・エル=カビール:エリック・ポールマン
アンソック:ウィンストン・ツホーナ
ジャミル:ジア・モーイェディン
アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ
コロンビア・ピクチャーズ
1979年製作 118分
公開
北米:1979年4月6日
日本:1979年3月3日
製作費 $7,500,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
西アフリカ。
アシャンティ族の村に着いたWHO(世界保健機構)のイギリス人医師デヴィッド・リンダービー(マイケル・ケイン)と国連の医師で妻である先祖が同族のアナンサ(ビヴァリー・ジョンソン)は、部族長と村人に歓迎され予防接種を始める。
村人達との交流を楽しんだデヴィッドだったが、川に水浴びに行ったアナンサが何者かに連れ去れれる。
アラブ人の奴隷商人スレイマン(ピーター・ユスティノフ)に捕えられたアナンサは、他の部族民と共にトラックに乗せられる。
アナンサが戻らないために捜し始めたデヴィッドは、村人達の協力でトラックのタイヤの跡を見つける。
警察に協力を求めたデヴィッドは、人身売買を目的としている奴隷商人の仕業であることを知る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
西アフリカ。
WHO(世界保健機構)のイギリス人医師デヴィッド・リンダービーは、アシャンティ族の血を引く同じ医師の妻アナンサを奴隷商人スレイマンに連れ去られる。
反奴隷協会のブライアンに傭兵のジムを紹介されたデヴィッドは、彼のヘリコプターでアナンサの捜索を始める。
川でスレイマンらを見つけたデヴィッドだったが、ジムが撃たれて墜落死する。
寸前に川に飛び降りたデヴィッドは、家族を連れ去られ殺されたアラブ人のマリクをブライアンから紹介され、彼と共に砂漠に向かうのだが・・・。
__________
リチャード・フライシャーの演出はやや精彩に欠け平凡という感じはするが、豪華スター競演のアクションであり、アフリカを舞台にしたスケール感のある映像なども楽しめる作品。
文明社会がほとんど登場しない作品ではあるが、1970年代の雰囲気が漂うマイケル・メルヴォインの音楽なども含め、当時のことを懐かしく思う方も多いだろう。
イギリスを代表するスターとして実績を重ねていたマイケル・ケインは、映画界に名を残し一時代を築いた名優、レックス・ハリソン、ウィリアム・ホールデン、ピーター・ユスティノフらを相手に、貫録さえ感じさ流石に実力派と思わせる演技を見せてくれる。
雰囲気ある演技でアラブ人の奴隷商人を演ずるピーター・ユスティノフ、アラブの王子オマー・シャリフ、誘拐される主人公の妻ビヴァリー・ジョンソン、呆気なく死んでしまうのがやや寂しいウィリアム・ホールデン、主人公に協力するアラブ人を印象深く演ずるカビール・ベディ、反奴隷協会の一員レックス・ハリソン、奴隷商人エリック・ポールマン、スレイマン(ピーター・ユスティノフ)の手下ウィンストン・ツホーナとジア・モーイェディンなどが共演している。